そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ハリウッド 映像王国の挑戦〜“スター・ウォーズ”とILMの40年〜

http://www4.nhk.or.jp/P3864/
 
ILMの話なのはいいけど、ちょっと散漫なドキュメンタリーだったなあ。当然のこととしてILMにいる日本人アーティストの奮闘って話になるのはともかくとして。
一応この記事見ると世界で唯一の潜入らしいんだけど。

軽く触れた程度だけどILM設立のいきさつとか、模型製作のスティーブ・ゴーリーが作った模型がリアルだとか、ジュラシックパークの時にゴー・モーションで行くはずだったところにCGをねじ込んでその後のVFXを変えたというあたりの経緯は面白かった。ゴー・モーションのフィル・ティペットとCGアニメーターのスティーブ・ウィリアムスの話。
ぶっちゃけ日本人CGアーティスト(はもちろんスゴいんだけど)が延々と砂漠の壊れたスター・デストロイヤーの修正をする話よりもそっちだろうって気が。一般向けには細かいところに拘って修正するところを見せるほうが「すごく頑張ってる感」が出るんだろうけど、せっかくILMに潜入してるなら見たいのはそこじゃねえ。
というか最近の日本特撮界は妙に自虐的にミニチュア特撮押し、ハリウッドCG糞食らえな事言う人が多くてうんざりなんだけど、この数年のハリウッド大作SF(アクションもだけど)ではミニチュア特撮や実寸模型なんかにこだわる監督のほうが多い印象なんで、何言っちゃってんのっていうか。オレはそのへんのことは人に語れるほど詳しくないけどさ(記憶力薄弱だから)
ILMのCGマジックの話でCGスゴいってのをやりたいんだろうけど、そのCGがスゴいってのと今回のスターウォーズはアナログ手法大好きJ・J・エイブラムス監督だからこそ、なぜそこまでリアルさにこだわるのかって話は上手く絡めてできんものか。CGがすごくなればなるほどリアルさがなくなる…ってとこまでは言ってるんだからもうちょっと突っ込んで欲しかった。
リアルに見せるため、ぶっちゃけ「本当にそこにあるように見えるように」CGの限界と戦ってますって話なんでそこと絡めて説明しないとダメだと思うんだけど、あえてしなかったのかそういうつもりがなかったのか、その辺が散漫に見えたんだけどさ。まあ一般層向けの番組として日本人メインなのは仕方ないんでいいです。
まああのレジスタンス基地のミレニアム・ファルコンが実寸模型だったってのは、映画見た時はあんまり意識してなかったけどそういやそうだよな。そこで今までならCGでやってたんですよーって話をしないとw(まあお金があればそりゃ作れるさw)
実寸のミレニアム・ファルコンいいなあ、映画撮り終わったらどっかで展示すればいいのに。
まあだからより現実と比べて違和感のないCGを作らなきゃいけない、CGがすごいって話はなぜ、何が「スゴい」のか、なんでも描けるCGで現実と遜色ないものを描くためにそこまで拘れるILMスゴいって話だよな。

一応1/9(土)に再放送あるみたいですよ。