そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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るろうに剣心 京都大火編

http://wwws.warnerbros.co.jp/rurouni-kenshin/index.html
監督:大友啓史 脚本:藤井清美、大友啓史 原作:和月伸宏

 
うーん、あんまりピンとこなかったんだけど、前作は面白いと思ってたっけと思って自分の感想見たらやっぱり面白いとは思ってなかったらしい(→http://d.hatena.ne.jp/korohiti/20120905/p1)ですよね〜
でも前作以上に剣戟アクションは激しくてスゴかった!ただ凄かったけど、量が増えて時間が長いからなんかお腹いっぱいすぎて。まあ見終わったあとの周囲の観客の反応は「アクション凄かった!」だからいいのかな?
しかしオレ原作読んでないから、ストーリーが面白いかどうかはさっぱり。いや原作読むつもりもないんだけど。 *1
あともともと大友監督の画作りや映像はカッコいいとは思ってるけど、彼の作劇が好きなわけじゃないし、演出としてもどうも好きなタイプじゃないから見てて全然盛り上がんないんだよ…ってことで印象は今ひとつ。

前半はちょっと長すぎてたるいし音楽うるさすぎ。アクションの見せ場で大仰にBGMがかかるからせっかくのアクションがやや台無し感あり。てかアクション見ることに集中させろよ、TVドラマじゃないんだからさー。絵的に盛り上がってるんだからそんな余分な盛り上がりいらんよ。全体に盛り込み過ぎだよ。
話と言えばよくわからんのが、肝心のサブタイトルにもなってる京都炎上計画、その計画がわかってるのになんで志々雄一派を京の町に入れるんだ?十本槍の張が簡単に情報を漏らしてるから何かあるのはわかってて、実際それは囮なのはいいんだけど薫をさらうだけならあんまり囮の意味もなかったし(しかもラストで海に放り込んでるってどゆこと?)、だいたい火をつけるってわかってんなら町に入る前に止めろよ。どう考えても火をつけるって言ってるんだから火のついた台車とか街なかにもってこられた時点で負けじゃん?町に入るのを阻止するのが警察のオシゴトじゃないか?
前半の志々雄の息のかかった村の話も、志々雄の恐ろしさを描きたいんだろうけど何やってるのかさっぱり。だって田舎の何の重要でもない村を占拠したからといって国家転覆の何に役立つんだ?意味がわからん。そもそもあの状況で志々雄に賛同する輩がいるってのがわからんよ。ただのアウトロー?いや流れとしてはわかるけど劇中で描写されたっけ?まあそれで言ったら志々雄が生きてること自体奇跡だけどw
あと志々雄のアジトってどこよ。京都じゃないのか?剣心が小田原通ったってだけであの村通るなって、その村はどこよ…京都の近くだとしたらなんでそんな確信が。
とにかく話は全体にさっぱり意味不明。なんか原作をいろいろ端折ったの?とにかくすべてにおいてリアリティなすぎる。場所の話でいえば剣心がいる道場が江戸にあるってまず説明しとけよ。当たり前みたいにスルーすんなよ。
原作知ってる人向けなのか?知らない人にもわかるようにしてくれよ。描写が全般に浅すぎるよ。
でもまあひとつはっきりしたのは、思ったんだけどオレ、本当にるろ剣には全然興味ないっぽい。この映画見て面白いと思えないもん。原作が古いからネタや展開的にいろいろ今更感があるのは仕方ないけど、なんかこの昨品が面白いと思わんのだ。それって映画が悪いのか?(でも原作読む気はまったくない)
 
でもま、キャラとキャストは良かったと思う(というかそれを見に行ってる、だから次のも見に行く)
でも志々雄ってあんなに元気で普通に喋ってていいの?全身大火傷の人なのに。それもあってやたら藤原竜也が頑張ってる感ありなのがよくわかんない。そういキャラだといわれたらそうなのかもしれないけど、
左之介は相変わらずどバカだったし御庭番のじいさんカッコ良すぎて死ぬ!田中泯チョーカッチョいい、素敵なジジイマッチョ!(H×Hのネテロ会長を実写でやるなら田中泯だよな!)
あと三浦アンクが大活躍してた!(事前情報無しなのでビックリ)
武井咲はちょー可愛かった!全然役に立ってないけど別にいい!可愛いだけでいい(笑)
それと志々雄の横にいる美女が誰だかわかんなかったんだけど高橋メアリージュンか!妖艶美女でよかった。蒼井優も前回に引き続きカッコよくて良かった。
伊勢谷友介の四乃森蒼紫はいい悪い以前にキャラとして全然わかんないよ。何なのあの人?原作だともっと分かるの?
わかる分かんないで言えば、オレこれの主人公の緋村剣心佐藤健ってのがイマイチピンと来ないんだよな。前作はそうでもなかった気がするけど、なんかタケるんには力不足じゃね?あんまタケるんの役でそう思ったことないんだけど、剣心はキャラがわかんないよ。何がいかんのだろ。なんか実感的じゃないというか説得力ないんだよな、あの不殺キャラに。ところで彼はいくつなんだ、幕末に活躍してから10年って、もうアラサーくらい?なんで薫殿と何もないの…と思ったけど前作からそんなに時間経ってなかったのか ('A`) それすらわからないのが…
とりあえず剣戟アクションは剣心VS宗次郎(神木隆之介)と御庭番じいさんVS蒼紫と剣心VS沢下条張かな。
セットも結構大仰でよかったしロケ地がいろいろあって見てていつものワープステーションだけじゃなかったからちょっと楽しかった(笑)
そういやお話として剣心の気持ちとしてわかんなかったのは、不殺の誓いを立てた剣心が張との戦いで、赤空の最後の剣を逆刃等と知らずに抜いたのって不殺の誓いを破る覚悟じゃなかったの?そこで彼の心は一旦「人斬り」に戻ったんじゃないのと思ったんだけど、違うの?そこスルーなの?スルーのまま刀を手に入れて志々雄と戦うの?そこが一番謎だったよ。
ああ薫殿がいつまでも「殺してはいけない」って言うのもよくわかんないけど。剣心が殺されてもいいのか?
 
そういや、初っぱなに「一週間」って単語が出てきたけど明治のあの時代に一週間の概念てあるのかなあ?なんかすごい引っかかったんだけど。普通「七日」だよね?時代劇的にどうなんだ?と思って軽く調べてみたら、「一週間」の概念が日本で一般に使われるようになったのは明治5年から6年にかけての太陽暦が施行されたあたりだけど、これ明治11年だからギリギリOKなの?でもなんかすごい違和感。
あとどうでもいいけど冒頭の芝居のシーン、抜刀斎役の役者が頬に「九」で「ばっとうさい」じゃなく「ばっきゅうさい」ってのは、「✕」が十に読めるからなんだろか?気になったよw
 
あとロケ地ルポ見つけたんで載せとくよ。

メインがワープステーション江戸太秦と庄内映画村なのは仕方ないとしても、彦根城とか近江八幡とかあるだけでも相当マシだと思うよ。近江八幡いいよな〜、一度行ったことあるけど通りすがりでじっくり見られなかったからまた行きたいよ。

*1:どうも基本的にこの時期のジャンプ漫画は好きじゃないっぽい。だってどれも興味ないんだもん