http://chihayafuru-movie.com
監督・脚本：小泉徳宏 原作：末次由紀
評判通りに面白かった！確かにこれは青春格闘かるた映画ですね。
原作読んでないしアニメも子供編の最初のほうでリタイヤしちゃったし、もともとそんなに興味はなかったので見る予定にはまったく入ってなかったんだけど、原作知らなくても面白かった。
小泉徳宏監督の「ガチ☆ボーイ」や「カノ嘘」と同様、原作ありきの映画でもエピソードを繋ぐような話ものでなくちゃんと映画としての起承転結や盛り上がりのカタルシスがあり大変見応えがあった。
一応競技かるたというものは知ってるけど、改めてこういうふうに見せられるとスポーツだよね。（特に千早がかるたの意味を考えてない、反射神経だけでやってるところがスポーツ的ｗ）
んで原作に特に思い入れはないので最初は千早の広瀬すず可愛い〜で見てたんだけど、途中から奏ちゃんと肉まんくん面白いになって最後は机くん…｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡てなった。更に太一可哀想…とも思ったけど、これ完全に太一は当て馬くんなんだよね？千早の本命は新なんだよね、どう見ても。
原作読んでないけどネットとかでざっくり補足するに、いろいろ削られたり改変されたりしてるんだろうけど、ちゃんとキャラも立ってるし話はわかったんで原作読んでなくても大丈夫かな。ただ小学生時代の話はこの映画だけじゃ若干描写不足かなあと思わんでもない。新のキャラがわかんないから太一がメガネを隠した云々て辺だけど、まあ仕方ないか。そこが最後までひっぱる太一の心の中に引っかかった暗い部分だってのはわかるし、そういう意味で野村周平というのは合ってるのかな。
とにかく広瀬すずの圧力と熱さがスゴい。これに尽きるというか。目力も強いんだけど、それどころじゃなくもう体全体から何か圧倒的なパワーを感じる。
個人的には（たぶん原作が好きじゃないのも）千早みたいな騒々しい一点集中の騒々しいタイプが好きじゃないからだと思うんだけど、広瀬すずはこれにハマり過ぎてるというか無駄美人度合いとしても素晴らしいキャスティングだと思う。漫画で美人だということ以上に実在の人物としての美人ゆえの説得力だとしか言いようがないものｗ
あと千早のモデルのお姉さんがそのまんま広瀬アリスってとこスゴい。リアルに美人姉妹ってスゴいよなーマジで。何をどうしたら純粋日本人で（だよね）あんな完璧美人姉妹が生まれるんだよ広瀬家スゲえ。映画とは関係ないけどずっとそんなこと思って見てたｗ
まあそんなわけでストーリーの方も上手くバランスが取れてるんだけど、高校入ってかるた部を作って合宿して特訓して大会で優勝するってとこまでの２時間を勢いでもっていけるのは兎にも角にも広瀬すずの勢いなので、本当に広瀬すずありきだとは思う。
しかもその中で部員の結束と太一の思いや新のこともある程度描いているので、かるた部という太い縦軸に対してキャラクターの気持ちという横軸もある程度丁寧に描き、それが最後の机くんのとこでぱっと弾けるの、このたった２時間の映画なのに確かに過去のいろんな出来事が思い返されたよ。いやーあそこマジで泣けたです（笑）
そこがクライマックスでも良かったくらいだけどそんなわけ無いｗ そのあと太一の神様に見放されて運がないってやつ、そうきたかと。よく考えたら手としては当然そうするべきだけど、太一の気合で勝ち取った感があるってところが爽快だった。まさに競技かるたはスポーツだよねえ。スポーツ的な爽やかさかと。
そこから太一の気持ちで下の句の引きにして、でも新の言葉で締めるというのはきれいな流れだった。
ぶっちゃけ広瀬すず主演にしても、メインが野村周平と真剣佑、あと部員たちもメジャーな子たちじゃなく大人は國村隼と松田美由紀というすごく控えめ、あえていえば広瀬すずが一番目立つような、ヘタしたらアイドル映画みたいなキャスティングだけど、それにとどまらないキャラ立ちした部員たち一人ひとりに感情移入するようなストーリーが上手かった。下の句も楽しみ！
あと続編も決まったみたいですね。失礼だけどこのクラスの作品で、映画で前後編、さらに続編ってすごくね？
- 「ちはやふる」末次由紀からの手紙に「千早は広瀬さんにしか演じられない」 - コミックナタリー http://natalie.mu/comic/news/185615
