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天使と悪魔 未解決事件匿名交渉課#4

http://www.tv-asahi.co.jp/tenshitoakuma/
脚本:香坂隆史 演出:片山修
 
なんということでしょう!司法取引のドラマなのに司法取引しないで終わっちゃったよ。しかも未解決だった事件も普通に解決した!これはレアケース?
しかも今回はヒカリが勝ったよ。勝ち負けっていう話じゃないけど。
話は今回もまたちょっと複雑だったけど面白かった。最後までハラハラさせるよなあ。
ミステリーとしても茶島がちゃんと探偵役としての観察眼と洞察力を持ってるから話の展開が捜査というより推理に近くて、下手なミステリードラマよりちゃんとミステリーしてて面白いよ。というか今回の脚本家のほうがちゃんとミステリーしててストーリーもしっかりしてる感じ。
今回は4年前の失踪事件の被害者が1年前に白骨で発見されて、殺したのは誰なのか、どういう事件だったのか…という真相が明らかになる話。以下ネタバレ。
いいけど人間は地面に埋めると2年できれいな白骨になるんですね…微生物さんたち仕事してるー
 
計画性のない突発的な殺人だったのに、みんなで口裏を合わせただけで未解決として放置、再捜査しなければ完全犯罪になった…っていうのは、よく考えなくても捜査一課からしたら結構気に入らない話だよなーと思わんでもない。
長谷川朝晴の宇田川主任は珍しくシリアスな役だし、そのうち司法取引してるって嗅ぎつけられるんだろか。でもそこで今回の事件解決ってのはあえての構成かなあ。というか警察内部で司法取引してるってわかったらどうなるんだろね。
殺人と女3人の死体遺棄(しかもその辺の公園に…)がバレなかったのはたまたまだと思うけど、この事件の肝としては「同窓会で集まってたはずの(死んだ)香苗さんは実は仲良し4人組のメンバーじゃなかった」ってことよね。誰に聞いても酷い人間だった香苗さんの人柄について、残りの3人がいい人だったって嘘ついてたからそこは特に問題にならなかったってことかな。でもそれを信じちゃったのは確かに当時の捜査としては見落としじゃね?出発点が間違ってたから未解決になったわけだし。だからきちんと正しく捜査し直したらちゃんと解決したっていうだけだったと。
そしてこの被害者は、こんな女殺されても仕方ないわ〜というまったく同情できない被害者。今回はこのパターンですかw
吹奏楽部の仲間が自殺した子と香苗さんのことをわざとだぶらせて証言してたのと、当日の口裏をきっちり合わせてたから証言が信用されたってことだけど、事件の捜査上の違和感は茶島、彼女たちの関係性の違和感をヒカリが気がついて丹念に洗いだしたら新事実が出てきたという展開。
犯人の確証がないまま司法取引を持ちかけたけど誰もそれに応じなかった、だけど真犯人たどり着いたら殺人を認めたから事件は解決した。被害者は殺されても仕方ないクソみたいな人間だけど、それを本当に殺しちゃったら殺したほうが割りを食うという何だか悲しい話だったよ。桐島さん(篠井英介)の演技見てるだけで泣けた (/_<) 病気がちだった奥さんて死んでないならあのあとどうしたのかなあ… とにかく今回は演出もかなり気合入ってる感じ。
あとさ、茶島さんはオマヌケキャラってことでいいのかしら(笑)あのサングラスもどう見てもチンチクリンで似合ってないんだけど、似合ってないサングラスを掛けて格好つけたり、インスタントコーヒーはわかるけどレギュラーコーヒーは高級かそうでないか区別がつかない程度の、イケてるつもりのキャラってことで?それは渡部篤郎にはハマり役だと思うけど(笑)
 
あと殺された香苗さん役の人、銭の戦争で桃子さんやった人だったのか。黒縁メガネじゃないから全然わかんなかったよ。というか高田さん役の山崎真実にすら気がつかなかったけど!どうせオレ顔は覚えられないから名前でしか記憶できないんだけど! (>_<)