そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

天皇の料理番#2

http://www.tbs.co.jp/tenno_no_ryoriban/
脚本:森下佳子 演出:平川雄一朗 原作:杉森久英
 
さすが森下脚本&平川演出、延長なのにダレることなく2度もホロリと来たよ。感動とも違う、有無を言わせぬ何かというか、あまりにも熱いな!
つーかでも、あれだけハチャメチャな篤蔵さんがなんでか愛されキャラなのは何事にも100%一生懸命なタケるんのせいだとは思うんで、それはとてもナイスなキャスティングなんだけど、それでも冷静に考えたら本当に篤蔵さんはトンデモないです。料理長の大事なレシピノートを盗んでそれで勉強して他所の店に行くとか、考えることがまともじゃないよ、ヤクザだよ。いい大人のやることとして破綻してる。つーか窓割って侵入して、鍵のかかった机の引き出しを下から破壊って、どんだけせっかち… (゚Д゚) ありえんわー(苦笑)
それまでの人生だっていろんなことをちょっとかじってすぐやめて…の繰り返しだったし、そもそも今婿養子状態が宙ぶらりんで逃げてるわけで、それだって相当ダメ人間だし。
でもそれだけなら単にダメな人なんだろうけど、あまりにも競馬馬のようにゴールしか見てないその生き方自体が無茶すぎて、なんか感動するよ、むしろ眩しいよw 人は許容範囲超えるトンデモ人間だとそれはそれでとなんか納得するんだなw 人に迷惑もかけてるしそもそも盗みとか犯罪なんだけど。
それと比べるとマッサンなんかまだやってることは真っ当だったな。半フィクションなので本当にそういう人だったんだろうけど、よくこれで生きてこれたなあ。その二人がほぼ同じ時代に生きててたと思うと、そういう有り余るエネルギーを発散してても受け止めてくれるいい時代だったのかも?100年くらい前のいろんなことが乱暴でアバウトなあの時代だからそれでも生きていけたのかしら…としか思えん(^_^;)
一応今のところはそれを肯定してるからいいんだけど、冷静に考えるとオレの心が痛いwああいうハチャメチャな人、無理(^_^;)
でもまあそれほどまで、一つのことに集中したら他が見えないような人間じゃないと極められない何かがあるのも確かだろうし、料理という夢中になれるもの、そしてそこに最大限の才能を発揮できたものに出会えた篤蔵さんは幸せだったんだろうとしか。小型の台風みたいなもんだよな。周囲の人は大変。
言われたことに疑問も持たずにこなしていればそれでも仕事にはなるだろうけど、そこで納得しないでなぜと思う人だけが新たな何かを作れるのか。仕事としてこなすだけじゃなく、「極めたい」という熱い思いがあってこそなのか。
宇佐美さんのいう「真心」ってのもそれは料理に対しての真心であって、人に対してじゃないよな。まあ宇佐美さんは人格者っぽいけど、それは料理人が突き詰めればサービス業だってことをわかってるからであって、人格的に破綻してても料理に対して嘘をつかず、作ったものが美味しければいいと思うので、そんなハチャメチャな篤蔵さんでもオッケーです、としか(笑)むしろハチャメチャだからこそ良しなのかw
レシピを見ただけで料理が作れたら誰も苦労はせんのです。下積みも、料理の段取りを組むということでは大切な修行、よりよい料理を作るための時間なのです。当然だよね。オレたち視聴者はももちろんわかってるけど篤蔵さんはわかっとらんのです。いやちゃんとそこが理解出来てよかったけどw
わかったらいきなり180度見方が違って楽しくなってきたってのも篤蔵さんらしいわ。
桐谷健太がちょっと変なキャラやってていつもの暑苦しい押し付けがましさがなくていいね。しかしよくあれであの仕事場でつとまるなー、要領いいのか?そして篤蔵さんは鼻がいいから、あの部屋のニオイにうってなるのよく分かる(笑)
周太郎兄さんはだいぶ痩せてきてるけど、篤蔵さんが花開く感触は感じられたのがちょっとばかしでも幸いか。
そして当然俊子さんは東京に出てきて家出か?どうすんの?あとやっぱり伊藤くんはもう出ないのね( ´Д`)