そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子#5

http://www.ktv.jp/on/index.html
脚本:古谷和尚 演出:白木啓一郎 原作:内藤了
 
フジは時々こういう良いサスペンスミステリードラマを持ってくるから油断できないね(作ってんのは関テレだけど)
中島先生が死んだらどうしようかと思ったけど、東海林の奇跡の腕前で助かった。てかどうやってwwwとは突っ込んどきたいけど。あそこ2階だよね、どんなタイミングだよ?(笑)

猟奇自殺事件の被害者の脳内に腫瘍を作ってたのは、やっぱり中島先生のあの2個目の腕時計だったわけですね。
5年前の猟奇事件でショックを受けた当時工学部の中島先生が、その後早坂クリニックでカウンセリングを受けて、そこから心理療法士に鞍替えし、早坂先生と密かに犯罪者の猟奇自殺を起こしてたと。潜入という手法といい脳内の腫瘍で自傷行動を引き起こすやりかたといい、若干の(しかし程よい)トンデモ臭だけどw
というか、殺人のスイッチってもっと観念的なものかと思ってたのに電磁パルスで脳内に腫瘍を作り、殺人の記憶を思い出したらその通りの方法で自分を殺すって、ネタとしてすごいこと考えるなあーと。実際可能なのかどうか知りたいところ。
性善説の理想主義者な早坂先生が、神の裁きとして猟奇犯罪者を裁いていたのは潔癖性ってことでいいのかな。
逆に中島先生が犯罪者を許せないという気持ちから殺意を覚え、それに喜びを感じるようになったってのは生来のものよりは事件のショックからってことなんだろうけど、それ、もしかしたら早坂先生にそう仕向けられたってことはないのかなあ?
久保が殺意を感じてスイッチが入ったところの映像は良かった。他者である自分自身を殺すというイメージだから自傷にためらいがない、そもそも人を殺すことに抵抗がないからそれが自分であっても殺してしまうというパラドックス的な感じなのかな。
ところで比奈子の奇妙な夢の中に出てきた中島先生、普通なら夢の登場人物は比奈子が知ってることしか言わないはずなんだけど、予知夢もしくは無意識レベルの洞察力ってことか?それとも中島先生が奇遇だといったとおりに何かしらのシンクロニシティが働いたんだろか。まあおそらく比奈子は無意識下であの2個めの時計が腫瘍発生装置だとは思ってたんだろうけど。(やり方は問題ではないので)
あと夢に出てくるいつもの七味って、「インセプション」におけるディカプリオの使う駒みたいなもんだよね。現実かどうかの指標って意味で。それを渡したのがお母さんだとすれば、比奈子の殺人衝動のストッパーはお母さんってことになるのかな。あの七味があるかぎり〈ON〉にはならないという保証だろうし、もしかしたらお母さんは比奈子がサイコパスだってことは気がついてたってことか。
それが早坂先生のいう初頭効果だとすれば、何にでも七味をかける変人ということ以上に頭がおかしい=サイコパスなだということを隠すためで、現実ではサイコパス隠し、夢の中では現実感の確認という2つの逆の意味合いがあるというのが面白いかも。
ってことで比奈子は思った以上に心の闇が深いなあ。
中島先生は捕まったけど、そのまま刑務所の中レクター博士になるって事は無いよね、プロファイリングするためのw
厚田班長と石上女史は昔夫婦だったってことか。しかも完全に似た者夫婦w