そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

雲の階段#10(終)

http://www.ntv.co.jp/kumonokaidan/
脚本:寺田敏雄 演出:猪股隆一
 
ある意味ビックリなラスト、一部でジェットマンだのクウガだの言われてた理由がわかったよ‥‥(笑)
なんかもうこれ、三郎さんが魔性の無資格医だった‥‥ってことにしといてくれれば何もかも丸く収まるような気がするんだけどさあ。
出来ませんできませんいいながらもやれば最高レベルに素晴らしい手術をしてみたり、自分を無価値だと思い込んでるわりに出来ることがあると全力でそっちに流されて、おまけに妙な野望を夢見たりするけどそこに「自分」はないという不思議さ。
そしてみんなが手に入れたいと思って言い寄っても肝心の三郎さんは求めてこない‥‥から余計に手に入れたいと躍起にならざるをえないという、なんとも表現しがたい魔性(笑)それがあの所在なげな捨てられた子犬のようなルックスで、だからなあ。捨てたら本当にどっか行きそうなんだもん。その割になんでかほっそい引き綱は付いてるんだよな。どこ行ってもトレース可能というかw
そりゃ、所長さんも楽しかったろうな。教えたら教えただけそれ以上になって返ってくるんだもん。しかも全身全霊で(笑)そりゃ一線踏み越えますよ(笑)←変な意味ではない、いやどっちでもいいけどw
 
結局無資格医の医療行為っても、手術自体に問題があったわけでもないからか懲役1年の執行猶予3年って、相当軽いよねえ。しかもこの人最後に法定で自分語りはじめたしなあ(苦笑)あれ、いいんだ?w
それでえーと、田坂病院の院長はともかく奥さんの理事長の方は相当ちゃんとしてたってことで、病院売却&過疎地でやり直し。つまりこれからは拠点になる大病院も重要だけど、過疎地の医療大事ってことですね。
亜希子さんもいきなり大人な対応で離婚して理事長に付いて行くと。しかも野上先生もそこに付いて行くって、なんかやっと本来の関係に戻ったんじゃないか、良かった良かった。亜希子さんはともかく野上先生の行く末は気になってたんで一安心。そして三郎さんと亜希子さんの子供を一緒に育てるわけですね。野上先生はエライなあ‥‥ (´Д⊂ヽ
ところで三郎さんは量刑が軽かったこともあって、じゃあ心を入れ替えて医師免許でも取るのかなと思ってたら、この人あっさり医者捨てたよ?ええっ、明子さんとこに戻れればそれでいいわけ?それが運命だったの?ビックリだよ。なんという受け身の人生(笑)
ところで所長は美琴島の診療所に戻れたのかしら。三郎があれならもっと軽いよなあ?しかし体調悪いんだから証人喚問くらい座らせてやれよ‥‥
ってことで三郎さんが島に戻ろうとしたら田坂元院長に刺されたよ。ビックリ。つーか、もうこれも誰かのものになるくらいなら俺が殺して‥‥くらいにしか思えん。院長は罪に問われたわけじゃないんだからそれこそやり直せよ。まあ理事長を助けたことを恩に着せた時点で医者じゃねーよと思ったのは間違いないけど。理事長の判断正しいよ。うん。
田坂院長の梶井基次郎の「檸檬」の話は、ちょっと文学的な表現でいいね。三郎は檸檬を捨てられない。これ、院長は手にした檸檬を強制的に捨てさせられたことになるのかな、その恨みってことかなあ。三郎と自分を同じだというなら、未だ檸檬を持ち続けてる三郎が憎かったってことかなあ。てか、梶井基次郎檸檬ってそういう話だったっけ?
 
そして三郎さんは‥‥どうなったの?ベンチで刺されて、あれくらい出血したら死にかけだよね。てか死ぬよね?(ここがジェットマンw)
助かったの?それともどっか異国の海辺で医者をやってるっていうのは現実なの?(ここがクウガw)それとも彼の夢なの?
明子さんでもいたら現実かなと思うけど、どうなんだろ。明子さんは島で待ちぼうけてるとか‥‥まあそれはそれで稲森は薄幸の「待つ女」が似合うよな。
というかむしろ三郎さんは、雲の上に上るための階段から転落したけど、ある意味雲の上(天国)に上ってしまったってことなの?そういうオチなのかしら?そうならそれはそれで気が利いてるような気はするよ。きれいに落ちたね!(転落人生)
まあこのドラマは最初から最後まで長谷川博己のエロスを楽しむためのドラマだったよ。もう三郎さんの求められるままの生き方自体がエロい。そしてやっぱり指はチョー綺麗。指の綺麗な男はいいよねえ‥‥ (*´Д`)ハァハァ