そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ナポレオンの村#5〜7(終)

http://www.tbs.co.jp/Napoleon_no_mura/
脚本:仁志光佑 演出:平野俊一(5,6話)岡本伸吾(7話) 原案:高野誠鮮
 

5話:

大谷石採石場は菰田さんの私有地だったのだ!w いや普通にその資産生かせよって気はする。アドベンチャーランドはともかくとして。
ちょっと前に見たから細かいことは忘れたんだけど、結局岩田(筧利夫)さんは何だったんだという。最終回まで見たからいうけど、これ最終回の限界集落立て直しネタの伏線だと思うんだけど単エピで終わってるから、本当に単なる岩田さん親子の良い話だよね。まあそれはそれで。細かいところでいろいろ動いてはいた…と思う(うろ覚え)

6話:

國枝議員(大和田獏)と市長の産廃処分場計画消滅w
というかさあ、これまったく話がわかんないんだけど、よくこんなストーリー(脚本)が通るなあ。ものすごく感情的なとこだけで持っていってる情緒脚本。
だってさ、そもそも風評被害っていうけどその具体的な話がまったく説明されてなくて単なる「風評被害」。米も農作物も観光施設やアクティビティまですべてがNGって何があったの?食中毒?食品偽装?それとも神楽村で環境汚染物質か放射能でも検出されたか?(きわいネタですが深い意味はないです念のため)ゴミ処理場はまだ建ってないぞ?でも反応を見るにそういう感じの風評被害よね。
結局それは國枝の妨害工作でしたってことで、市長は浅井たち側に寝返り結果として良い話になってるけど、ちょっと取材したら市長が率先して國枝と組んで神楽村を潰そうとしてたっての、分かりそうなもんだけどなあ。犯罪ではないけど相当な市民への裏切り行為だと思うよ?あといくら限界集落だからといっても住民になんの説明もないってのはまずいと思うよ?村人だけじゃなく市民レベルで問題になりそうな予感。あと水源地とかどの辺にあるのかわかんないけど、市内に影響ないと思えないし。
それと國枝を弾劾するのはいいけど、あの状況で市役所職員がそれを言うっておかしいと思うのよ。だって外部から見たら単にうちわでの内紛にしか見えん。マスコミ何してんだよ、そういうのこそ暴けよ。市長の土壇場の方針変更もだけど。
まあ何の風評被害なのか、市役所職員と村人たちがその風評被害と戦うという絵面の問題なのでそこは問題じゃないんだろうけど、こういう人情モノ展開ですらないただ単に情緒に訴えることで展開を誤魔化す話、ドラマとしては大嫌い。細かい突っ込みどころもあるけどこういう展開が嫌いなのでもういいです。
あ、でも山田@ムロさんは良かった!(笑)そこまで福本市長に忠誠を尽くす理由もステレオタイプな良い話ネタって感じでまったく共感はできなかったけど、ムロさんの演技とあの忠犬的体質をもろに押し出した感じだけでちょっとぐっときた。話の内容には共感はできませんが市長を庇いつつ浅井さんの主張と板挟みになってるって描写はずっとあったんでそこは納得。

7話:

話数で言えば意外と短かったなあ。まあこれ以上展開は出来ないだろうけど。
というか、市長が最初の頃の理想に燃えたいい人になって敵がいなくなったと思ったら、いきなり戸川プロデュースの限界集落立て直しプランを国が後押しという展開。まあ大抵は国がカネだして後押しし始めたらダメになるよな…って話か?(苦笑)
というか、神楽村は今上手くいってるんだから浅井さんにノウハウだけを貰えばいいだろうに何でそこで国が直接介入?その時点で意味がわからない。限界集落ったってその場所それぞれで条件が違うしやる気の問題もあるだろうし、それこそ潰したほうがいいような村だってある(他所への転入)ってことくらいちょっと考えて調査したらわかるだろっていう、まさにお役所仕事の典型。
というか、内閣府国家戦略特別管理官・桜庭(西村雅彦)のこのアホみたいなプロジェクトがダメになったのは桜庭がまったく根回しをしてなかったからだと思いますよ。
助成金カットっていうけどは始めたばかりの計画で実際助成金は降りてなくて星河市の持ち出しで、そもそも結果も経過すらまだ上がってない状態で助成金カットって、それ何も始まってないやん。つまり根回しまったくしてなかったってことで、口だけの政治家ならともかく実務優先なはずの官僚のくせに間抜けすぎる。あまりにも能なしレベル。普通は神楽村のノウハウで可能性高そうな別の集落をモデルケースとして助成金を使って結果出す…っていう手順じゃないかと思うし、そのために浅井さんを引き抜く(っても公務員ですが)、神楽村を去るって話なら納得だけど。
簡単に口車に乗る村人も頭悪すぎ。今まで頑張ってきたこと全部台無し。まあ田舎モンてそういうものよね〜とか毒吐きたくなるレベル。OKした菰田さんも今まで浅井さんの仕事の何を見てたのか。
というかそれ以前にドラマ的にここでこういうネタを突っ込んでくるってまったく理解できない。限界集落の現状に対する問題点としてやりたいことはわかるけど、何で市長を改心させてよかった良かったで終わらなかったのか。この最終話の展開って今まで浅井さんがやってきたことをまったくバカにしてると思うよ?
だって今までご都合だとしてもそれなり浅井さんが努力してきたことを見せときながら、それをモデルケースとしてとかマニュアル化してとかお金を使えばなんとかなる思考とか、浅井さんは最初からそこは否定してたんじゃん。もしそれをやるなら最初にそういう金権体質な人を置いといて、そういう「簡単なやり方」を否定しながらマニュアル通りにはいかないってことを見せて、みんなが頑張ったから村興しが成功しました〜っていう話でしょ。違う?
浅井さんの苦労を身近で見てた戸川に、そういう短絡的な都会の広告代理店みたいな発想で金儲けをしようと言わせるってのも最悪。お前のキャラは何なんだ。ガッカリ。
見ながら突っ込みどころだらけすぎて、正直本当にどうして最後にこんな話を持ってきたんだとしか。馬鹿なのかここのスタッフは。なんかそれっぽいBGM流して解決したようなふうにすれば万事OKとか思ってんじゃないの?
市長の改心まではある程度単純化されてても納得できなくはないけど、国が介入して失敗しそうになりました、それじゃだめだと村人たちが気がついてめでたしーって、最終回でいきなりやるネタじゃないと思うし、最後までありえないほど心ないドラマだったわー。
あのやりかけの直売所工事や道路の舗装に税金使われてるって気がつけみんな。というか風評被害ネタの後に直売所拡充するってバカだとしか思えん。
農林商工課のやつらもは市役所の仕事を放って土方しにくんな。みんなちゃんと自分の仕事しろよ馬鹿。お前らの給料税金だぞ。ホント最後の最後でこんなに呆れるとは思わんかったよ。