そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

銭の戦争#6

http://www.ktv.jp/zeni/index.html
脚本:後藤法子 演出:三宅喜重
 
やっと弟が改心したよ!やっと金稼ぐのが大変だって、兄ちゃんが偉いってわかったよ!あーこれでオレとしてはかなり清々しくこのドラマを見られますw
それにしても、オレ草なぎくんは演技上手いとは思ってるけど、このドラマを見てるとちょっとわからなくなってくるというか(^_^;)
演技力はあるんだけど滑舌悪いせいかそう見えないというかー。
というかね、たぶん役の解釈とか演技プランとしての正しさは確実なんだけど、ひょっとして表現力がおっついてないんだろか彼は。どうも彼自身が思ってる見え方と特に表情が合ってない気がしなくもないんだよなあ。声のトーンとかは間違ってないからたぶん表情なんだろな。僕生きとか任侠ヘルパーはそんなに違和感なかったけど独身貴族あたりからかなあ、ちょっと顔がこわばり過ぎなんだと思うの。演技力はあるから富生という人間はちゃんと伝わってはいるんだけど。まあそこは渡部篤郎も似たようなもんだと思ってるんだけどさw
露悪的な振る舞いをしてるわけでもなく、かと言ってもちろん悪人じゃなく常識もモラルもあって、時々利害関係無く善いこともする富生の言動のクールさはとても面白いと思ってるんで、これを草なぎくん以外の誰がと言われても他に代わりが思いつかないくらいには草なぎくんでいいんだよ。
お父さんが死んだ河川敷のシーンもよかった。復讐心を確認してんだか頭を冷やしてんだかわかんないけど、ちゃんと自分がやろうとしてうことを見極めようとしてる冷静さとその目的遂行の俺正義さが富生の本質よねえ。
まあお話としては構成要素がやり過ぎ感なく全部好みで、単純に見てて楽しいです。後藤法子は大概いつもきっちり話を詰め込んでくるんだけど(失敗する時もあるけどw)ネタの構成・編集能力が高いのかしら。

そんで富生@草なぎ、赤松@渡部、紅谷@津川雅彦という腹の底が見えない人たちの絡みがありつつ、いるだけで財閥の大物感を出せる青池社長@ジュディ・オングからしても心底からの悪人がいないというのもある意味あざといけど良し。
桜田(高田翔)の仕事だからスンマセンていうあの中立な感じも好きだし、階段で転んだだけという富生とタヌキな赤松のやりとりとか面白すぎるし、そんな因縁はつゆ知らずだった紅谷さんとか、とにかくみんな理性的であっさりしてるところがいいよ。こういうあまり感情的にならずに理性的に熱いドラマ展開していくのって珍しい方だとは思うけど、韓国の原作ドラマってどうなんだろ。もっと感情的でドロドロしてるんだろか。オレはそういうののほうが苦手だからバカがいないこっちのがいいなあ。
とりあえず復讐する相手が人でなく金だって言ってたのに、赤松の隠し金を狙うのはどういうことなのか、だってそれ取ったら単純に泥棒よねえ。悪どいことはやっても犯罪行為はしないってのが富生のいいとこなんだからこれがどう展開するのかは楽しみ。
あとま、気になるのはホワイト工業と梢さんのやり方なんだよね。赤松と青池社長の関係もイマイチはっきりしなかった気がするんだけど、赤松は追い込んだだけってことでいいのかな?
んで青池ファイナンスがホワイトを買ったのはいいんだけど特許云々に価値が有ることを知ってて投資したのかどうか。梢さんがやろうとしてる社員リストラで町工場体質を改革するって、それ単に特許を別の大手会社に持ち込むのと変わんないと思うんだけど、社長的にそれはどうなのかって話よ。工場を改革とか周りくどいことやんないで特許だけ取り上げればいいのに(いや良くないよ!)リストラよりは特許取り上げてホワイト工業は下請け化ってのもあり得ると思うんだけど。
富生が実家の会社の価値をわかってなかったのはまあそんなことだろうと思ったけど、家族とかみんなが勘違いしてるからいいやw
どっちにしても工場の本当の価値がわかった(たぶん)富生がどうするのか、そのことで梢さんに対抗できるのかどうかが問題で、ただ梢さんもなんかその程度の計画だと失敗しそうな気がするからどっちもどっちか?梢さんこそ富生に当て付けでホワイト化学を立てなおそうとしてるけど、工場の従業員がいなくなったら意味ないよね?富生怒るよね?

いいけどCM入り前の煽り文句、富生が知略を巡らせて赤松と対決云々って、どのへんが知略なのかと(苦笑)隠し金庫に気がつくことこに知恵を使ったっていうならこのアオリ考えたやつはバカだなw