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脚本：いずみ吉紘 演出：平川雄一朗
最終回で一番泣けたのは、みんなが樋熊先生の体のことを考えて「先生は待ってろ」だの「俺たちに任せろ」だの言ってるのに、1人だけ「先生は行きたいんだろ？」と言い続ける高杢が、当日先生を病院から連れ出してタキシード持ってるしーと準備万端で大会にやってきたとこだよ。
ずっとなんかあるっぽい演出だとは思ってたけどひとりハブっこにされてるからなんでやと思ってたし。ホントええ子や (´Д⊂ヽ（高杢っておばあちゃん子って気がする）見返しても泣けるわー
つーか、シーン的にもう絶対来るとは思ってたけど、渚のナレーションで「それが私たちが見た樋熊先生の最後の姿でした」とか、フラグっていうレベルじゃなく事実上の死亡宣告じゃんよ（；´Д｀）
夏の大会前に余命半年とか言ってたのに秋には死ぬって、やっぱりすい臓がん怖い。肺に転移したからあっという間だったのかなあ。まあ今ガンっても死なない病気になってきたんだろうから、むしろ膵臓がんって名前が出るのが怖いよ。
てことでドラマはきれいに終わったよね。
若干どころか相当物足りないけど、この期に及んで変なトラブル挟んできて興ざめになるよりマシなのでこれで良かったです。
目的は吹奏楽で大会に出て樋熊先生に見せることで、その締めとしての仰げば尊しの合奏だし。
ドラマのストーリーとしては部員みんなが頑張って練習して大会でいい成績を取れましたってだけだから、出来事としてはかなり物足りないなあと思いつつも、感動してってわけじゃないけどやはりちょっと泣けたよ。（高杢とか青島とかでさ）
そこに至るまでの樋熊先生と生徒たちの交流が描かれていたから、いろいろ思い出して（演出もそういう走馬灯演出だし）、あの彼らがここまで来たのね…という頑張ったなあという意味で保護者目線で泣けるというか、これ最後まで主人公たち学生目線じゃなく保護者目線で見るドラマだったってことかｗ
ただまあ学生メインてわけじゃなかったといってもその彼らを繋ぐものが樋熊先生の病気とは関係なく先生に報いたいという思いじは描いてるわけで、それがボンヤリした絆でなく彼らそれぞれ樋熊先生からもらったものがはっきりしてたこと、安保の「心で奏でろ」に木藤良の「心は1つ」、高杢の「美崎魂」、渚の「素直に!!」、桑田の「ノーミス!!」、青島の「広い世界」ってとこが良かったのかなあ。
そもそも青島や木藤良たちは不良といってもケンカばかりしてる暴力しか能がない不良ではなく、バンド組んでたりするようなどちらかというと学校からしたらはみ出し者であって、それを今風にわかりやすくいうと「不良」ってだけなので、「ROOKIES」みたいな頭の悪い落ちこぼれがどうのっていう話にはならんのだよなｗ 良くも悪くも。（オレ不良の話って基本的には好きじゃないし）
あとまあ例の井川の喫煙冤罪事件はどうするのかと思ってたらそこには触れず、明宝高校の顧問の先生が美崎校の音楽を認めてくれたということで、逆にそれならそれでよかったと思うし。
最初から優秀でプロ目指してる木藤良はともかく青島は樋熊先生に言われたことを胸に音楽教師を目指してるし、残りのおバカ組だって高杢は最初から親のあと継いで漁師だろうし、安保と桑田もたぶんマトモに働いてるんだろうし、彼らはいわゆるアウトローじゃないんだよな。地方の田舎の勉強が好きじゃない普通の子たちってことで。
そういう捻くれて青春を持て余してる彼らはみ出し者たちがああいう先生と出会って、吹奏楽っていう新しい夢くれたから俺たちで先生に広い世界を見せてやろうというのもとても素直だなあと思うし、最初の頃の青島とか思い出すといい話だなあとまた泣けるｗ
青島が樋熊先生に何か恩返ししたい、先生は俺の心の火だから音楽教師目指すって言うとこはちょっとぐっときたし、なんかドラマとしては物足りなかったけど、大変美しい物を見せてもらったよ。
樋熊先生と奈津紀はともかくヒロインのはずの渚とか全然目立ってないし、本当なら陣内先輩＠高畑裕太とかもうちょっと出てくるんじゃなかったのかなあ。別に部員じゃない彼の改心が見たいわけでもないけどさ。
でもあとあとから入部した赤頭と金髪ヤンキーは良かったし、彼ら以外の他の部員の影の薄さとかあるけど、オレは木藤良と青島のコンビ（変な意味でなくｗ）と安保・桑田・高杢の三人が最後まで可愛かったので、もうこれで全然良しですｗ 木藤良と青島はたぶんずっと親友なんだろうなあ。青島が音楽教師を目指してくれて本当に良かった。（木藤良と対等に話ができるからｗ）たぶん国外で活動するだろう木藤良はあの３人に連絡はしなくても青島には連絡してくる気がする。仲間っていいなあ、それだけを糧に生きていけるよオレｗ（変な意味ではなくｗ）
