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監督：平川雄一朗 脚本：後藤法子 原作：三部けい
結局オチを見てしまったけど、原作漫画とアニメも同じオチなのかな？オレはアニメのほうだけ見てる（現在進行形）
というか映画版観るなら少なくともアニメ最終回見てからの方がいいかも。ネタバレはしないでいうと、映画は微妙。微妙なのであまり語りません。
映画は映画でまとまってはいるしちゃんと感動も出来るんだけど、この2時間の尺で一気に見ると過去の部分がすごいかったるくてテンション保てないよ。いや過去の話は過去の話で途中までは面白いんだけど、とにかく繋がらねえ。
漫画（は読んではないけど）やアニメだと毎週どうなるのかというハラハラ感と謎を引っ張ってるから楽しめるんだし、せめてもっとサスペンスミステリーらしくしてくれないと〜と思う。サスペンスも駆け足だしミステリー分も足りないんだよな。映像は良かったけどさすがに監督の人選ミスじゃね？平川監督ってサスペンスミステリーの人じゃないよね。
この作品のストーリー展開自体はとても面白いのに、この映画はその肝心の過去（＝1988年）の話を淡々とやり過ぎてて、「問題」は解決していくんだけどそこに何のメリハリもなく、それが今（＝2006年）の現実の事件とどう繋がるのかってとこがまったくみえないからすごく退屈に思えるのよ。
てかそもそもこれ映画向けじゃないと思うわ。
アニメの方を見てたから展開は分かってたんだけど、それでも面白いと感じなかったのはそのせいじゃないと思う。今思ったけど、同じような印象の作品でいうとガリレオの「容疑者X」が似てると思うけど、映画にするなら改変してもいいからあれくらいのカタルシスは欲しかったなあ。なんで最後の真犯人がわかるとこがあんなにまったりしてるのか。というか、あの最後のとこを改変したから筋が通らなくなったし、そこ飛ばすとものすごく矛盾が出るんだけどいいのかなあ？良くないよね？まあそこがウヤムヤでも引っかからなきゃそのままラストの展開で感動は出来るんだけど、そういうことじゃないしなあ。
というかあのオチは原作通りなのか？だとしたら本当に「それだけの」ドラマでしかないってのも微妙。もっと良い解決法があると思って見てたもの。違うと信じたい。（アニメ待ち。原作もちょっと読んでみたいかも）
えーと、言いたいことは伝わるけど、悟の”それ”（ネタバレ自重）でいいのかっていう話ね。いや良くないと思うけどさ。
そもそもこの話って細かな日常の積み重ね描写とリバイバルの設定による思いもよらない伏線、一つの事件を解決するために全然関係ないと思われてた出来事をつなげていく話だから、2時間で一気にやられると面白みが半減だと思う。まだ映画じゃなく連ドラのほうがマシかなあ。もし映画でやるならちゃん全体で起承転結付けて欲しかった。
あと愛梨ちゃんの扱い、上映直後の皆さんのつぶやきを聞いてると、原作もアニメも見てない人たちはこのラストの展開がわかってないみたいだぞ？ 悟がちゃんと売れた漫画を描いてて、その上で出会わなかったことが切ないけど良かった…ってことだよな。少なくとも愛梨ちゃんは悲しい思いをしなくてすんだんだし。（としか）
あれだけだとちょっと解りにくいと思うよ。それとユウキさんも最後のあれでわかるけど、説明描写としては過去の新聞記事と雑誌でしか見せてないってのがなあ。当然ハムスターは出てくるけどなぜハムなのかの説明はなしでした。なので真犯人の動機も何もかもスルー。
あとやっぱりこの映画の子悟も頭悪すぎるよ？中身29歳だよねえ… (∋_∈)
それとこれは好き嫌いの問題ですが、オレやっぱり藤原竜也って全然好きじゃないんだよ。役柄として淡々としてるのはアニメもそんなんだったからいいんだけど、彼の演技ってすごく自分に酔ってる感じがして気持ちが全然伝わらないんだよね。演技をしてる風（ポーズ）なのよ。見てて数回「え、そこでそういう表情する？」「そういうトーンでしゃべる？」ってとこあって、それが個性かもしれないけどオレはそういう上っ面の演技好きじゃないし見てて思ったより楽しくなかった。有村架純も上手いはずなのに最近の演技は喋りのトーンがリアリティがないというかすごく現実に引き戻されるんだよ。月９（いつ恋）ならそれでもいいんだけど。アニメ見てる限りでは愛梨がああいう子なのは納得できるんだけど、映画はいつ恋の音ちゃんがリアリティないのと同じくらいにはリアリティなかった。まあ世間のどっかのコミュニティにはああいう子もいるかもしれないけど。
そういう意味ではこの映画って子役以外見てて楽しいと思える俳優がまったく出てなかったんだけどさ。ミッチーは老けメイクがリアリティあったよｗ
オススメ度合いはTV放送のときに見たらいいんじゃない？って程度。
