そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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信長協奏曲

http://nobunaga-concerto-movie.com
監督:松山博昭 脚本:西田征史、岡田道尚、宇山佳祐 原作:井あゆみ

 
TVシリーズの続きで原作が完結してないにしてはちゃんと終わってたかな。
映画に続くってことに批判もあったみたいだけど、この作品が好きならウダウダ言わすに映画を見ればいいと思うよ?文句言う人はそもそも別にこのドラマ/映画が好きなわけじゃないだろうし。(というかたぶん年末か来年辺りにはTVでやると思うけど)
ドラマのストーリーも冒頭でものすごいざっくりとあらすじ説明があるのと、基本史実通りだからまあそんなに説明することもないわな。
ストーリーもサブローの信長がどう生きたか、周りの人たちにどういう影響を与えたのかっていう話なので、それ込みで史実の本能寺で信長が光秀に討たれ、更にそれを秀吉が敵討ちで…というのをこの入れ替わりネタの話としてどうアレンジしてるか、そして秀吉がどう思ってどうしたのかというとこがメインなので、ぶっちゃけ小栗旬山田孝之を見る映画でしたw オグリンも良かったけど山田様はやっぱスゲえよw 山田様のお陰で相当リアリティが違ってくるよなあ。これどう考えても向井理の恒ちゃんは脇役だよなあ(^_^;)いや向井りーも悪くはないけど、お話的にこれ信長と秀吉の話だし。
原作と違うらしい柴咲コウ帰蝶の扱い、ラストのあれ、彼女の気持ちとかその後のこととか、サブローの信長が目指して残したものを考えるとちょっと泣けるし、結構周りの席からすすり泣きが聞こえてたんでそれはちゃんと伝わったよ。いい話だと思うよ?あのビデオメッセージ泣ける。
古田新太の松永弾正と濱田岳の家康くんも大変効いててよかったw 何気に史実捻じ曲げ部分&説明不足のところはキャストがちゃんと分かって補ってたんでそれなりよかったのよね。

あとさすがに映画だけあってドラマの時よりも時代劇部分がすごい頑張ってて、映像的にも見応えあった。
オレはドラマ版も好きだったからわりと甘めに見てるかもしれないけど、NHK大河よりもリアリティあってしっかりしてる感じでオレは好き。お金はちゃんと正しくかけてると思う。衣装も何気に素材とか作りがいいし、外ロケも多いから見栄えするしセットでもかなりしっかり作ってあるし。まあたぶん外ロケの建てこみだから屋内セットの大河よりもそれっぽく見えるんだとは思うけど、密度が高いから結構画面が詰まってて迫力はあった。
あと合戦シーンも迫力あったし、モブ雑兵も数が揃ってるから派手な旗印ののぼりで画面が派手でカッコ良くみえて見栄えもした。時代劇部分が派手なのはいいね。
演出はTV演出っぽかったけど画面的にはちゃんと時代劇に見える奥行き感もあったんで文句無いです。あとやっぱり役者さんたちはみんな分かって演じてたのもよかったかな。
本能寺の変のとこ、確かドラマシリーズ最終回の炎上シーンもCGというかVFXだったらしいけど、今回もよく見ないとわからないくらいリアルな炎上シーン、ぱっと見役者が心配になるくらいすごかった。あれどうやってんのかなー?炎が動いてるわりに人物に当たる照り返しが動いてないから確かにVFXで合成してるんだろうけど(あとあんなすごい炎の中じゃ演技できないよなw)大画面で見ても本当に一見リアルに燃えてるように見えるよ。スゲえw
役者の演技が絡まないところは本当に本火で燃やしてるらしいけど、そこは相当迫力あったし。そいうのってやっぱりちゃんと画面から伝わると思うのよ。
ストーリーはそもそも原作が完結してないらしいんで実写独自の最終回みたいだけどちゃんと終わってはいたよ。オレ原作も原作通りらしいアニメも見てないからなんとも言えないけどこのオチはありだと思う。ネタバレなので言わないけど。
ただ説明が少ないから若干「?」とは思うかな。大体高校生のサブローがタイムスリップして何年経ってんだよ(33年デス)
というかいつの時代に戻ったのかタイムスリップしたそのままの元の時代に年取ったサブローが戻ったってことなのか、格好はそのままだったから精神だけが飛んでる夢オチみたいなのとも違うってのは帰蝶のあれもあるし、そのへんがいろいろ謎かと。(パンフ読むと映画の時期はちゃんと40代のつもりでやってたらしいので49歳なのかな)
歴史的な考証が気にならなければ役者(オグリン)の見た目的にも気にしなくてもいいのかも…とは思うけどw
にしてもやっぱ全体にはキャストの演技でもたせてる感。オグリンと山田様良かった!(*´Д`*) あの二人目当てならまあレディースデー分くらいなら十分満足出来るかと。
ネタバレになるからあんまり言わないけど、全体には良かったと思うよ。ドラマの延長としてだけど、言いたいことは伝わるかと。最後の信長と光秀、秀吉の絡みは史実とは違うけど、このドラマの言いたいことはラブ・アンド・ピースなのでこれでいいのだ。
時代劇のビジュアルとしての出来自体も良いし、時代劇はこれくらい派手な方が良いと思う。
パンフレットは結構ちゃんと作ってるので見たほうがいいかも。