そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

下町ロケット#9

http://www.tbs.co.jp/shitamachi_rocket/
脚本:八津弘幸、稲葉一広 演出:福澤克雄 原作:池井戸潤
 
実験の数値が作る側の情熱でなんとかなるっていう話は正直感動も何もあったもんじゃないんだけど、モノ作りのプライドと情熱自体はまったく否定しないのでそれはそれで。
というかなぜPMEAのリーダーより滝川@篠井英介の方が偉いのかさっぱりわかりませんよ?今までどうして滝川の言うままだったのか、しかも月に数回も会食してるってどう考えても癒着だよ…と思ってたけど、実際はオネエチャンのいる店での遊興三昧って、どう考えても申し開きできない状況。バカなの?なんでバレないと思ったの?というかあまりにも貴船教授押しな滝川はおかしいって気がつけよPMEA。むしろ滝川のあの往生際の悪さと貴船教授押しのどアップ演出は不愉快極まりないよ。(篠井さんが不愉快なわけではない)
あとよくわかんないのが、サヤマで作った新型人工弁がコアハートに採用されてるなら中里は一体何を研究してるのかということで。
そもそもあの二枚弁の人工弁の設計を持ちだしてサヤマに入ってその研究をしてると思ったのに、実際はそれがもうコアハートに搭載されてるっておかしくね?割れた人工弁がすでに二枚弁だったよね…?あれ?現行の上手くいってる人工弁が最初の設計のままで、更に改良した二枚弁のものを開発中ってことだと思ってたんだけど、バカリさんの言うことだと月島が持ってきた設計図(って中里の持ってきた山崎のものよね)で進めてた、中里はそれを参考にして二枚弁を改良したかった…ってオレの頭じゃ意味がわかりません。
それでもいいならいろんなことが流されるままに。
そして椎名社長はいきなり豹変し過ぎで邪悪なことこの上ないよ。まだ目指す志として医療の発展を目指してるならともかく、ドラマ的に何もかもがいろいろ論点のすり替えで何言ってるのかまったくわからない。
良識派のジャーナリスト()が重箱の隅をつついて邪魔するから日本の医療機器や新薬の治験が進まない、そんな現状はおかしいっていうのは正論だと思うんだけど、椎名社長の言ってることは、結局技術的な裏付けがあやふやなままに自社の製品の販売拡大なわけだからすごいおかしなことになってるとしか… みんなこの展開で納得できるんだ?
椎名社長がジャーナリストに言ったことはまともなんだよ、実際現実にもそこが問題にはなってるし。ただやってること自体が酷くて悪役ポジションになってる人がそれをいうと、成り行きで佃やジャーナリストが正しく見えるってだけでさあ。
なんかこのドラマは椎名社長を悪役にするためにいろんなことをすごく捻じ曲げてるし、本当に悪いのは何となく日本クラインな気がするんだけど。だって佃にしてもサヤマにしてもポジションとしては単なる下請けじゃん。それを帝国重工なりアジア医大なりに売り込むのって日本クラインでしょ?日本クラインが数値を誤魔化したり粗悪なものをゴリ押しするポジションだよね?佃は直接取引してる下請けだからもっと直接的に責任があるってことなだけで、だから品質に厳しいわけだし。
佃の理念は正しいけど佃を正義にするためにいろんなことを捻じ曲げて、それに打ち勝つことで感動させようっていうのが、あまりにもわかりやすすぎて乗れないんだよなあー。佃の社員たちの本気は見てて清々しいし心の底から応援するけど。