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おおー、今回は見ごたえアリ！今までで一番面白かった！話として上手くまとまってた！
この枠にしちゃ本当にこのドラマはちゃんと志があって良いドラマだと思いますよ。志のあるドラマってのはドラマとして言いたいことがはっきりしてて、それが主人公たちの使命感と繋がってる上でやってることが正しくて、テレビドラマとして描くことの意義（視聴者にどう訴えかけるか？）があるってことですが。
今回は現行の事件とコールドケースの過去の事件を関連付けて描くことにより、コールドケース捜査の意義をちゃんと見せているって点で大変に見ごたえがありました。面白かったし爽快だった！爽快だったのはいつも通りサクサクとストレスなく展開がハマってる上に、特捜課を小馬鹿にして侮ってる一課の連中を見返せたからってことですよ。1〜2話で何の前振りもしてないのに、いきなり一課との因縁や特捜課のポジションを視聴者にわからせて鼻を明かして見せるって、脚本上手すぎる。
コールドケースの事件を解決することは遺族たちに対しての慰めを与えることでもあるけれど、未だ捕まっていない犯人の再犯への恐怖を取り除くってことで、それは今の事件を捜査することと同じくらいに大切なことだってことですね。
捜査一課の扱ってる事件（殺人事件）だけが世間や社会にとって重要な事件というわけではないってことを十分以上に描いてたし、そういうことを知らしめること、現実の事件でも未解決事件の裏で遺族がどんな気持ちでいるのか、解決していない事件（特にこういう連続殺人の場合）があるっていのはどういうことなのかをきちんと見せてたし。
犯人だけど、あのお父さんは出てきた時から怪しかったからそんなこったろうと思ったんだけど、逆恨みで連続殺人をするような人間がああいうことを考えても不思議ではないような気がするってとこでなんか納得。息子はちょっとでも罪が軽くなればいいなあ。ダメかなあ。
表面上の手柄は一課に持っていかれたけど、長嶋部長はじめそんなことを気にしてる人間はあの課にはいない‥‥というのも特捜課の連中が優秀で事件に対して真面目に向き合ってるって感じだったし、最後に遺族たちがちゃんと特命課に挨拶にくるのもドラマとしてわかってて良かった。
まあ誤認逮捕とか、本当なら死なずにすんだ人間がいたはず‥‥ってあたりはわりと軽めに流してたけど、それは一課の問題であって特捜課の話ではないから仕方ないか。被害者や遺族への共感は必要だけど、そういうとこに踏み込んでいかないドライさがコールドケースの捜査ってことでいいし。
事件の関連性を最初に見出したのは深沢（丸山智己）の個人的なこだわりだったけど（それが単なる完璧主義ゆえにってのが曲者キャラっぽくていいｗ）、塚本（宮迫博之）の非合法なやり方もセコくてイカしてたししかもあのキャラって宮迫の柄にあってるしｗ、なにげに白石さんの流しようもいかにもってやり手って感じでGJだし、みんながちょっとづつちゃんとキャラを活かして活躍してるってのがいいなあと。まー今回は深沢と塚本活躍回だよなｗ
それで被害者に共通性を見出した桜木（上戸彩）の能力は、程よい共感力とメモ能力から導かれる洞察力ってことか？2話目の時はそういう他の人にはない共感力だとはあまり見えなかったし、特殊能力ってほどことさらそこに拘ってるようでもないけど、今回は当時わからなかった事実が桜木の操作能力で判明したのがはっきりしたし、そこに至る桜木の長所が「メモ」というアナログ手法なのがなんとなくなくスゴくいいよ。それは最初にはっきりと見せて欲しかったかも。
メモってプロファイリングみたいなものと違って特殊じゃないから、能力としてわかりにくいよね。長嶋部長は桜木のそれをわかってて特命課に引っ張ってきてたってことか。あそこはなにげにみんな優秀だしな。そして今回も科捜研は楽しそうでよかった（笑）そういや南圭介がいるはずだけど目立たないなあ。まああそこは竹林（木村了）が全部持っていっちゃうけどｗ 木村上手いなあ！
つかやっぱり上戸ちゃんの使い方として今回はいい。これくらいの群像物にさりげなく主役で出てるくらいの方がいいんじゃね？間に挟まってるCMは上戸彩ばかりだけどｗ
あと全体にドライでスピーディな展開というか、ウェットになりすぎないところが好きなんだけど、洋ドラのフォロワー物としては上手いとこついてるなあと思う。洋ドラテイストだけど洋ドラのスピード感やテンポじゃないし、逆にこういう話で過剰に人情物にされたら鬱陶しくてみてらんないよ（オレはね）。だからこれ、ちょうどいいんだよなあ。
今回の脚本は1・2話の酒井雅秋じゃなく浜田秀哉だったけど、この人のほうが話としてはわかりやすくて見やすいかも。それとも見せ方としての演出かなあ、このドラマだと脚本の方が重要そうだけどさ。
