そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

G.I.ジョー

http://www.gi-j.jp/

前情報どころか監督名すら知らないで見てしまいましたが、ハムナプトラのスティーブン・ソマーズ監督でした。ハムナプトラは1を見たところで、あまりに子供向けのお子様ランチすぎてオレ的にはイマイチ‥‥(というか何もかもぱくりモンくせえ)って感じで、2以降はスルーだったんですよね。一応TVでやったときに見ましたけど。
そんなG.I.ジョーヘルボーイ見に行ったアメコミ好きの友達とヒルズで‥‥ってことで、オレたちにはわりと「バカバカしいバカ映画」ってことでOK。面白かったです。
とにかくお話は深く考えない、細かいことはいいんだよって感じで呆気にとられて見てた‥‥ってのがホントのところですが。というかものすごいアクション原理主義な映画だったよ。隙あらばアクションを突っ込んでくるんで、逆に何も考えずに何となく見てても一応話判るようにはなってたですよ。
一応以下ネタバレですが、隠しません。そういう映画じゃないのでw
いいけど初っぱな行きなり16世紀が云々〜で始まったんで、映画間違ったかと思いました。ホントマジで(笑)単に武器商人のMARS社の社長がその子孫ってだけのためですが、てっきりそいつが現代に何か呪いをかけたのかと思ったくらい。よく考えたらさすがソマーズ監督。ザ・マミーか!w
 
 
一応話の大筋はある、ような気がする。キャラは描写として立ってるわけじゃないけど、設定がちゃんとあってその通りにストーリーには噛んでくれるから、人間関係的にはそこそこ満足感はある。(だから微妙にキャラ物映画じゃないんだよね、そこまではいってない)
話としては悪のテロ組織・コブラのテロ活動絡みで、ナノマイトという物質を手に入れてそれをミサイル破壊兵器として各国に打ち込むってのが大筋。でも目的は不明。というかそれを手に入れる経過がちょっとややこしすぎだし、ナノマイト万能すぎ。金属腐食ガスになってエッフェル塔を壊してみたり、人体に注射してケガや病気を治療したり人格操ったり、整形したり何なんだ。
主人公デューク(こいつがまた地味顔で覚えられない!)とテロ組織にいる元婚約者のバロネス=アナのロマンスというか、過去に何があったのかってのを繋ぎ合わせてロマンスを組み立てるサブストーリーがあり。(というか彼女、よくもまああんなヒドイこと出来るなあと思ってたら洗脳されてたってオチなんですがw)
今回は明らかにされなかったコブラの、大統領すり替え計画の真意とか。(つか2に続くし!)
まあそんなとこです。
が、とにかく何というか、一応「ちょっと先の未来」って設定の話なんだけど、NATOとか現実的な組織や現実的な街並みとか出してる割に、秘密組織「G.I.ジョー」と「コブラ」の装備概要がものすごすぎというか、SF映画かと思った(^_^;)
えーとマジでMARS社はどっかに墜落した宇宙船とか隠してて、そのオーバーテクノロジーを兵器に転用してんじゃないかとさえ思った(笑)もしそういわれても驚かんよ。重力制御で飛んでるんじゃないかってくらい超高性能の戦闘機とか、北極の巨大海中要塞都市とか、人知を超えたハイパースーツ(笑)とか、もう完全にSFです。設定理念がメチャクチャ。でもいいんだ、面白い(むしろオカシイ)から。
ちなみにジョーたちのピット(秘密基地)内での水中訓練がまるっきりシューティングゲーム(笑)「ナイツ」(サターンのね)かと思ったw。(←ちょっとだけやったことある)
きっと監督はあれもこれもやってみたら面白いんじゃね?っていうアイデアを、まったく根拠無用でぶち込んだに違いない。

