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ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

SHUNGA 春画展

会期 : 2015年9月19日〜12月23日
場所:永青文庫
http://www.eiseibunko.com/shunga/

 

ギリギリ滑り込みで見てきました。普段何ら閉館日の月曜日だけどかなり混んでたし、若い人も多いけどおじさんおばさんも多かったよ。まあ大抵の絵画展はおじさんおばさんが多いものですがw
点数は結構あって、大急ぎで見たけどそれでも1時間半、余裕を持つなら2時間くらいあれば十分かなって感じ。
殆どが巻物と綴じ本なので壁にはその拡大複製画が飾ってて、その下に原画が置いてありました。ちょっとライティングが悪くて近寄って見ようと思うと自分の影にはいってよく見えないことも。まあ仕方ないか。
1700年代なかばくらいから江戸期後半のものが殆どだけど、題材は平安絵巻を題材にしたものから庶民の営みなどを描いたものまで。まあ日本人の考えることは昔から同じというか、やってることは殆ど変わりませんね(笑)
モロあそこ描いてるんだけど殆どは超巨根で猛々しいというか、奇形かよっていうくらいデカイ一物なのが逆に冷静になれるというか、願望なのかそういうものなのか興味深かったですw 今みたいにおっぱいには大して興味ないみたいでとにかく巨根一筋、それに合わせて女性のアソコも超巨大でしかも念入りに細かく描き込んでて(^_^;)その部分以外はシュッとした美男美女のとても麗しいラブ(エロ)シーンだけど不自然にそこを強調して描いてるという…さすが春画w 中には汁物などもあり、本当に絵師の考えることは昔も今も同じw
メインは肉筆だけどやっぱり版画と違って線の感じとかはエロいです。肉筆なのでサイズはどれもそんなに大きくはないんだけど。
メモってないのでうろなんだけど、月岡雪鼎の肉筆春画は浮世絵といってもずいぶん今風にエロくてよかったですw 線が現代的というか今の人が浮世絵風に描きました〜みたいな絵で。若いオシャレねーちゃんたちが「これおフェロメイクだよね」って言ってたけどまさに少女漫画っぽいイラストというか、表情とかポースが今の漫画っぽいラブイチャイラストというか漫画の一コマみたいな風というか。300年も前なのにすごく今風。
あと鳥居清長の「袖の巻」かな、横長で大胆なトリミング風なのが格好良くてエロかった。(部分しか見えないのがまたなんとも)
有名どころだと喜多川歌麿葛飾北斎歌川国芳の版画などもたくさん。どちらかというと肉感的なものがウケてたみたいね。
版画作品はやたら刷りが豪勢な、超絶テクニックで刷られたものも多くて、ジックリ見るとほとんど色のついてない薄い色とか押し版で柄とか模様だけ入れたり、絵の具も泊やら色味にこだわりありすぎみたいな、判は小さいのにやたら細かいイラスト集って感じ。しかも松平春嶽が贈答用に作った特注品とかどんな豪華本なのかと(笑)
まあ全体的にはお上品で美しい物が多かったけど、たぶん当時の市井にはもっと下卑たものもあったんだろうなあと想像。
残ってコレクションになってるものなので出来のいいものが多いんだろうけど、有名画家のものは絵画としても出来がいいものが多くて面白かったです。
図録は高かったので買ってないけど手ぬぐいと絵葉書だけ買っといた。