そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ゲゲゲの女房 16週目「来るべき時が来た」

http://www.nhk.or.jp/gegege/
天下の少年ランドに水木漫画が掲載され、しかも賞をもらって週刊連載も始まった!ということで、まさにきたるべき時がきた!今までの苦労、真面目に面白い漫画を描きつつもなぜか運に恵まれない貧乏暮らしのシゲルッティもとうとう評価されるときが。今までの苦労を見てるからこそ、本当に心の底から良かったねぇと思えるョ。しかも前週ちょこっと入ってた曽根綾子のエピソードがその予感を感じさせてたし、むしろ今まで冷静にこの状況を受け入れてた茂からしたら「ここからがスタートだ」というのも堅実な考え方で安心出来るというか。
いいけどお金が入るようにかっていきなり暮らしぶりが良くなるってことはありがちだけど、同じく物がいきなり増えたにしても、今まで質入してた物が戻ってきただけ‥‥ってのがなんとも (^_^;) でもなんとなくあのシンプルさを見慣れてはいたけど、いろいろ合ったほうが便利だし人間の暮らしって気がするw
でもって、ちょっと面白いと思ったのは、今まで苦労した水木しげるの成功を心から喜んでる漫画好き、戌井さんと深沢さん。それに雄玄社の豊川さん。
みんなそれぞれ漫画のことが大好きで漫画を世間に広めようとしてるんだけど、その方法や考え方がまったく違うのが面白いなあと。立場的なものも含めてだけど。
戌井さんみたいに趣味の延長なのはともかくとして、深沢さんみたいに漫画自体が好きだから、素晴らしい作家がたくさん出てきて素晴らしい漫画がたくさん読めるようになって、漫画業界全体が底上げされることを素直に喜んで社会正義として信じて活動できる、おかげで秘書の加納さんは微妙に納得できず‥‥ってのがネックだけど、そういう人がいたからこそ、茂のようなマイナー漫画家たちの「面白い表現」が世に出て漫画のクオリティが結果的に上がってるんだとすればやっぱり素晴らしいよね。というか深沢さんはどっちかというと発掘力に優れた漫画好き。
かたや大手出版社にいて、もちろん好みもあるんだろうけど、何を持ってくれば雑誌が売れるのか?に主眼をおいてる豊川さんは伝播力に優れた漫画好きだよね。自分の好きな物を面白いと信じて、いかにそれを広く世間に認めさせるのかを考えるというという感じ。
二人共が選んでるのが「水木しげるという才能」だってのがスゴイんだけど。
いいけどさりげなかったけど、豊川さんが村井家で茂の設定書を見るときに、ちゃんと卓上のお茶を下によけるところが気が効いてると思ったよ。だって紙だもんな、当然のこととして万が一を考えるというその気遣いスバラシイw
しかし読みきり作品のテレビくんだけで賞ってもらえるんだ。まだ連載の鬼太郎ブレイク前だよねえ。
とうとう貧乏神も出ていって、これから水木しげるは成功ロードまっしぐら?なんだけど、作者の奥さん本人がどんなに貧乏でもこの頃が一番良かった‥‥と言ってる以上、成功すれば良しじゃないんだろうなあ。だからといって貧乏暮らしがいいとも思えんけど、人生って難しいね。
 
出かけるのでちょっと駆け足。帰ってきてから見返すよ。