そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

家族ノカタチ(終)

http://www.tbs.co.jp/kazokuno_katachi/
脚本:後藤法子 演出:平野俊一、酒井聖博、松田礼人
 
枠とジャンル的にオレとは合わないかもと思ってたけど、なんだかんだで毎回とても面白かったし結局最後まで見ちゃったよ。
最初は家族の絆を押し出しつつ、破天荒な父親に悩まされる主人公とわけありヒロインのステレオタイプのドタバタコメディかと思ってたけどそんなことはなかった。視聴率があんまり良くないのが不思議なくらい。
登場人物みんながそれぞれキャラが立ってて頑固で頑なだったけど、勝手なことを言いつつもちゃんと他人を思いやれる人ばかりだったし、結婚詐欺はいたけど(笑)特に悪い人もいなくて(恵さんがちゃんと出てくるまではヒヤヒヤしたけど)、最後まで見応え合ったよ。
楽しみにしてた千葉ちゃん主役回(結婚式のやつ)がなぜか録画出来てなくて見られなくてガッカリだったけど、まあいいや。
当然大介と葉菜子がくっつくんだろうとは思ってたけど、そこまでにいろいろあって最終的にこういう切なくも楽しく温かい気持ちになれるハッピーエンドで終わるとは思ってなかった。他人に興味のないナルシストと紙一重な主人公だったけど、好きな人より気が合う相手、気が合うから相手を好きになるんだ…ってことでちゃんと変われたんだし。結婚することがいいということではないと思うけど、そのほうが楽しい相手がいるならしたらいいと思うよ。
いろんな家族の形が合っていいと思うし、それを維持するのもそれぞれ個人の心の芯の部分がしっかりしてないとダメだという点で考えさせるところもあった。結婚しなくてもいいと思ってるからこそのあの二人の家族の形ってのがあるんだし…ってとこか。荒川良々の超婚活男・佐々木も結婚できて良かったねえ…(苦笑)結局は結婚って何だかわかんない結びつきなんだよなーw
毎回話がすごくしっかりしてて突っ込むところもなく、やり過ぎ感もなくて素直に楽しめた。最終回もとても良かった。

脚本の後藤さん、オレはわりと好きなんだけどこのドラマではこんなにきっちり全てのキャラに目配せした脚本に出来るのにどうして僕街の映画はああだったんだ…と言いたくなるけど、それはそれで。
このドラマの香取慎吾はたぶん当て書き部分も入ってるだろうからそんなに悪くなかったし、上野樹里は本当に成りきりすぎてて恐ろしいね、演技力的に。これもたぶん上野樹里の柄に合った役柄だとは思うけど、本当にもうああいう人にしか見えないよw
そして途中で陽三さんが死にそうな流れになってきてそういや釣りバカの時はあんなにふっくらしてたのに死ぬ役(たぶん)にしても激ヤセの役作りすごいなーと思ったら本当に頚椎脱臼という重症だったというのにビックリ。本当にお疲れ様です… まあ大事な役だし降板って無理だしな。
これほんとにもうちょっと評価されてもいいドラマだと思いやす。ちょっと洋ドラっぽい気もすんのよね、登場人物多めでそれぞれに秘密もあってしょっちゅうホームパーティーとかやるし。
つーか、あんまり池井戸さんのシリーズみたいな、やたら押しが強くて派手なドラマばっか数字がいいのはなぜなんだぜ。