そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

リスクの神様#5

http://www.fujitv.co.jp/risk_no_kamisama/index.html
脚本:橋本裕志 演出:石川淳一
 
えー ('A`) …(こんなモノを1時間も見てしまったことに対するやるせなさ)
海外駐在所の誘拐事件って、なんなの?
たぶん西行寺の過去や結城や種子島との話をちょろっと見せたかったのはわかるんだけど、今回の話とほぼ関係ないよなあ?過去の誘拐事件で失敗したから慎重になってたってのはわかるんだけど。西行寺が結城を拾う話はおいしかったと思うけど(笑)
というか海外駐在所所長の誘拐事件、彼が普通に働いてたり動いてるとこまったく見てないうちに誘拐されました、でもその上司はかなり他人事感覚、危機対策室の皆さんはまったく外に出てないし、奥さんは9年も赴任させられてる旦那に愛想つかして離婚するつもりだったって、誰にどう感情移入していい話かまったくわからないんですけど。
所長が助かってもそもそもその所長がどういう人か、人質になって転がってるところしか見てないから良かったも何もないしなあ…うーんうーん、なんなのこの脚本?
しかもそれなら社内のパワーバランスって話かと思ったら、本来対応すべき坂手社長は出張でつかまらない、代わりに対応した白川専務は悩んだあげくおいしいところは社長に持って行かれ、専務も社長も腹の中でどう思ってるのかは見せずじまい。なんなのこの脚本。
あと神狩が活躍した感じになってるけど、相手が英語なら西行寺が交渉しても良かったわけだし(交渉は素人の神狩よりマシだと思うけど)しかもHの発音が出来てないからフランス語圏の人間だって、それたぶん西行寺か種子島でも気がついたんじゃね?あと解雇の恨みと言われても現地工場の内情もさっぱりわからないし、おまけに解雇された人間が大量にいるって、その時点でそうとう問題あるよね?
それとサンライズ物産って大きな総合商社で、西行寺や白川専務が商社の意義、売り物があればどこへでも精神を語ってるけど、そんな70年代80年代のモーレツ商社マンの心意気みたいなこと言われても、そもそも今ってそういうことに社会的なコンセンサスってないよねえ?
最近の会社事情はよく知らないけど、今の若い人ってそういう働き方する人ってそんなにいないと思うし、そもそもそういう危険を顧みず未開の地へ赴くモーレツ社員な商社マンって40代でも認識が微妙じゃね?おまけに会社は何だかんだ後任がいないとか言って4年の約束が9年にってことでしょ。当然今回のマーレーンみたいな東南アジア地域はもとよりいろんな僻地にも駐在所があるだろうから、後任がいないってことはそもそもそういうところに行く社員がいないってことだよね。奥さんもだったら会社辞めればって薦めてたんだし。てか、誘拐されて酷い目にあったのに日本に戻ってこないってどういうこと?とりあえず日本の病院に入院させろよ。オレでもやだよ、旦那がそんな待遇の会社って。むしろ訴えるよ?
何言いたいかというと、このドラマの内容にたぶん多くの人がまったく共感できないってことなんだよ。
さすがに共産ゲリラじゃなかったにしても辞めた現地スタッフの逆怨み犯行って、いかん、このネタ自体が一昔〜二昔前のドラマ思い出すというしか。いやいまリアルにそういうことあるよって言われたらそうですかって言うしかないけどさー。
うーん、このドラマに現地社員の誘拐事件(しかもかなりガチ)ってネタ、必要だった?
おまけに絵面的にもまったく面白味がなかったです。俳優さんたちは頑張ってるんだけどドラマの内容がどうにも…(;´Д`)