そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

仮面ライダー鎧武 #25「グリドン・ブラーボ最強タッグ」

東映 http://www.toei.co.jp/tv/gaimu/ テレ朝 http://www.tv-asahi.co.jp/gaimu/
脚本:虚淵玄鋼屋ジン 監督:石田秀範
『いいこと!その子はね今が一番大切なとき。本物になろうと必死にあがいてるのよ?それをああたみたいな不良に邪魔させないわ!』
 
そういや鳳蓮さん、まだインベスゲームが終わったことやそのインベスがクラック、というかヘルヘイムの森からやってくるってこと知らなかったんだ…(白目)
演出は先週からの石田監督だけど連続エピってわけじゃないのか。ストーリー自体は続いてるけどね。
ということでなんだかよくわからないけど鳳蓮と城乃内の師弟コンビがよくわからない特訓をする話だった。というか師弟というよりオカンと出来の悪い息子?鳳蓮サン、すでにオネエ超えてオカンだよ(笑)
いやこの話自体は面白かった。
というかそこしか面白おかしく出来ないというのもアレだと思うけどさ、根本的に間違ってるとは思う。巨匠は正しいよ。オレは断固として石田監督の演出方針を支持するけど、とにかくこの人たち(鳳蓮&城乃内)って本当に何やってたんだろうね…(遠い目)
そんな中で初瀬ちゃんのことを思い出す城乃内…だったんだけど、紘汰が打ち明けられないのは当然にしてもあの明るい雰囲気じゃとても言えんわな。巨匠のせいではないと思うけどそこら辺脚本はどう考えてるのかしら。少なくともそういう話をする流れじゃなかったのは確かよね(^_^;)
つーかさ、巨匠の斜め上すぎるトンデモ演出で見た目楽しいからいいんだけど、全体で見た時にこのエピソードがいろいろもにょるのは、城乃内が自分の無力さや何をやりたいのかまったくわかってなかった(ダンスじゃないの?っていうツッコミは置いといて)という自分探しエピに鳳蓮が付き合って特訓してオカン力を発揮した…というのが、どうも鳳蓮が森のことを知るきっかけに過ぎないんじゃないかってことなんだけどさ。
いやクラックを見つけて中に入っていった鳳蓮がどうなったのかというのは次回を見ないとわからないんだけどさ。
だって、ハッキリいうけど城乃内ってこの物語に必要?ユグ社の皆さんに対抗するって意味での紘汰やミッチ、戒斗さん、彼らが守るべき舞ちゃんたち(紘汰のお姉さんも入れたいことですが肝心なときに出てきません)のどこにも属してないよね。
死んだ初瀬ちゃんと同じくすごく中途半端だけど、そのポジションが問題というか。まあ鳳蓮も今んとこただのコメディリリーフだから、どう転ぶのかわからない以上なんとも言いようがないけど。つか、コメディリリーフにするのは惜しいキャスト力&キャラポテンシャルがあるからもったいないと思うんだけど。
とりあえずまあそこは置いとく。城乃内の女装とか似合いすぎて何を言っていいのやらw そしてかつての仲間に眼鏡キャラさえ否定されたら眼鏡イケメンの価値も無くなるのか城乃内?とっても残念感ありあり。お前、何だったんだよ…いや初瀬ちゃんのことも含めて。
てか一番良くわからないのは、紘汰の行動理念に相当な影響を及ぼしたであろう初瀬ちゃんと裕也先輩の死の扱いがよくわからないってことなんだけど。これものすごく重要だよね。なんでこんな程度の扱いなんだ?何かがおかしいよ?誰が悪いの?
 
