そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ゲゲゲの女房 12週目「連合艦隊再建」

http://www.nhk.or.jp/gegege/
このエピソード聞いたときにはなんだか微笑ましいというよりむしろ何やってんだろうと思ったんだけど、案の定、超現実逃避でした(苦笑)
どん底貧乏暮らしも極まれり‥‥のその状態が現実逃避(笑)もうこれ以上はないよなあ (^_^;)
現実逃避といっても本当に逃げてるわけじゃなく、「気分だけでも明るく」という建設的現実逃避なのがよかったというかさすが茂さんというか、でもプラモデル代はバカにならないよなあっていう‥‥布美枝さん可哀想 (^_^;)
まあ今週の話は全体に当時の世の中の気分のチラ見せなんだけど、このドラマの場合というかわざとかもしれないけど村井家の貧乏状況の比較対象がないのがそこまで悲惨には見えないんだよな。食べられない、働いてもお金がないという状況の描写があるだけで。
お姉さんちは普通の暮らしだし、こみち書房も普通の暮らしではあるんだけど、だからそこら辺があんまりピンとこないのかもしれない。貧乏であっても気持ちがどん詰まりじゃないから、何となくその辺はあんまり悲惨に見せないでぼんやりさせとこうってことかもしれないけどさ。

今ちょうど読売新聞で藤子Aのデビュー時の話の連載やってんだけど(もちろんまんが道は昔読んだけど)、今彼らが週刊漫画を始めた56年頃の話やってんだよね。ちょうどゲゲゲの十年、いや7〜8年前くらいだけど、テレビはあるし、新し物好きでいろいろ買っただのトキワ荘のみんなで8ミリビデオ撮っただの、週刊誌の仕事が忙しすぎて仕事落として干されただの、茂さんよりよほど文明的な暮らししてて、そんな話読むだに本当にどうして水木しげるは売れなかったんだろうと‥‥いや作風の問題だといっちゃえばそりゃそうなんだけど。
手塚治虫のアトムがアニメになって世の中にもてはやされ‥‥ってことだけど、あの頃のトキワ荘メンバーの漫画(つまり雑誌連載組)もそんなに清く明るく正しいだけじゃなかったはずだけどなあ、たぶん。
んで、そういうトキワ荘的なものがもてはやされた中でその頃はまだ貸本もそこそこだったろうけど、じゃあなんで茂たちは貸本から週刊誌に移れなかったんだろうと思うんだよなあ。作風の問題じゃないというか、茂なんかはそれなり器用にウケるものが描ける程の実力があるのは今までのお話でだってわかるから余計に。
まあそしたら今の水木しげるはなかったかもしれないし、戌井さんや太一くんたちが信じる「水木しげるはいつか必ず売れる」という確信、そういう特殊な作家性があったのは確かだろうけどさ。
そんな村井家の貧乏暮らしの中で貸本というかその周辺が苦しくなっていき、どこにいっても貧乏神が住みついてて、絶対面白いという悪魔くんはコケて有害図書扱いで圧力団体がうるさくいってくる、だけどみんな漫画が好きなんだっていう中で、とうとう茂さんがギブアップなこと言い始めたり。悪魔くんってば、7年後といわずもっと早く村井家とみんなを助けてあげてよ!エロイムエッサイム、我は求め訴えたり!‥‥と思ったら、布美枝さんのひとことでなんとか持ち直した‥‥良かった、頑張れ!ってことで次週。

そういやあんな時代でも黒いバナナは腐ってるっていう認識だったのかね。黒くなってからが美味しいんじゃないのか?オレは黒いバナナは好きじゃないけど。だって甘すぎるんだもん。ちょっと固いくらいがいいです。(というかあんまバナナって好きじゃないし)
そして同じ戦争で死ぬような目にあってても、やっぱり南方の方がまだマシだったんだね。こみち書房のお父さんは大陸っていってたから抑留組だと思ってたけど、やっぱり寒いってだけで人間いろんなことがダメになっていくんだなあ‥‥それにしてもお父さんは繊細すぎだと思うけど。
圧力団体のおばさんたちのいうことは今でもやっぱりまかり通ってると思うけど、売る方が悪いんじゃなく、そういうとこに行かせる親のほうが悪いに決まってんだろ。ばあちゃんの言うとおり、家庭の躾の問題だよ。それとも「商売」という感覚がない主婦なのかなあ、ああいうことやってる人たちってさ。働けよ。