そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

無痛〜診える眼〜#2

http://www.fujitv.co.jp/mutsu/index.html
脚本:香坂隆史 演出:佐藤祐市 原作:久坂部羊
 
今週は(本質的には)微妙に話が進んでないような気がするんだけどまあいいや。
んで犯因症ってずいぶん便利だよねー。
工藤さんと殺された山田さんの話は、もうちょっと人情話ネタとして掘り下げてもいいような気がするんだけどどうか?だって病気だってこと自体が結構ウヤムヤで特に工藤さんは何なのかわかりにくかったですよ?
それより早瀬が為頼に頼みにくる回数が多くて、似たようなシーンが多いわりに切り替えも多いんで何となとっ散らかって見えるのは損してると思うの。だからといってまだ最初なので一度で済ませられないし早くバディになればいいのに…と思ってたけど、これ為頼は早瀬と白神どっちとくっつくんだろう?…って、別に何かアレな話じゃないですがw
あと和枝さんもストーリーには関係ないわりに出張りすぎてる気がするし、その割にお節介おばさんてわけでもなく、為頼との関係も今ひとつ実態がわからないから今んとこ正直ウザい。(浅田美代子が悪いわけではない)
結局山田さんは自殺、いい人の工藤さんはその意を汲んで自ら冤罪を被って自首したんだけど、山田さんの気持ちは容疑者X並に無駄になったよね。てか工藤さんが治療してもらえるならそれはそれでいいんだけど。(というかあのシチュエーションだと自殺幇助にならね?拘置所で規則正しく生活させてあげて…)
まあポイントは彼らの話を聞いて痛みは不要であるという白神の信念を受け入れそうになってる為頼だけど、そこはどうなんだろう。あくまでもQOLとしての痛みの問題だよね?実際生物的に痛みの感覚がなかったら命にかかわるわけで、それが「痛覚」の存在意義だと思うし。
一見いいこと言ってる白神先生の主張がなんか不穏な話に思えるのは、白神が無痛症のイバラ(中村蒼)を飼ってるからで、肉体的な痛みを取り除くことでQOLが上がるならいいけどそもそも彼は肉体に興味がなさそうなのはちょっと怖いよね〜って思えるとこなんだよね。
たぶんそこで本当か嘘か(たぶん本当なんだろうけど何であそこに入院してるのかはまだ秘密?)人を殺す痛みを感じないサトミを話にどう絡めるのかってとこかなあ。為頼のいう犯因症の定義が憎しみのエネルギーが外に出た印というなら、サトミみたいなサイコパスの犯因症は見えないってことにならんかな。
それに早瀬に犯因症が見えるのが正義感が強すぎるからっていうなら、それは強い憎しみの裏返しってことよね。まああそこで為頼がそのまま言わずにちょっと考えてあえて違う言い回しをしたのはよかったけど。確かにあれだけ犯因症は犯罪者に出ますって話ししといてあなたにも見えますっていわれたらてめーふざけんなって思うよねえw
まあ肉体的・精神的両方に「痛み」という概念がかかってるんだろうし、為頼先生と早瀬刑事の関係もちょっとややこしそうだし、普通に考えたら対立する相手が白神先生ってことになる気がするんだけど、なんかこのドラマはいい意味で読めないなあ。
どうでもいいけど、いくら患者の希望とはいえ死ぬのがわかってる患者を白神クリニックに送り込んで当然死にました…ってのは、殺さない患者第一の医療を目指してる白神先生的にはものすごく迷惑じゃない?酷いよね?w
といっても1話で出てきたサラリーマンみたいに「治療してくれる医者が良い医者だ」って思ってる人はたくさんいるわけで、為頼の能力って社会的には微妙だよねえ。白神先生みたいに上手くやればともかくだけど(というか何をやったらあんな病院経営できるんだ)
どうでもいいけど早瀬の上司の関西弁課長はあんまり見たことないキャラで気になるんだけどよしもとの人なのかw
それと1話の時に映像が特徴的だと言ったけど2話めはなんつか、ドラマよりは映画っぽいけど映画クオリティかといわれたらフジの映画にありがちな安い邦画の画面みたいでこれまた微妙。