そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

わたしを離さないで#7

http://www.tbs.co.jp/never-let-me-go/
脚本:森下佳子 演出:平川雄一朗 原作:カズオ・イシグロ
 
臓器提供のお知らせの確認を、一般市民に混じって(おそらく)普通に市役所に持っていくというデストピア感 ((;゚Д゚)
じわじわとあの社会の仕組みが明らかになっていくけど、あれ本当に普通なんだ?しかも相当人数いるよね?普通の一般の人はそれでいいんだ…どういう階層社会になってんだろ。何気に恭子も「個体差」とか言ってるし、彼らは「個人」じゃないのねーと…
というか普通に看護人として優秀な人は長く介護人をやらせたほうがいいと思うけどなあ。なんでそうじゃないんだ?効率悪いよね。
そして陽光だけがちゃんと教育をされてたらしいと知ってちょっとだけひと安心というか、他の施設の子は本当にただの体のスペアとして生きてたのね…先がないなら難しいことは考えないほうが幸せってこともあるもんね… (∋_∈) てかますますわからんよ、この仕組み。
あと臓器の提供が取っても影響がないものからってのは分からなくはないんだけど、普通に提供者は即時解体して必要な臓器を持っていってもらったほうがいいのでは?なんでジワジワ生かすんだろ。もちろん提供される人間との適合ってのもあるからちょっとずつ使うっていうのはわかるけど、今の脳死時の臓器提供っていっぺんに持って行くよね、みんな待ってるんだし。
美和も心臓とか肺とか提供リストに入ってないけどそんな無駄が許されるんだ?あの子ら育てるにも相当のお金は掛かってると思うんだけど…と、このシステムには謎ばかり。
まあとりあえず美和の真意は分かったわけで、そうまでしないと友達が作れないとか自己承認ができないのはとてもめんどくさい子ってことで、それは彼らの出自は関係ないよねえ。みんながみんなそんな面倒くさいことを考えるわけじゃないんだし…
あの3人の関係がとても複雑なのはわかるんだけど、共感はまったくできないですよ。
ただまあ命ある健全な「人間」として生まれてきたからには、どんな環境でどんな境遇で育とうとも同じ言葉(重要)を喋って社会に参加させてる以上、「個人の意志」や「感情」ってのはあるんだからそこで家畜扱いってのは何もかもおかしいとしか言えないというか。
それとも陽光の秘密って、なんかこれ大掛かりな実験場なのかしら?トゥルーマン・ショー的な。