そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

わたしを離さないで#8

http://www.tbs.co.jp/never-let-me-go/
脚本:森下佳子 演出:吉田健 原作:カズオ・イシグロ
 
今でも自分と同じ姿のコピーがいるって、恐ろしい…!
クローン用の細胞ってどんだけ取ってあるんだ?というか本当にどういう仕組なんだろう。クローン用細胞の提供者自体はそんなに多くないってことかなあ。死ぬことがわかってる自分のコピーを作るとか、まともな神経なら進んでやりたいとは思わない気もするし。ほんと、何の罰ゲームなんだろ。
そして最後の提供をする美和の「わたしを離さないで!」、それがそこで出てくるセリフだとは…(´;д;`)ウウッ…
美和の見栄っ張りで嘘つきでわがままなのは結局一人でいられないという心の弱さなんだろうけど、見ててずっとそれに苛々してたけどおとなしく提供という死を受け入れるのとは別に誰かに認めてほしいと思う、何かを手に入れたいと思うその強烈な輝きが恭子を捉えていたってことかなあ。それも共依存なのかなあ。でもそんな子でも結局は死んでしまうんだよなあ…かなすぃ…
まあそのために陽光の「あなた達は天使だから」っていう使命ための言い聞かせがあったのかと。
しかしでもやっぱり、どうして彼女らに教育をする必要があるのかなあとしか…陽光じゃない他の人たちがどう思って提供していったのかも気になるし。あまり難しいことを考えなきゃ自分らは天使なんだーで済むのに。それとも他の提供者のみんなも死ぬとわかってる提供の前にはあんな風になるんだろか。そういうのをたぶん見てきてるはずなのよね、恭子たちは。みんなが黙ってそれを受け入れてるわけじゃないと思うんだけどなあ。
それこそ「天使」だと言われて育ったのが陽光だけなら他の施設の人たちは自分のことなんだと思ってるんだろ。「家畜」でいい、家畜なんだから当たり前だと思ってるんだろか。
あと恭子は陽光で教育を受けて育ったから自分はちゃんとものが考えられるようになったんだって言ったけど、美和や友彦を見てる限り個体差だとしか… 友彦が最後までちょっと足りない感じなのがまた悲しい。美和はともかく友彦が自分の状況も説明できないのが…
そもそも同じ施設の仲間の介護をするような仕組みがおかしいと思うよ。介護人→提供者ってのは、提供者の気持ちを考えるとそのほうがいいような気はするけど、介護人のメンタルってやっぱり普通じゃ出来ないよねえ?そのための教育ならやっぱり感情を大事にする芸術教育をやってた陽光が変ってことよね。今の陽光跡地の施設の人の言い方だとやっぱり陽光がちょっと特殊って思えるけど、だったらどうしてそういう教育を受けて「天使」という欺瞞を信じてる陽光の子を介護人として専任にしないのかと。つーか友彦とか介護人やったのかな、美和はやったみたいなことちらっと言ってた気がするけど。
そしてもう一回友彦の天使の二人の絵に泣かされたと思ったら、恭子が介護人になった途端にやることやるって、その状況でそこでやっていいんだ…!? ( ゚Д゚) いろんな意味で(人間扱いじゃない=恥ずかしさがないって意味ね)家畜扱いなの?
あれかなあ、絵を描かせたりするのって、牛や豚、鶏にクラシック聴かせるみたいなものなのかしら…