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大魔神カノン#18「叶遠」#19「敢温」

http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/dm-kanon/http://www.dm-kanon.com/
脚本:荒川稔久 監督:清水厚

18話。

さすが清水監督、映像美ー!ちょっと実相寺的なホラーっぽい感じだけど、構図がすべて美しい。
つか突然ホラー的な展開はともかく、最初からこのレベルだったら初期リタイヤはなかったろうに‥‥ってくらいに面白かった。
というか、本来このテイストで、これくらいの話でないとダメじゃん。DVD売り予定の深夜帯だし、これくらいの流血表現とちょっぴり性的な表現(やってませんw)があるくらいの方が見てて楽しいのは確か。性的というか幸太朗がちょっと彼女とキスしてベッドに寝転がったくらいだけどやってはないらしいし(えー?)、つかイパダダの方は大量に人殺してたけどそういや今まで流血なかったよなあ‥‥そんなとこだけ仮面ライダー的だったといえばそうなのかも知れんけど、今回くらいのほうがこの作品的にはあってるよ?って、もう18話だけどさ。
話としてもやっとブジンサマが目覚めた。しかもカノンの歌にダメ出しをしに(笑)
まあダメ出しというか、そのお陰で前回エピからの続きとしてちゃんと流れができてたよ。要するに、カノンは人のために何かしたいってのが基本なんだよね。
それがどうも意志としてはっきりしない、単なる善意を見せてはたまたまそれが拒否されたってことばかり積み重なってるからなんとなく嫌になっちゃった‥‥のが今までのカノンで、こないだから意志的に良いことをしようとしてるから、たとえそれが実らなくても自分が悪いわけじゃないって認識できてて、それが必ずしも相手と自分にとって無駄じゃないってことを知ったってとこなんだよね。
それが「歌詞を書く」ってことで、その歌詞をいのりうたにのせて誰かに「伝えたい」っていうのが←今ココかな。
だからこないだのサキさんの件もちょっときっかけになってるんだけど、本当は自分の歌う歌で「誰かの気持ちを動かしたい」のがカノンのやりたいことなんじゃないかなあと。
でもってブジンサマはともかく、イパダダが百霊揃ったらどうなるんだっけ?それ説明あったっけ?というかそれでブジンサマつまり大魔人(おおまひと)様が目覚めるのはどういう関連が?目覚めると何が起こるの?トモスケの牛乳好きはなんか関係あるの?
 

19話。

いつもの大ちゃんの店内なのに、全然別の場所に見える〜カッコいい〜(笑)監督によってこんなに違うとはw あと清水監督のフレーム内フレーム作りは美しいな。
そしてなんかあれだ、響鬼が前半→後半に移行しました!って感じの、ちゃんとした面白さだった。
幸太朗の話をずっと引いてきたんだけど、結局イパダダが抜けても元のどうしようもないとこは変わんなかったってことで、代返の深津さん再びと、深津さんの心の傷にカノンが関わることで前回みたいにダメだったってわけじゃなく、ちょっとだけでも深津さんがカノンの本気のおせっかいに救われたから、カノン的にも少し前進ってことでまあ、幸太朗という捨て駒悪役(笑)を引っ張ってきた甲斐はあったと。幸太朗は逮捕ってことでわかりやすくケリが付いて良かったねと。
最後も深津さんはあからさまにカノンに心開くわけじゃなく、ツンデレ的に落とした消しゴムを隣の机に置くとか、そういう描写もちょうど良かったし。
でもそれだけでもカノンが喜んでるってのがわかるんだしさ、やっぱり「なんとなく雰囲気で察してよ」とか「私が辛いのわかってよ」ってんじゃなく、殴り殴られ(深津さん>カノン>幸太朗)、ある程度本気で「自分」を出さないと相手も本気で聞いてはくれないっていうことを学んだカノンちゃんであった‥‥ってことで?
カノンがだいぶ積極的になってきたというか、人を怖がっててもダメだって気がついて、人が好きなら少しくらい傷ついてもいいから自分から関わろうと思ったってのは成長ですな。アドバイスしたタイヘイさんたちオンバケはそもそもそういう存在だからそうとしか言えない‥‥というより、タイヘイさんは単純だからかな。ちゃんと守谷さんのエピも拾ってたし。
偽善者呼ばわりされてもトモスケがいうように「そういうふうに受け取るときもある」「人はそれぞれだから」ってことでカノンが気がつくっていうシーンも、今ままでそういうのすら脚本的にぼかしてたんだよね。だから伝わらないんだってーの。
んでこういう体験の気持ちを、ブジンサマにダメ出しされたいのりうたの歌詞に活かすのかな?
タイヘイさんは結局何しに岩手まで戻ってたんだ?イパダダ退治の方法を視聴者に教えるためかい?で、ぶちんことたまんこがいたら携帯いらずだね!
そしてあの外苑の銀杏並木を見るに、撮影時期は去年の11末〜12月か。