そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

僕のいた時間#11(終)

http://www.fujitv.co.jp/bokunoitajikan/
脚本:橋部敦子 演出:葉山裕記
 
講演してる拓人=春馬を見てると本当に難病の人みたいに見えてきて、言ってることがとても染みるわぁ…(´;ω;`) しゃべり方も若干不自由な感じに喋ってるよね。春馬ほんとにすげえ。
メッセージ的なものも言いたいこともドラマ見たまんまなんだけど、これ病気の人にかぎらず、今辛い状況にあって自殺とか考えてる人に対しても有効なんじゃなかろうか。
拓人は人工呼吸器を付ける付けないで相当悩んでたけど、付けないってことは自ら死ぬに等しいと考えたら自殺と同じなわけで、そこで関連付けて引っ張るのもどうかと思うけど、ドラマ的には拓人が同級生の自殺のこと言ってたのってそれもあるんじゃないかなあと深読み。
生きる希望が見えない、ただ生きてるだけで辛いとしか思えない状況でも心の持ちようだっていっちゃったら簡単すぎるけど、「生きる」って死ぬことを考えないと初めて本気では考えられないのかなとか思ったり。まさにこれもメメント・モリ。(いやまあこっちはバチスタとは違うけど)
死ぬのも怖いけど生きるのもそれと同じくらい覚悟が必要な状況ってさすがにそんなにはないと思うけど、自分が生きる目的を見つけることそれ自体が生きる目的で、その結果として周囲の人が望むから生きる、でもいいんでないのかなあ。
世の中はやっぱり理不尽だと思うんだよな、基本的に。だから出来ないことを考えるよりは出来ることを考えて、自分が生きることが周りの人の希望になるんなら生きてもいいってくらいでも死ぬよりはいいと思うのよ。死んだら確実に悲しむ人がいるわけだし、死んだらそこで何もかも終わっちゃうんだし。
普通の人は生きているのが当たり前だからそれ自体はありがたいとは思ってないんだろうけど、その「生きること」に必至になっている人間がそこにいれば、少しだけその当たり前に生きてることの価値が変わるかもって意味では、拓人がそういう講演で話すことは意味があることだと思うし。ドラマ見てるオレもちょっとくらいは考えるよ。普段から多少の不自由はあっても五体満足でありがたいと心から思って生きてるけど。
 
ドラマとしてはそれっぽいいい感じのとこで終わらせるのかなと思ってたんだけど、ちゃんと最後、人工呼吸器を付けて生きてる拓人を見せてたし、まじめに真正面から病気のことを描いていたことが良かった。というか、春馬の演技が演技なんでああいうの見るのツラい…(´;ω;`)
途中でそんなに説明なかったけど、ALSって体は動かなくても感覚自体はあるっていってたよね。てことは麻痺とかと違うから余計に動かないってことがストレスになるのかな。逆にいえばそれって体が動かせないこと以外は健常者と感覚的には同じってことなのかしら。そう考えると若いから余計にいろいろ辛いなあ。
寿命自体はどうなのか、本当にどこの筋肉も動かせなくなって意思の疎通さえできなくなったらどうするのかってことも知りたかったけど、この話はここまででも仕方ないかな。
まあ不謹慎といえばそうかもしれないけど、拓人の講演見てても、拓人は劇中的にもイケメン設定だからどうしても「イケメンに限る」とか付けたくなるけど、それって多少はあると思うんだよな。ない?オレはある。若い頃の乙武さんだってそんな感じに思ってたよ?(今の彼は性格きつすぎてちょっと)
あとどうでもいいけど講演中の後ろのエキストラの人たちってもっと泣いててもいいと思うの。少しはいたけど普通あんな話聞いたらダダ泣きするって。それともよくわかってなかったってことなのかしら、ちょっと気になったよ。だって視聴者的には拓人の今までを振り返っての話なんだから、画面内の人が泣けてないとちょっと冷めるじゃん。
陸人も恐竜マニアの仲間ができて良かったよかった。陽菜ちゃんと守も上手くいってて良かった。
拓人と恵はちゃんと結婚式挙げて結婚してよかったよホント。子供も作ればいいのにと思うよ。
ドラマとしてはとても真面目すぎるとは思し、真面目な分ある意味淡々としてるけど、お涙頂戴的な話になってなかったから全然OK。本当に春馬ファン的には良いドラマで良かった。ほんとに…(´;ω;`)
次のドラマも春馬がやりがいがある良いドラマであるように! (>_<)