そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

リスクの神様#6

http://www.fujitv.co.jp/risk_no_kamisama/index.html
脚本:橋本裕志 演出:菊川誠
 
うっかりいつの間にか一週遅れになってたけど、今回はまあまあかな。
ただこれ危機管理の仕事じゃないような。どう見ても探偵モノよね。(犯人を逮捕しないんだから刑事モノじゃないし)
だって危機管理というなら新陽製薬の社長が勝手に記者会見するのを止めろよ…というか、危機対策室が介入してんのに勝手に憶測だけで記者会見する社長はアホじゃないの?と思ったけど、全部(かどうかは微妙だけど)西行寺の思惑通りってことか。
まあドラマ的にはどう考えても情報漏洩の犯人は望月さん(中山忍)だって思ってたんで驚きはしなかったけどさ(野間口さんが怪しい動きをしてたのは何だったっけ…と思ったけど犯人じゃないからいいや)
望月さんの筋書きをどの程度かしらないけど感づいてる西行寺が泳がせて理想的な解決に至ったのはいいけど、リスクの神様ってくらいなんだからすべては計画通り…くらいの思わせぶりな演出してもいいと思うんだけどさ。確かに調査はして裏付けは取ってるんだけど、どう見ても望月さんの筋書きが上手くハマったところをかっさらったようにしか見えないので、西行寺が頭使ったとかしてやったりというカタルシスがイマイチ。
つーか、今回の事件に関わってる望月さんも進藤社長(中丸新将)もプロジェクト責任者の大鷹取締役(筒井真理子)もみんな自業自得だよなあ。
いわゆる普通の企業スパイがゲスいことやってるってのはともかくとして、無能な社長に権力に擦り寄り社員を私物化する取締役じゃあ処罰されてもそりゃそーだとしか思えないし。
でも女性幹部の大鷹取締役に引き立てられたと思っていたら裏切られてた、その自分の価値回復という復讐のために研究を棒に振る望月さんが一番どうかと思うわ。この人本当に何言っちゃってんの?まだヘッドハンティングのための情報漏洩の方が理解できるわー。そういう感情的かつくだらない自己承認欲求で事件を起こすってホントに理系?というかこれだから女は…といわれても仕方ないとしか。
まあこれ自体は本当に西行寺が言うように犯罪行為なんだけど、幸いにもこのドラマは刑事ドラマじゃないのでしれっと研究室に戻って特許を取り戻せば万事解決ってことでいいのかな。社長も取締役も飛ばされてるけど、そもそもパワハラ幹部たちなのでまったく同情もしねえ。心入れ替えろよ。
あと望月さんもバカすぎるというか、パスワードをわかりやすいとこに置いといたのは作戦みたいだけど、2年も変更してないってそういうセキュリティ意識がおかしいよな。それも西行寺のいう通りなんだけど、女性だからとかじゃなく仕事に対しての意識が低すぎるのが問題だって話よね。だからやり手の大鷹取締役に上手く使われてるわけで、まあ実際望月さんが仕事できるのかどうかは全く描写されてなかったからわかんないんだけど、能力不足ってことは間違いなさそう。能力もだけど心も入れ替えろ。被害者面して辞表出して憧れの街へ行く…って、その動機も含めて一見悲劇のヒロインっぽいけど状況的にはとんだ腹黒女だよ。なにひとり滑れが終わったような顔して浸ってんのさ。この女も新薬が承認されたら責任取らせて飛ばしちまえ。
そして唯一泥を被るのかと思ってたのに回避できてよかったね…と思った原田(満島真之介)は思った以上にヤバかったぞ?つーか神狩に言った「元の君に戻って欲しい」が単にフィアンセとして彼女のほうが仕事できすぎるのが嫌というより、神狩が対策室にいる事自体が自分の立場にとってヤバイってことなら完全に黒でしょ。それ犯罪ですよ。
そこから西行寺のお父さんの話に繋がってるって、そういう話だよね、このドラマ。