http://www.tbs.co.jp/hammersession/
脚本：高橋麻紀 演出：中前勇児
今日の話は好みだと思ったらやっぱり脚本は高橋麻紀に戻ってた。
とりあえず、高校生がホテルに行ってるってことには学校的にも番組的にも突っ込まないってのはわかったからいいや。まあ実際リアリティがあるかどうかはリアル高校生じゃないからわかんないけど、「そういうことがある現実」は否定しないってことね？いいとも思わんけどおハナシとしてそこら辺に引っかかるようなストーリーじゃないからいいかな。これは脚本のさじ加減って話でもあるけど。
んでも、繭（逢坂りな）が援交をやるような子じゃなくて、たまたま出会って既婚者だと知りつつ付き合ってた相手の高田（鈴木一真）が金に任せて愛人何人もいて、別れたいというと撮った写真を（どんな写真かは知りませんがｗ）脅しに使うような卑劣漢だったってのはたまたまだったんだと思うから、ここで繭を責める気にはなれないんだよね。高校生にそこまで分かれっていうのも無理な話だと思うし。同じこと大人がやってる話だったらバカじゃねーのって話ではあるんだけどさ（苦笑）
むしろ今回のお話的には、それをたまたま見かけた同級生たちが裏サイトにあることないこと書きこんで、仲間はずれにして実質虐めてたってことの方が問題視されてるってことがメインで、それを解決するのが楓の、クラスの中でも空気読まない元気っ子ゆえの中立的な立場、他人の意見に左右されない「信頼」であるってとこがちゃんと描かれてるのがこのドラマのスタンスとしてすごく好みなところなんだよね。
他の子が繭をハブにするのは繭本人を信じるかどうかってことよりも、そういう噂をされている人間に肩入れすることがマズイっていう空気読んだ結果だってのは告った海老原の言うとおりだと思うし、そういう風潮の方が生徒が不倫することよりも罪が重いとするのはある意味正しいと思うし。
ってもただの不倫ならそれは当人同士の問題だけど、未成年に対する淫行は罪だけどね。でもそこはちゃんと突っ込んでるからギリギリOK。
でもたぶん裏サイトに書き込むような高校生の子たちにとっては、淫行よりも不倫の方が認識としては「汚い」んだよなあ。2話の真潮の言うこと聞いてても援交は彼女たちにとって「悪いことではない」んだからさ。
そこまでは言ってなかったけど、繭がいろいろ年上のオジサンと付き合っていい思いしてたってこと知ったらそれはそれでやっかむと思うし、その点、そういうことを「背伸びしてる」って自分で気がついて、別れたいってちゃんと言った繭はエライと思うよ。つか、あの年頃の普通の子だったら友達に言えないような彼氏と付き合ってても楽しくないと思うんだよなあ。まあ高田の方はあんな超カワイイ女子高生を手放したくないってのはわからんでもないがｗ
もうひとつの涼子先生へのハンマーセッションは、蜂須賀が気がついた教室内の異変も感じないようなボンヤリした、やる気はあるんだろうけど表面的にしか対処できないってことに突っ込んでるけど、それにズバッと言ってくれたのが楓だってことで、蜂須賀と楓の役割のバランスもスゲー好みなんだよね。楓って今回みたいに空気読まないけど嫌われてないからこそ正しいことが言えるんだけど、そこも楓自身が強いわけじゃない、でも「友達見捨ててまで自分守ろうとまでは思わない！」みたいな、絶対的な正義じゃん。
役割分担のバランスというか、言葉で正義を言うのは楓だけど、その裏で行動で正義を行うのは蜂須賀なんだよね。
蜂須賀の指示で涼子先生が愛人連れて高田のところに乗り込んできてタンカ吐くのも小気味よかったし、高田には相応な罰だよな（笑）
まああそこで愛人たちが自分たちの立場で糾弾するんじゃなく、多分涼子先生の説得がそうだったんだと思うけど繭への仕打ちに対して「許せない」とみんなで怒ってるっぽいところもよかった。ここで怒るべきはそこであって、不倫はそれこそ当人同士大人の問題だけど、高校生の子供相手の淫行と脅しは人として許しちゃいけない犯罪だと思うからさ。それで涼子先生が高田を訴えないのは繭の立場をおもんばかってっていう、なんとなくそこまで目配せがある脚本はいいなと思うわけよ。高田なんか離婚されちゃえばいいよ、けっ。
というかでも、クラスのみんなはちゃんと繭に謝れよとは思うけど (^_^;)
涼子先生がイマイチ教師にやりがいを感じてなかったのはともかく、そこで結婚に逃げちゃいけないって自分で気がついたのはいいんだけど、ホレっぽいのは仕様なのかな？（苦笑）悟郎ちゃんは無理だと思うけど (^_^;) というか涼子先生って単純バカだよな（笑）一応ヒロインポジションなのに、それはちょっと珍しいかもｗ
