そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

デート〜恋とはどんなものかしら〜#6

http://www.fujitv.co.jp/date/index.html
脚本:古沢良太 演出:洞功二
 
なんか、ニューイヤーキスの顛末を見てていっそ鷲尾くんが009島村ジョーのコスプレやってくれても良かったのに…と思ってしまったですよ。009じゃなくてもいいけど鷲尾くんのコスプレが見たいです(笑)

世の中的に藪下家のお正月が正しいのかどうかわからないけど、年初に成し遂げたことと野望を語るとか、お正月らしくて大変に良いですね。オレはどちらかというと谷口家の方ですw
そして横浜から渋谷新宿を経て板橋にある依子の実家に行くのに気分が悪くなる巧ときたら…(^_^;)真性の引きこもりや…大丈夫なのかというかまったく大丈夫じゃなくて警察沙汰の大騒動になる巧がむしろスゲエ(笑)
それと引き換え、嫌味のないイケメンであくまでも爽やかでスマートにソツがない鷲尾くんのほうがどう見たって良いに決まってるんだけど、依子さんは結婚相手として考えたこともなかったというのもどうなのか。あの猛アタックを気が付かないのも変だと思うけど(^_^;)
そんなこんなで語られる依子さんの過去話。数学者として優秀でミレニアム問題を研究してて糸口が見つかったところで死んでしまったお母さんってもしかして天才か?どうして一回の区役所職員のお父さんと知り合った?
そのお母さんの研究を引き継ぐつもりだったのに、ある日突然自分にはその研究がまったく理解できないことがわかり諦めて国家公務員になった依子さんはある意味巧と同じ挫折した人だったと…それも悔しいよねえ。巧と同じくそこまでの人生の意味がなくなったも同然なショックじゃないかとは想像するよ。
まあそれはそれとしても巧のダメっぷりのすごさというか、普通こういう場合でも何かひとつくらいいいところがあってという話になりそうだけど、徹底的にない。見事なまでにない。まさにミート・ザ・ペアレンツ!お母さん、「二階にレンタルショップがある」ってwww
むしろ35歳になっても誰かに寄生するために生きているというダメ人間ぶりを素直に曝け出せるのがすごいけど、それって全然えらくはないし(苦笑)
でもすでに見てる方としては破れ鍋に綴じ蓋にしか見えないから、この二人は何が何でもくっつく必要があるような気はする。「結婚する」ということが目的ならw
まあ変人とかそういうこと以前に、依子も実は挫折した人間だったということが何より鷲尾くんとは合わず、巧と妙に馬が合う理由なのかなと合点がいったようなそうでないような。
それでもまだ依子からしたら絶対に誕生日までに結婚するという使命感だけなのかもしれないけどw
ただそれでお母さんのお雑煮の味を再現させたのは何のためだったのかというと…なんなんでしょうね?無意識?
依子がお母さんのレシピを完全再現すると泣けてくるからそのレシピを書き換えたお父さん、元の数字は覚えているけどレシピを書き換えたお父さんの気持ちを考えて間違ったレシピのまま作り続けて、お母さんの味にならないねえと言い合って過ごした16年間。
その封印を解いたのはお父さんに気に入られるようにということだだったのかどうか。依子自身はそのことは当然わかってたはずだけど、もしかしたら妄想のお母さんが最初の時に突っ込まなかった事を考えてもそれを無意識に忘れてた…ってことはあるのかなあ。
とにかくその「なぜ?実は…」という種明かしの畳み掛けとそこで泣かせるという盛り上げ方が本当に見事すぎるよ。普通なら偶然はないにしてもエモーショナルなことで泣きを誘ってなんとなくいい話にまとめるところを、そのいい話自体を完全にロジックとして組み上げて必然を持たせた上で泣かせるという、まさに古沢脚本の真髄という感じでした。
演出も現在と過去のカットバックの巧みさ含め、巧のお雑煮作りでSEなしの無音演出とか、役者の演技と映像に力があるなあ。
お父さんは最後までわかってないけどそれでいいのかも。とうとう妄想奥さんの声まで聞いちゃったしw
最後の絵馬のオチ、巧はともかく依子の絵馬が「世界平和」ってのもどこに繋がるのやら…?(笑)
まあ正月の挨拶に来ただけであれだけの地獄のような騒動、依子さんいわく「父の映画の知識を愚弄し、百人一首で惨敗し、トロフィーを壊し、太郎を死の淵に追いやる」という大騒ぎを引き起こす巧(地獄でなぜ悪い的なwww)と付き合うには、世界平和を願うくらいじゃないとダメなのかもなw
映画「卒業」の話は佳織さん向けのオチなのかしら。お母さんの言ってることはニューイヤーキスのその後〜みたいな感じだけど。
そして正月に家にいない島田兄の嫁は本当に一体…?最後まで出てこないってことはないよなあ?
あと鷲尾くんの音痴はwwww完璧すぎないところが可愛げあるけど、いいのかジャニーズwww
結構なテンションの笑いもありつつ、いろいろしんみりしたところもあるけど、子供依子さんの言ってた量子力学的にお母さんの粒子は存在し続ける。ここやそこに居続けるってのは、ちょっとSPEC天の最後、世界のそこやここに存在する浮遊する当麻を思い出したわ。まさにああいうことよね。