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脚本：高橋悠也 演出：植田尚
宇田川さんの依頼で「魔性の毒婦」と言われるワインバーの美人ママ・津島まどか（森口瑤子）の夫が次々と殺された未解決事件を再調査。
当然美人ママが疑われてるけどそんな簡単な話だとドラマじゃないよな。ま、事件としてはわかりやすい事件なのだけど、相変わらず最後まで誰が犯人なのか誰と司法取引をするのかがまったく見えなくて面白かった。以下ネタバレ感想です。
ぶっちゃけ、ものすごく大きなツッコミどころとしては、まあ毎回それは思ってるんだけど、いくらなんでも誰か目撃証言があったり監視カメラ映像を確認したら分からなくはないと思うんだよね。最初の殺人だって関係者を丹念に調べたら絶対繋がりは見えるはずだしね。
ただそこは茶島さんがよく言う「未解決だってことは誰かが嘘を付いているか、捜査での見落としがあったから」ってことなんだろうな。
そういう意味でも捜査一課の宇田川さんが未解決事件に対して忸怩たる思いがあり、それを解決していく匿名交渉課を快く思ってないのはわからんでもない。だって自分たちの捜査が違ってた、足りてなかったってことを思い知らされてるわけだから。
なので今回は事件の解決というたてまえの大義もあるけど宇田川さんの罠ってことかなあ。もしかしたら彼はある程度は目星はついてたのかもしれなくて、でも捜査が出来なかったのかもしれないし。しかしこれでバレたってことかな？どうかな？
んで事件の真実。
途中で犯人の予想はついたのに理由がまったく予想外だった！
あの弁護士が「結婚より仕事」っていったとこでひょっとして…とは思ったけど、茶島の違法行為をあげつらう本人が人を殺してたとはちょっと予想外。しかも男いらねーみたいなこと言うからてっきりレズだからかと思ったけどそういう雰囲気の人でもなかったしーと思ってたらそんな理由とか、そりゃ予想つかないわなｗ
森口瑤子が妖しすぎる美女だからレズでもいいかなと思ったけど、そんなイロモノドラマみたいな理由ではなかったとｗ
まあとても良いミステリー展開だとは思うけどこのドラマは犯人を予想するドラマじゃないし、新たな事実は視聴者には調べようがないから流されるままに見るしかないんだけど、それでもこの一定のテンションと緊迫感、茶島とヒカリのやりとりからわかる新事実、そして今回はあえて茶島が約得ｗなおとり捜査をして掴んだ証言ってことで十分な見ごたえありでした。確かに茶島にしか出来ないわな。
いいけど、睡眠薬を飲んでふらついてるなら普通は自分が落ちるより先にまずワイングラス落とすだろって気がするよ？気がつけよ弟。あと弟、あのワイングラスの拭き方間違ってるぞ。あんな拭き方したら割れちゃうよ。ねーちゃん注意しろよ。
そして睡眠薬入りの水を飲まされたときはすぐ酒のグラスに戻せばいいってことか！目からウロコ。オレの人生でそんなことあるかどうか分かんないけどｗ
犯人だったあの千代田弁護士のキャラなら、婚約破棄された怒りが相手の女にいかず当の彼氏に向いて殺害したということと（普通女性は怒りが相手の女に行くと思うので）、あえてまどかを弁護して無罪にさせ（そういう意味では確かにまどかが逮捕されたら「冤罪」なのよね）、言い寄る男すべてを殺していくというどう考えても割に合わないやり方は論理的かつ論理的すぎて破綻してるという意味で納得。
いくらまどかの生き方が苦労の末のあれだとしても、自分の婚約者をああいう感じで精神的にポイ捨てされた怒りはわかるし、努力して手に入れた今の地位をその怒りのために捨てることになる、それに何の迷いもないというより思考停止してるところがとても愚かだなあと思うし、すごく気の毒としか言いようがないのがやるせなさすぎてつらいわー（；´Д｀）
ただ茶島さんが間違ってると思うのは、まどかは苦労しようが何だろうがもともとがああいう女だってことだよ。情状酌量の余地なしだね。できれば関わりたくない種類の女ですね。知ればグギギと思うから。弁護士さんの気持よくわかるわー、マジで。
茶島さんたち、検察からはまったくノータッチっていわれたし匿名交渉課はどうなるのかな。茶島さんが違法行為の代償として司法取引をさせられてるのはわかったけど、何をやったのかはドラマ的に関係あるんだろか。明らかになるんだろか。
あとは、話に関係ない茶島いじりはこのシリアスなドラマの中で一服の清涼剤です（笑）
PCのアンディ・ウォーホル風の茶島壁紙もだけど、茶島さんのあのファッションは何だろ、今回はハンフリー・ボガードでも狙ってるのか（ハードボイルド的意味で）。トム・フォードのサングラスもだけどハットは似合ってるのかどうか微妙すぎｗ そしてカッコつけて頼んだ一番お高いワインの味はわかってなかった。ハズカシー（笑）あと検察の部屋にはいる時のポーズどう見てもギャグｗ
このドラマの映像、最初は暗すぎたけどここんとこそうでもないし、このリアルっぽい映像のトーンはいいね。落ち着く。
