そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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ベルセルク 黄金時代篇II ドルドレイ攻略

http://www.berserkfilm.com/index.php
監督:窪岡俊之 脚本:大河内一楼

 
一応前作の感想→http://d.hatena.ne.jp/korohiti/20120205/p2
原作は読んでるし好きだし、日テレのアニメ版も面白かったし〜ってことで、それと比べると前作がちょっと微妙すぎるなあ‥‥と思ったんで、そこまで期待して見に行ったわけじゃないですが、今回はすごかった!
画面めちゃくちゃハイクオリティ!城攻めすげーよ!
てか原作のこの辺りはちょいうろ覚えなんだけど、城攻めってこんなボリュームだったっけ。アクション部分ではほぼこれがメインだよね。
続き物だってこと考えても、この城攻めのボリュームは一番の見所だし、それにふさわしい物量だった。これ、実写だったらハリウッドレベル。見せ方も割りとそういう感じでカッコよかった。実写邦画だと絶対無理ってか、そういうとこはやっぱりアニメのほうが映像的なセンスはいいかもね。
お話的にちょっと微妙だと思ったのは、100年間落とせなかったドルドレイの城がなぜ鷹の団に落とせちゃったのかっていう説得力くらいかな。(でも原作がどうだったか思い出せないんでいいやw)そこまでの鷹の団の活躍がいわゆるモンタージュ手法での紹介なので、ちょっと実感できなかったからってくらい。展開として、向こうの最強将軍を倒すのが百人斬りのあとのガッツだからってことで、強さのインフレ的にはなんとか理解できるけど。あとその最強将軍がアホで下劣なアドンと比べるとかなり真っ当に強いってのがわかるからかなw
あと1のときはちょっと不自然だったモーションキャプチャーCGIもかなり自然になってて、違和感がほぼ無くなってた。ときどき顔の表情で目が小さいのが気になったくらいだし、動きやシーンそのものの見せ方はまったく問題なかったと思う。
そしてなによりとにかく、作画も演出もものすごかった。戦いの演出が上手くて、シーンのカット割りや音楽、タイミングとかで、描写自体はかなりグロい血しぶき飛び散りまくりのシーンだけど気にならないくらいにカッコよく見えるのが上手すぎるよ。てか相当爽快感あるんだけどw 作画カッケーなー
映画の展開が上手かったから原作のグリフィスご乱心とこはちょっと確認したけど、映画のほうがすっきりしてるし絵コンテ演出もうまいし、まとまりあってよかった。
今回は前より全編にわたってキャラ作画もキレイで、キャスカも可愛いしグリフィスも美しかったー。ガッツはまあいつも通りというかw
あとパーティシーンでファルネーゼセルピコをワンカットチラ見せ、最後のシーンでガッツとすれ違ってる(けど気がついてない)パックもチラ見せ。サービスサービスw
話も城攻めから始まってパーティがあって、ガッツ出奔とグリフィスご乱心で拷問、ベヘリット発動出次回に引き〜と、ちょうどいいバランス。ここで引きだから、次はグリフィス奪還作戦からガッツ合流かなあ。てことはたぶん「触」があって復活するとこまでくらいだろうから(と予想)、脚本はいろいろ整理してすっきりしていいかも。
どっちにしてもガッツが自分のせいで出ていったってことをグリフィスが知るのはもっと後だから、そこら辺はもう少し強調しといて行き違いの悲劇って風にしといてもよかったような気はするけど、まあいいや。なんとなくこの映画のグリフィスは受身的で正しい人に見えて、姫様のとこへの夜這いにしても理由が今ひとつのようには見えるから、もう少し激しくてもいいような気もするかなあ。そこんとこのガッツとグリフィスの行き違いが若さ故の悲劇で、その後の災厄につながると思えば、原作になくてももう少しグリフィスの気持ちとかは描きこんどいてもいいんじゃないかって気はするくらい。
とにかく今回レベルなら次も十分期待できそう。原作ファンならこれは見とくべき映画だと思うな。大画面で見るべきだよー!