そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

アバター(IMAX 3D・吹替え)

http://movies.foxjapan.com/avatar/

えーと、相方の意向でわざわざIMAXシアターで見るために川崎くんだりまで行ってきました。IMAXで3Dで日本語吹き替え版です。
3Dの感想はというと、何つーか、あまりにも美しすぎる!としか言いようがw
普通の映画館の3D上映がどれくらい画質落ちるのかは判らんのですが *1 、少なくともIMAXに関してはスクリーンの枠が目に入らないくらいの臨場感、まるで家の窓から普通に外の風景を見てるような立体感です。ウチの窓の外はパンドラじゃないけどね!
夏のシンケン映画みたいな疑似的3Dや、今までのいわゆる3D的な「飛び出す画面」じゃないというか、スクリーンの中のものが本当にそこにあるかのような画面としか言いようがないです。本当にそこにいるかのように錯覚しますよ。客に向かって飛び出す矢に驚きはしないけど、舞ってる火の粉や森の中の埃はてで振り払いそうになりますw
あとどうも109シネマのIMAXは他の3D劇場のヤツよりメガネが大きめで、画面も明るいらしいです。
 
 
別段、ネタバレはない‥‥と思う以下感想。
映画はというと、内容としては番宣とかで見て判るくらいの内容。相方はよくあるインディアン物って言ってたけど、ホントそんな感じ。
だってパンドラという星に地球人が欲しがってる希少鉱物があって、その上に精神性を重んじるナヴィという原住民がいました。なんでも持ってるという彼らには交渉がきかないから力づくで退かせようとして失敗しました‥‥って話。
いつの時代かは特に設定されてないし、今の地球がどうなってるかとかも「植物はなくなってしまった」くらいだし、パンドラについての細かいインフォメーションって説明されてない。そのわりに研究者たちもアバターを使ってナヴィの部落に入り込んで教育とか調査とかいろいろやってたみたいで、ジェイクだけがアバターとして特別ってわけじゃないとか、地球ではパンドラのに住むナヴィたちの研究は進んでて本も出てるとか、妙に細かい設定はあるみたいな。
そういや海兵隊の主人公が研究者の兄の変わりにパンドラに来た詳細も特に説明なしというか、強盗に襲われて亡くなったからその代わりって説明しかないしな。まあそこら辺は問題じゃないか。
とにかく何となく「指輪物語」を彷彿させるような、壮大な、キャメロン監督の拘りありすぎる世界観がスゴすぎるってことで。ビジュアル的にも設定としても。
話がベタなせいか、見ててハイファンタジー的なRPGみたいに思えたというか、ストーリー的には主人公のジェイクがまったく予備知識のないままナヴィに混ざって仲間に認められていくという展開なんだけど、その過程でチラ見せされるこの世界のもっといろんなものを見たいとか知りたいとかいう気にさせてくれるくらいナヴィの習慣や風俗や宗教が魅力的だし、動植物たちの美しさや特異さもそうだし、どうも他の地域にもいろんなナヴィがいるらしいし、完璧に作り上げた世界をちょびっとしか見せてもらってない、出し惜しみすんなーって気分にさせられるんだよ。劇中のパンドラについての本とか欲しくなるよ?きっとホントにムック本かなんかで出そうだけど(笑)
実は見るまでは何だかんだ言っても日本人的に青い微妙な造形の人たちはなぁ‥‥と思ってたんだけど、見てるとそんなに気にならないです。世界観の作り込みがスゴイせいか、ホントに異種族として認識してる感じ?w
お話として面白いかと言われたら絶賛するほど面白いわけじゃないのは本当に展開としてベタだからなんだけど(テーマもベタだ)、あの立体感を体験するために何回も観に行きそうになるようなって意味で面白い映画かな。
とにかく驚異的なのはそのビジュアルと、3D映画だってことか?
3Dじゃないにしてもあのビジュアルはスゴすぎ。スタトレ辺りは技術だけなら日本でもそれなりお金があれば再現出来ると思うけど(現にヤマトってそれくらいのレベルだと思うし)、アバターは無理。根本的に日本人には絶対出来ないビジュアルの発想と技術で出来てるって感じ。WETAさんはスゴすぎる!好きか嫌いかはあるにしても、あの臨場感で見るあのビジュアルやら設定やらは衝撃的な異世界
その上で映画自体の3D表現がもう何もかも違う物にしてるというか、あれが普通になっても困るけど、将来的にそうなりそうな普通の未来映像っつか。メガネなしでOKになればいいんだけどなぁ。それは無理か。
パンフ見たら監督がいうには、映画がカラーになったのが当り前なように、3Dになるのは当り前ってことらしい。VFX的な意味合とはまた違う意味でのビジュアルショックなんで、見られるなら3DのIMAXでぜひ。DVDを待つとかTVでやったらとかそういう類いのものじゃないかな。TVで見たらわりと普通のファンタジーSFくらいかも。
映画として絶賛するほど面白いかといえばそうでもないって書いたけど、それはベタでシンプルすぎる大筋のことであって、描写は丁寧だしキャラの気持ちの変化もちゃんと押さえてるし、基本的には十分以上に面白い映画です。
特に足の悪い元海兵隊員ジェイクがアバターの身体を手に入れて走り回れる自由を得たことの嬉しさとか、任務のつもりだったパンドラでの生活に魅せられて行くさまや、あそこの自然を守ろうとする研究者たちや開発企業の上司のチョイばつが悪そうな感じ、任務を遂行する軍人たちとか、キャラ描写は判りやすいしそのおかげでストーリーもそれなり深みがあって、テーマ的にはもっと説教くさくなりそうなスピリチュアル系の話なところをそうしないバランスとか、そもそもそういうメッセージ性をあのビジュアルの素晴らしさで納得させる手腕がさすがキャメロン監督。
あとジェイクがおバカな海兵隊員じゃないってだけで相当ストレスないなぁw まーそれじゃないとこの話、成り立たんけどな。彼目線でナヴィたちに感情移入して行く話だし。
 
主役のサム・ワーシントンは「T4」のマーカス、ヒロインのネイティリ役はゾーイ・サルダナってことで最近どっかで聞いた名前だと思ったらスタトレのウフーラだし、なんとなくそろそろハリウッド映画も新顔に移行中って感じなのかなー?サム・ワーシントンはT4だとそうでもないんだけど、アバターだとどうも顔の印象が一定しなくって覚えられませんw わりと好きなタイプの顔なのになぁ。髪形とかヒゲとかコロコロ変わるせいだろか?
サム・ワーシントンゾーイ・サルダナも、VFXアバターでも演技自体は本人がやってんだろうけど、いい感じに上手いです。