そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

タイムスクープハンター シーズン4 #2「江戸おなら代理人(江戸時代)」

http://www.nhk.or.jp/timescoop/
脚本・演出:中尾浩之
 
前回がやたら古文書みたいな言い回しだっただけで字幕スーパーは毎回入ってたのね(前シーズン確認した)
そして今回は爆笑!ネタがじゃなく展開がwwww しかもまた無用にハラハラドキドキさせられて、最後はいい話で締めとか、もうまったくTSHは毎回盛り込みすぎだしひねり過ぎだし、出来が良すぎる面白すぎる!w
屁負比丘尼の話、これ自体はなんかで知ってたんだけど、まあ正直この人がいるってだけで身代わりだってわかるし、屁をした事実もなくならないよねえ‥‥とは思うんだが、それが成り立ってるのが暗黙の了解とか思いやりってのは、さすが江戸は文化度高いなあと。欧州とか西洋文化圏にもこういうのあったんだろか?
それはともかくとして、おならで失敗した若い娘・としが引きこもりになってしまったって話を考えると、これが普通にありがちなことなら屁負比丘尼はカウンセラーも兼ねてたってことだよね。
ならず者が比丘尼ときたら色比丘尼、つまり売春婦のことだと言って、屁負比丘尼が当時も結構知られた職種だってのを考えると、女性の寡婦(だよねえ)が生きていくには売春婦に限らなくても「比丘尼」を名乗る仕事に付くっていうのがあったのかねえ。まあ馬鹿にされる謂れはないけど隙間仕事ってことか。たぶん子守とかもだろうけど、そういうシステムがちゃんと成り立ってるのもスゴいな。
そしてそれとはまったく関係ないとこでっつか関係なくはないけど、手習い塾での師範の鼻ちり紙で爆笑!大爆笑!(笑)よくそんな展開思いつくよなあー(笑)
しかし今回の屁負比丘尼・妙晴さんのスゴいところはそれを笑いに転化するところか。
思ったんだけど、これってなんとなく女性お笑い芸人的な捨て身の芸風というか、体を張ったギャグにも見えるよな。妙晴さんだけの特質なのか、それとも屁負比丘尼というものをあえて名乗る人は元々そういう資質があるってことなのか。後者のような気がするけど、恥ずかしいことだと言われてる「おなら」をしたと自分で言って場を収めるってことは、少なからず笑いの要素を持ってないと‥‥って気はするなあ。
としさん、久しぶりに外に出て気分が晴れたと思ったらならず者に絡まれて大ピンチ。思いがけない出来事すぎる!(というか泥だらけの下駄を欄干に置くなよな、ならず者の言うことも尤もです→怪我)
そこをたまたま救ってくれたのが見合い相手で、そのままプロポーズって、めっちゃいい展開。結婚したっておならしたら恥ずかしいのは違いないと思うんだが(^_^;)おならってなんで恥ずかしいんだろねw
結局としの引き篭もりの理由とか手習いの理由も見合い絡みだったし、その見合い相手が助けてくれて誤解も解けるって、30分なのに話濃すぎるし、展開相変わらず上手い。
逆ギレした妙晴さんの責任も確かにあるとは思うけどもまああれは仕方ないよな。最後までとしを守って信頼を得て、ずっと相談相手というか乳母として仕事を貰えてたんだから、何の仕事にしてもちゃんとその仕事に誇りがある人は信用できるしいい人生を送れるってことかね。エエ話や。