そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

超限定能力

http://www.fujitv.co.jp/cho_gentei_noryoku/
脚本:青塚美穂 演出:野田悠介
 
フジのヤングシナリオ大賞受賞作のドラマ化。年末やったやつ、やっと見ました。
受賞のデビュー作で竜星涼とか太賀とかが演じてくれたらラッキーだよね。永野芽郁は映画「俺物語」でヒロインだった子ね。
シナリオ大賞受賞の新人さんと演出もたぶんフジの若手の人だろうけど、思ったよりちゃんと面白かったです。
以下ネタバレなので見るつもりの人は見たあとで ( ・∀・)つドゾー。
 
ネタ自体はわりとありがち、電車の中で行き先が見えるようになってしまった、行き先の見えない人は…という特に目新しいネタでもなく、不条理展開でもいい話ネタでも世に奇妙でやってそうな話。いやたぶん何度もやってる。こないだの阿部サダオの「バツ」もそういう話よね。あっちはそれを逆手に取ったバッドエンドオチだけど、こっちは正統派で基本は青春ものというかジュブナイルかなあ。
主人公にそういう能力が備わる理由は特にないしその力を持つこと自体に必然性はない、就活中ということだけどそれに関係するわけでもないしそれ自体で話が展開するわけでもない…ってとこが、逆にちょっとひねってるってくらいかな。いやそこはそういう話だと思えばちゃんと面白かったってことね。
パターン的にやればたまたま見かけた女子高生の自殺を止めたとか友達の悩みに気がついたけど遅かったってことになるだろうけど、そうじゃないのがちょっと新しかったというか。大枠の展開はそうだけど割りと丁寧にひねってるという。世に奇妙ならまあありがちにバッドエンドだよね。だからオレ、マジで友達が死ぬかと思ってドキドキしちゃったよw
ありがちな予想をしたところで友達闇落ちの流れになるので、主人公電話でろよーお願いー (>_<)と思ったし。(そこ大事)てことで主人公がケンカしたしめんどくせーと思って電話に出なかったことと限定な超能力は関係ないよね。
というか乗客が降りる駅がわかる超能力がついたって言って信じてくれる友達なんていい友達じゃんよw。大事にしろよと。ホント彼が死ななくてよかった。
電車限定な超能力、行き先が見えない=死だけど、その辺がライトに表現されてるから深刻すぎず重くならないのはいいかも。
あとカップルの彼女のほうが、彼に誘われて降りる駅を迷う描写は面白いと思った。
話自体にはたいして絡んでないけど、主人公とその友達の関係、主人公が生き方を考えるきっかけになったっていうことで意味はあるかと。どのみち電車乗ってないと使えないしな(あの能力超欲しいw)
演出も悪くなかったけど、最後のキャスト名を出すとこはあんまり効果的じゃないかなあ、やってみたかったんだろうけど。(カイル・クーパー…とつぶやいとく)あとそれやってもスーパーではちゃんと役者名を流してほしいよ。わかりにくいので。あの友達誰だっけ…って思って探しちゃったよ、太賀くんだよ。
竜星くんはさすがに上手いし、今回はいいおうちの子だけどそれゆえ目標が見えないっていう普通の大学生をやってたけど、やっぱりこの人はヒーローっぽいかっこいい役をやってなんぼな気がするわ。肉体派なら消防士とか海猿的なやつとかもいいし、あとはお金持ちのエリートとかスマートな感じで嫌味じゃなく性格も悪くない人。心に闇があるような役もこなせると思うけど、がむしゃらキャラでカッコいい役を見たいな。(希望)