そしてユグ社の皆さんの話。サガラの正体は…ってことだけど、なんかスゴい秘密があっさり語られちゃったような。
世界各地の古代の伝説に登場する不老不死の言い伝えは、実はヘルヘイムにある禁断の果実が元になってるだとか。いやそれじゃまったくサガラは蛇なの?影響力のない観客とか言ってるけど、むしろ戦力調整しようとしてるくらいだしそれってゲームマスターだよね。
というか陵馬たちがそういうことを予測もしてないのに正解を答えるって体でもなく勝手に正体バラしに来て、しかもそれが正しいかどうか信用出来ない(視聴者的に)ていうポジションはどうなの?物語構成としてどうなのよ。
相変わらずそんな風にサガラが喋って秘密が解明するという、なんだか非常に簡単かつわかりやすさ優先の物語、これを物語と言っていいのかどうかわからないんだけど、それはちょっとどうかと思う。一応言っとくと、ストーリー自体は面白い展開してると思うよ?どうかと思ってもどうしようもないから、そこはスルーして物語自体を語ってみるけどさ。

前から思ってるけど根本的によくわからないのは、オーバーロード、というか今回のサガラの語りでオーバーロードが手に入れたらしい「禁断の果実」の存在を知った陵馬が湊燿子やシドと結託してユグ社(=貴虎)に下克上しようとしてるってことだけど。
そもそもユグ社の存在意義は説明されたけど、社長(もしくは会長)の思惑やもっと全社的な思想ってどうなってるの?てか社長とかいるの?本社が沢芽市だから貴虎や陵馬は中枢にいるんだろうけど、貴虎たちの「上」ってどうなってるんだろう。そこスルーしてプロジェクトアークとかスカラーシステムとか言われてもっていう気が。てか普通会社組織として「ない」よな。Wの園咲家とかオーズの鴻上会長みたいなのがいてトップダウン方式ならそりゃそうだと思うけど。
だから「組織」がわかんないから貴虎はともかく陵馬のポジションがわかんないんだよ。その力を手に入れてどうすんだという。何を手に入れるの?
なんか物語として大事なとこが隠されてるってことが、作劇上のカタルシスやどんでん返しを効果的に見せるために隠蔽されてるという小手先の作劇のための都合にしか思えないんだよ。
脚本家的なことで言えば、1クールのまどマギならそれで持つけど、1年やるライダーじゃ綻び見えまくりにしか思えないというか。

実際今ちょうど物語は半分くらいだけど、登場人物がどうなりたいのか、キャラ優先じゃなくストーリー優先なのでさっぱりわかりません。そのストーリーも相当あれというか、アニメっぽいんだよね。
関係ない話ですが、物語っていうのはよほど作りこまれた出来のいいもの以外はストーリー優先よりキャラ優先で描くべきだと思いますよ。(設定厨はまた別)
まあそこら辺考えるとジャンプ的なわかりやすさ優先で構成してる平成第2期にしても、基本の設定や後に繋がりそうな伏線は初っ端に固めて惜しみなく投入して拾えるものだけ拾ってあとはライブ感でまとめていくという平成1期のやり方とも違って、設定あやふやなまま話しを進めて、舵取りできない状態で展開せざるを得ないから話が破綻していくという、わりとまずいパターンを踏襲してるような気がするけどさ。
どうなんだろう、まだ2クールあるから挽回できるんだろか。でもすでにインベスゲームとダンスのことだけとっても、これかなり基本なのに齟齬がでてるよね。そもそもインベスゲームありきでダンスチームランキングやってたわけじゃないだろうに、すっかりそういう話になってるんですけど。いいのかそれで?城乃内の言ってることがもう自己矛盾をはらんでるような気がしてしょうがないというか、ぶっちゃけ???です。え、ザック?なんかもうそもそもが雑魚キャラだと思ってたんで変身してること自体どうかと思うし(キャラ自体に含みはない)、当たり前のようにチーム鎧武に協力してるのもどうかと思う。オレにとってはいないも同然
ですスマン。
重ねて言うけど話としては面白くなってるだけに、余計に初っ端のあやふやなことがボロがでてる気がしてなあ。紘汰のお姉さんとかももっと上手く使えたんじゃないのかな。
 
あとさ、戒斗さんはオーバーロードと意思を通じ合わせようとする紘汰をあざ笑ってるけど、日本語辞書を配って歩いてたのは戒斗さんだからね?もう覚えてないかもしれないけど。そもそもなんで辞書撒いて歩いてたのかもよくわからないんだけどね。だってその結論が「力でねじ伏せる」だから。
ほんとに何考えてたのかな?なんで辞書配ろうと思った?
 
予告。
ストーリーは動いてるから面白くなってるように思えるけど、なんか収集つくのかな?ミッチどうなるの?