一番ポカーンというか笑ったのはパリ市内でのカーアクション。
つかカーアクションかな、カーチェイス‥‥でもないよな。コブラが開発したミサイルでエッフェル塔を試し撃ちしようとするのを(宣伝はCNN任せのデモンストレーション)ジョーたち(彼らは劇中ではこう呼ばれる)が止めに来る、当然カーチェイスかと思いきや主人公コンビのデュークとリップコード(黒人のお調子者キャラ)がハイパースーツを着て走って追っかけるの!走ってですよ?改造ハマー相手にですよ?る意味新しいアクション?
街中での異色の追っかけっこはどこからどこまでがVFXかすらももう判らないんですが、今までの街中チェイスって、ぶつからないようにCGでコントロールしてるのが当り前の描写だったけど、これはぶつかること前提なんだもん。ぶつかって方向を変えたり、ぶつかって一般の車が宙を飛び炎上、車の上を飛び回り、道を塞ぎ、いきなり道の真ん中の走ってる電車(なんで !?)を飛び越え、中を突っ切り(!)、マニュアル読めよとか軽口叩きつつ店壊して通り道作ったり、ぶつかって潰れたとこでは市民に好奇の目で見られ、揚げ句の果てにはパリ警察に囲まれ逮捕って‥‥どんな秘密組織なんだ。ポカーン。ギャグだよね、それ。突っ込みどころでしょ?(笑)
というか派手すぎ。冒頭の戦闘からして派手派手だったけどさ。監督やり過ぎすぎ。おまけに武器の設定基準もやっぱりメチャクチャ(笑)どんな強力な武器なんだ、そしてなぜ直撃で死なない(笑)

あと爆笑なのはチームの中のニンジャ・スネークアイズとそのライバル・ストームシャドー(イ・ビョンホン)。
たぶん確信犯的にワザとなんだろうけど、20年前の東京といいながらどこの東京なんだかわかんない描写。ギャグ?ギャグだよね?
つか、ふた昔前のアメコミの中のジャパニーズイメージをそのまま具現化しすぎ。日本のどこかならともかく「東京」といいつつどっかの小高い丘に少林寺風の拳法の寺があって、なぜか浮浪者の子供は外人(幼いスネークアイズ)、しかも食べ物を盗みに入ったその寺にいた幼い韓国人(ストームシャドー)といきなり拳法で戦い始め(カンフー映画か?)、止めに入った坊さんは橙の袈裟で明らかにチベットの高僧風(笑)しかも英語で喋るのがマナーって‥‥ドコデスカ、そのトウキョウは?(笑)
オレの2大笑いどころはそこですが、まあ細かくトンチキなところが満載で、バカ映画好きには結構楽しめます。
スネークは黒づくめのハイパーニンジャ装束で、ストームの方は私服のスーツも真っ白、つか戦闘用ニンジャスーツも真っ白。目立ちすぎ。実力があるからいいのか?まあイさん的にはおいしいカッコいい役どころでしょう。韓国スターに興味はないけど、真っ白ってカッコよすぎです。しかも脱いで肉体美も見せます。(39歳とは思えん!)サービスしすぎ(笑)この2人のニンジャアクションはカッコいいです。一応普通に見どころ。
まあクライマックス辺りはもう何やってんのか相当メチャクチャで(いろいろアリなのか?って意味で)かなり詰め込んでますが、演出的に流れとテンポが良いので話は判らなくはないです。
気楽に見るにはアクションてんこ盛りすぎな上に一応話もそれなりちゃんと詰め込んでるんでちょっと重すぎるんですが、トランスフォーマー(結局2見てないけど)とかハムナプトラが好きな向きにはいいんじゃないかなぁと。
まあ突っ込みどころ満載のバカ映画ですから。
あとバロネスのシエナ・ミラーがとにかくやたらスタイル抜群すぎで、常に胸の谷間開け(北極でも!)の黒づくめラバースーツでウエストギューで派手派手しくカッコよかった!
もひとつ結論としては、今回の、というかコブラとしてですが、一番の元凶は結局頭オカシイ軍付きの科学者レックスくんってことでした。誰も突っ込まなかったけどさ。彼がまともな神経してたらデュークは荒まなくてすんだしアナは孤独にならずにすんだし、まあこんなことにはなってなかった‥‥ってことですかね。
それと「4年前」ってのがやたら出てくる割にまとめてくれてないんですが、要するに4年前にレックスのことがあって責任感じてたデュークがアナを避けてたせいでアナが孤独になり(あ、レックスはアナの弟です)頭のオカシイレックスにさらわれ、それで事情が判らなくてヤケになって荒んだデュークがジョーの入隊要請を断ってバーで暴れた‥‥って話だよね。いや友達が次回への伏線と勘違いしてたもんで。小だしのままでなくちゃんとまとめてくれないとねえ。まあそんな時間ないと言うか、そんなことはどうでもいいんだろうな。だってアクションなシーンじゃないし(笑)