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脚本：虚淵玄 監督：石田秀範
『俺は俺のために戦う。俺が信じた希望のために！俺が望んだ結末のために！』
あ、今回石田監督だったのか。全然気が付かんかったよオレとしたことが。
今回のはお話としてはわかるし面白くなくはないよ。このエピソードだけで言えば好きだし面白かった。
でもあえて突っ込むよ、なんでいまこんな展開？
だって今回紘汰とオレたちが見たのってレデュエが見せた催眠術の幻覚でしょ。そんでもってなんだか男気あふれる気高いデュデュオンシュくんが「大丈夫か我が友よ！」とか「さあ行きたまえ、みんなが待ってる！」とか言ってるけどこれレデュエさんの妄想だよね？あいつら仲悪かったじゃんてか上下関係厳しかったじゃん。レデュエってばデュデュオンシュを使いっぱにしてたし、ただの単色インベスのビャッコインベス紘汰が幹部インベスの仲間なわけないじゃんよ（断言）それ完全に騙そうとしてるよ？
ともかくサガラが完全にキュゥべえです（-_-）蛇どころかキュゥべえ。絶対人類とは分かり合えないよ？
そんで状況もまどマギと同じじゃんよ。つかこれ、まどマギより酷くね？少なくともまどかちゃんはこんな騙し討ちには合わなかったぞ？他の子はみんな騙し打たれたけど。知ってて魔法少女になったのはまどかだけなんだけど、紘汰さんはどうやら騙されたようです。
サガラはしれっと言うけど、紘汰が選んだも何もその選択時に何の真実も知らされてなかったじゃん。
というか、あれ？紘汰ってオーバーロードになるって知ってて極アームズを手に取ったんだっけ？みんなを守る力を手にできるならオーバーロードになってもいいという覚悟で変身したんだっけ？ごめんうろ覚え。何の説明もなかった気がするんだけど（でも回想シーンでは知ってて手にとった風になってるけど）
勝手に騙しといて、人外になった、もうお前は外側の存在だとか言われてもなあ。ひどいよサガラ。まあ彼もたぶん人類どころかインベス枯らしても外側の存在だよね。それで紘汰に神になれっていうんだからホント何者なんだ？（あと始まりの女＝イブ？は一体どうした）
まあ紘汰が「何を守りたいのか」ということに自覚的になる話ではあるんだけど、この展開ってただのデビルマンだしな。「仮面ライダー」でもないと思うよ。体は人外だけど心は人間です、だから人間を守りますって話でもなく、俺がやりたいように守るって決意だよね。人外だとかそうでないとか関係ないよね。だって基準が定まってないもん。インベスが敵だとも言ってないし。散々迷ってこうするって言ったわりに、その基準はやっぱりわからないんだよね。彼が守る／守らないの基準ってなんなんだ？
あとなんかこういう風に紘汰が悩むのって今まで何回もやってたよね？なんでこんなに同じことを毎回悩んで毎回同じように守りたいものを確認しなきゃいけないんだこの物語は。紘汰そんなにバカなのか？なんか納得できんよ。
いやまあ同じというか、すでに相当うろ覚えだけど、たまたま望んでもなかった「力」を手に入れてお気楽に変身して、誰のため、何のために戦うのかわかってなかった紘汰がそれを自覚するにしても、単純に目の前の弱いものを守るのか、身内を守るのか、はたまた人類の敵とされてもその人間たちを守るのかっていう細かいとこでの意識は違うんだけど、「人類の敵」になって自分を犠牲にしてもその「人類を守る」＝自分が信じるもののためにという決意は、お話としてこうじゃないといけなかったのかなあ？だってブレイドとかキバとかもっと根本的なとこからさらっとやってたよね。そう考えるとこの物語の構成ってすごい不細工だと思う。もしくはよほど視聴者を馬鹿だと思ってるかどっちか？
裕也＝何も知らなかった自分で、鎧武＝いい気になってヒーロー気取ってた自分、そのかつての馬鹿だった自分に敵だと言われることによってやっと自分が何をしたのかを知るって話にしても、紘汰ってそんな代償を支払わなきゃいけないほどのことをしたのかと言われたら何もしてないよねとしか…（；´Д｀）
どうして紘汰はこんな運命を背負わなきゃいけなかったんだろう？
もしそれが知らないで仲間を殺したことの贖罪というなら、その罪ってなんなの？だって殺さなきゃやられてたのは確かなんだし。その辺ミッチの割り切りのほうが理屈としては正しいよね。ミッチのほうが「何が守るべきものなのか」ってのはわかってるんだけど、でも壊れちゃったら意味ないよねー。
あと気になるのは黄金の果実を手に入れる、何かを生み出すには今あるものを壊さなければいけないっていうけど、ポジション的にはヘビがいて始まりの女＝イヴ＝舞なら、アダム（たぶん終わらせる者？）って誰だっていうか、紘汰でしょ？いやキャラポジション的には戒斗なんだけど。でもそこまで戒斗さんはキャラ的にストーリーの中心に噛んでません (>_<)
なんかもうこの設定のミックス感ときたらまさにミックスジュースなのか？極アームズ？（もう戦国モチーフ関係ないやん）
とりあえずインベスになって初めてインベスになった人間という恐ろしさがわかる紘汰には妄想とはいえ同情を禁じ得ないんだけど、もしかしたらインベスになった裕也さんは頭の方もインベス化しててわけも分からず暴れてたのかもね…と気休め程度に言っとく。まあちょっと仮面ライダーカブトの影山思い出したけど (´Д⊂ヽ（だから過去の焼き直しでしかないし、そこに必然性があるのかって話なんだよ。やってみましたじゃダメだと思うのよ）
でも良かったとこもあったよ。
ビャッコ紘汰と裕也鎧武の戦いは、アクションがどうこうというよりあの激しさ＝紘汰の気迫と気合と決意に泣けた。さすが石田監督。そこで泣けたからもうそれだけでもいいです(´；д；｀)
人には戻れなくてもそれが犠牲じゃなく自ら望んだことだという決意、それこそが仮面ライダー。（ってことなのか？）
そうそうそう、紘汰さん抜きでミッチ見つけて大ラッキーな戒斗さん。
ミッチもあの戒斗さんに「貴様はもはや強い弱いの問題ではない！ただのバカだ！」って言われちゃあねえ (∋_∈)
でもミッチは本当にバカだから仕方ないよ。何をどうしたらあの状況で「自分が利用している」だなんて思えるんだ？だってそれって自分のほうが立場も強さも上だと思ってないと言えないと思うけど。完全に客観的な目線を失ってるよミッチ…もうこれは死んで償うしかないレベル。
なんか最近の鎧武は出演者が「話はなんだかよくわからないけど考えてもしょうがないから脚本と監督の言うとおりにするしかない」でその場その場を全力で乗り切ってるとしか思えないんだが、そんな中、まどマギ好きで虚淵ファンのミッチの中の人だけが「僕の勝ちだ！」と喜んでるようにしか思えないｗ 高杉くんは常にノリノリで悪役やっててそれはそれで好感度高しｗ（そういう意味ではもうみんな目一杯やってて妙にキャラにシンクロしてるとは思うんで、わけが分からなくても最後まで頑張って…）
予告。
結局紘汰って何の覚悟が足りなかったの？なんで迷ってたの？
