そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ゲゲゲの女房 21週目「戦争と楽園」

http://www.nhk.or.jp/gegege/
いきなり詰め込み過ぎというか話が濃すぎるw
藍子の学校(友達)の問題とか、イカルの態度とか、敗走記の話とか、昔の上官たちとの再会とか、ゼダのこととか、全部まとめると、水木先生は変人だ‥‥ってことか?(笑)
えーと、南方の話とかあまりに凄まじすぎてもらい泣けるレベル。
つかどうでもいいけど軍曹殿と軍医殿のおっさんっぷり考えるとあまりにも向井りーの茂が若すぎて違和感だが、むしろあれくらいのおっさんだと補正しろということか?(んなアホなw)
茂の大ピンチに村井の父母が夜中に呼び戻したとか、その後のマラリア&爆撃で腕をなくす話、総員玉砕の話とか、茂さんは本当によく生きてたなあーというレベルだよな。それだけに単に「運が良い」というにはちょっこしためらわれるけど、「腕一本無くしただけで、死なずに生きて還ってこれて良かった」の良かったレベルがあまりにも神がかりすぎる。フツー死んでるって、軽く3、4回は。
楽園の話はともかくだけど、そんな中で常にポジティブに明るいってどれだけ精神力強いんだ。
明るいっても、なくしたものを考えても仕方ないってだけならただの楽天主義だけどそれが自分の体に関わることなのはやっぱり普通じゃないよなあ。しかも腕だぜ?漫画描くのに腕なくて、なんでそんなに平然としていられるのか。そもそもトラウマにならないで南の島に引っ越したいとか言うこと自体がすでに変人の域。いやもう変人なのはわかってるけど。
それよりもその体験があって、更に止めを刺す様な「総員玉砕してるはず、生きてることが罪」ってのは当時の軍部の考え方としてはそうだろうしそうやって信じて死んでいった人間もいるんだろうけど、本当は誰も死にたくなんかなかったんだ‥‥というのは、前にこみち書房の旦那にもしてたやつだよな。無駄に死んでいった仲間のことを考えるとそういう戦争漫画しかかけないっていう、茂の根本的なところの話。
実際は戦争どころか大工仕事やワニに食われた事件とか戦争関係ないとこでも死んでいってて、本当に茂さんはよく生きてたなあ‥‥やっぱりなんかに生かされてたとしか思えない。そんな人がかつてはいよいよ貧乏で心が折れそうになったってのもまあすごいといえばすごいんだけどな。
というか、戦争体験を喋ってる向井りーがもう本当に自分の体験を喋ってるようにしか思えないのが向井りーの凄さか?というかそういう人の人生を自分のものとして取り込めるなんてこと、本当に二度とないよなあ。そういう意味でも戦友たちと語るシーンの茂の目の座りっぷりとそれを演じる向井りーが凄すぎる。ああスゴすぎる。
その「くよくよ考えても仕方がない」精神とイカルの自分を曲げなさは似てるようで微妙に違うとは思うけど、「竹槍で戦争には勝てん!」っつって隣組に反抗したのって、そんな笑い事で済むような話じゃないと思うけどなあ、「はだしのゲン」とか見てる限りでは。非国民呼ばわりされて、うっかりしたら密告されて特高のお世話になるようなことだと思うんだがな。イカルはすげーな。イカルはスゲーが、その時イトツは何してたんだろうと思うとそっちはそっちで変人というかやっぱり変な家族だと思う。どうしてお兄さんも弟もそれなり普通の人になってるんだろう‥‥?
んでまあ布美枝さんはさ、本当に細かいことにはくよくよするんだけど繊細ってわけじゃないんだよなー(苦笑)
長女の藍子も同じタイプというか、考えすぎて自滅するタイプだな。
藍子は茂の片腕のこと、言われたことあったのにお母さんには言わなかったんだなあ。屈託ない次女とは大違いw 当たり前すぎて気がつかんよなあ。大抵そういう余計な価値観を持ち込むのはお節介な他所の人だよな。うん。
お友達のこともまあよくあることだと思うけど、あの子は酷いなー。自分の思うとおりになると思ってるお嬢様体質というか、これから先の人生もずっとそうやって生きて行くんだろうなあ。いるいる、そんな子。
あの時代、友達の誕生日プレゼントでももううちみたいな田舎でもサンリオなんかのファンシーショップとかあったから、たいていは300〜400円くらいのマグカップやペンケース、グッズセットなんかをあげてたと思う。お友達に手作りポーチはどうかと思うけど、オレもよくおばあちゃんにそういうの端切れで作ってもらって使ってたから自分で使う分にはありです。懐かしい。
詰め込みすぎてる週だけど、まあこんなとこでいいかな。今週は茂の戦時中の話だけでなく全てが面白かった。エピソード的には二週分くらいあるよなあ、量も質も、よく考えたらすごい脚本だー。