そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

フラジャイル#4

http://www.fujitv.co.jp/FG/index.html
脚本:橋部敦子 演出:城宝秀則 原作:草水敏、恵三朗
 
やっぱり基本的にこういうインチキな話って好きじゃないんだよねー。
子宮に腫瘍がある患者の安田さん(中越典子)が子宮の腫瘍が悪性っぽいから子宮全摘するかどうかで悩むって話だと思ってたのに、検査結果の確定が出せないのは大腸の悪性ポリープが原因でそれが確実に癌化するので摘出します、そうすると人工肛門ですよ…って話にいつの間にかすり替わってるし。
子宮全摘かどうかって話どうなったの?子宮よりも命の方が大事だとは思うけど子供もう一人欲しいって話は?そっちは細木先生(小雪)が女性ながらも外科医を目指したという話にかかってたはずだよね?どうせなら医者のモラハラにも突っ込んで欲しかったけど。
大腸の全摘で命は助かってもそれはそれでQOLに関わるし、岸が時間の余裕を与えるべきだって言ってたのは患者の覚悟のことで、実際の病状自体がどの程度悪いのか、治療としてどれくらい時間がないのか、子どもと命とQOLの優先順位はとか語るべき話はあるはずなのに、患者の治療方針を決めるのは臨床医だから病理には関係ないからってことですっ飛ばされてもまったく納得できません。
あとそんなん大事な話なんで患者だけに伝える?なんで旦那は一緒に聞かないの?しかも病室でそんな話されても。実際がどうかというよりオレがその立場ならあんな雑な告知イヤですよ?一人でそんな話聞くのもな。
だってものすごいショックだし、それこそ本人はショックで覚えてないってことだってあるだろうからそこで対応してくれる家族やご主人が必要じゃね、普通は。まあ死ぬこととストーマとどっちがと言われてもどっちも受け入れがたいけどさ。
というかそれで奥さん家に帰してもらって旦那と川の字で寝てるけど旦那の意見は?最終的に決めるのは本人だろうけど普通死ぬのが分かってて放置とかないだろうし、何より手術したって家族の協力って必要だろうから娘のために手術を決心しましたっていう結論ておかしいと思うのよ。
それに大腸癌が50%の遺伝性疾患ってことで娘にごめんねって言ってるけど、そのゴメンの内容に共感しづらくて…だって男の子だって同じくらいリスクあるよね?女の子だから結婚できないかも、子供産めないなら恋もしないとか言い出したら可哀想とか、まったく感情的すぎて意味がわからない。確率は2分の一だよね、発症するかしないか、むしろその確率で発症することがわかってるなら対策取れるよね?何もかもあのお母さんの独りよがりで見ててだんだん腹立ってきたくらい。
もちろん気持ちはわかるんだけど、ドラマ的にそこを全部感情的な話で終わらせられてもというか、病理医ドラマの面白さってこうじゃないはずだけど。大腸ポリープ数百個はちょっと怖いけど。(そんなことあるのね恐ろしい)
なんか全体に的はずれな感じだった。何なのこのドラマ。長瀬の無駄使い?