- 訃報:江戸川乱歩賞の作家、栗本薫さん56歳 http://mainichi.jp/select/person/news/20090527k0000e040048000c.html?link_id=RSH02
- 作家、栗本薫さんが死去 http://sankei.jp.msn.com/culture/books/090527/bks0905271113000-n1.htm
- 作家の栗本薫さんが死去 評論家・中島梓としても活躍 http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090527AT1G2700Z27052009.html
- 執筆と音楽続けた中島さん 最後まで表現の一線に http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20090527050.html
- 栗本薫さん 闘病中も執筆、月200枚 http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20090527bk03.htm?from=yoltop
相方からメールが来て知った。Σ( ゚Д゚) ぎゃわー!ショック !!!!!!
昔から癌で調子の悪い人だったけど、56歳って、早すぎる‥‥!
そして何よりグイン・サーガが未完です !! 今年は30年記念でアニメ化もしたし、これからだったのに‥‥何よりも本当にギネスに載せたかった‥‥( ´Д`)
ハマったのが17巻「三人の放浪者」の時期で(と思ったんだけど自分で買いはじめたのがそこで、そこから遡って全巻揃えたような気がする。ハマったのは、記憶ではどう考えても中学の時に後輩に勧められて読み始めた記憶があるんで、辺境編だったかも)、あれはちょうどお話が一段落したところでのああいう話だったんでことさら印象深いのですが(ああいう珍道中話が好きだから)そのあとはもう続刊が楽しみで楽しみで‥‥自分的にはその後の10年間くらいが一番何読んでも面白かったかなぁ。
「魔界水滸伝」(その時期クトゥルー神話にハマってたから)も「ぼくらの時代」(実家で行方不明なので買い直そうと思ってたんですが)も「伊集院大介シリーズ」(ヒョロい眼鏡探偵萌え)も大好きでした。あと伝奇物の「魔剣」(続きを〜)とか。そういやわりと最近「ゲルニカ1984年」とか読み返したけど、やっぱり面白かったし、古くならんのだよなあ。こないだ某さんに「小説道場」(中島梓名義)も借りたんだけど、面白かったしな。(BLとJUNEは違うんだという血の叫びには激しく同意w)
BL方面のはあまりに自分のテイストと違ってたんでほとんどパスしましたが(というか商業BLって全然興味ないので)、大抵どのジャンルも面白かったし、ハズレってほとんどないよね、この人の本って。
オレは自分の文章のテンポってわりとこの人の影響あるというか好きなんですが、いろいろ行き詰まったときはよく読み返したりする作家さんでもありました。
さすがに文章自体は一時ほどの勢いはないなぁとは最近のグインを読んで思ってたんですが、単に文章の精度の問題で、内容は波があるからまだまだ楽しみにしてたのに‥‥最新刊が126巻らしいからオレは10冊くらい溜めてるのか。今年刊行分は上がってるってことはあと2〜3冊は出るってことかな?それとも4月に脱稿した分ってことだろうか?でも続刊がないって悲しいなぁ‥‥ボチボチ読もう。
マルチな才能があった方なんでやりたいこと多かったろうと思うけど、何もかもやってたってのはすごいですよ。グインファンとしてはグイン書いてーと常々うっすらとは思ってたけど、表現ってそういうもんじゃないしな。(でも「ヒントでピント」も見てたw)
中島梓の著作としては「コミュニケーション不全症候群」は読んだはずですが(買ったのか借りたのか売っぱらったのか、手元にはない)自分の居場所を探す「少女」の概念からオタクやJUNEを語ってて、これは中島名義の「小説道場」でも書いてたんだけど、その辺の視点が面白かったです。
ご冥福をお祈りします‥‥といいたいところですが、本人はとてもじゃないけど未練があり過ぎて安らかには眠れんのだろうなあ。せめて誰かに生まれ変わってグインの続きを‥‥!
各方面の作家さんたちからもコメントが上がってるようです。
- 「ほんとに才能あふれる方でした」SF作家クラブ会長・高千穂遙さん http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/090527/acd0905271241003-n1.htm
- 「作家としてはすばらしい人生だった」高橋克彦氏 http://sankei.jp.msn.com/culture/books/090527/bks0905271225001-n1.htm
- 「読者としても作家としても尊敬していた」SF作家、新井素子さん http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/090527/acd0905271321004-n1.htm
- 「あまりにも早過ぎる」作家、大沢在昌氏 http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/090527/acd0905271433005-n1.htm
関連記事で上がってたけど手術は成功したと思ってたんですけどね‥‥
- 苦労した膵臓がん手術 作家・栗本薫さん(55)(上)http://sankei.jp.msn.com/life/body/080529/bdy0805290754000-n1.htm
あとグイン関連。
- アニメDVD、7月発売 栗本薫の傑作ファンタジーhttp://mainichi.jp/enta/mantan/book/news/20090515mog00m200060000c.html
- テレビアニメ試写会開催 監督「スピード感あるアニメに」原作者・栗本薫登場 http://mainichi.jp/enta/mantan/graph/anime/20090219_3/
追記。上で文章のテンポが〜って言ってんですが、たぶん漫画読みの文章リズムとして、言葉の区切り方や選び方、漢字の開き方(ひらがな化・カタカナ化)が同じだってことのような気がします。影響というか、そうそう、この感じでいいんだ〜っていうお墨付きと言うかw 格調高い文章も読む分には好きですが、自分が書くにはしっくりこないというのがあったんで。