http://www.toeiv.jp/vcine_ninnin/
脚本:下山健人 監督: 竹本昇
いやーおまたせですw
6月に出たものを9月に借りたはいいけどそこから3ヶ月も経ってしまいました。もちろん感想書こうと思うたたびに見てるから、結局都合3,4回くらい見たよ。いやー面白かった!いい出来だった(笑)
つーかさ、ニンニンジャー本編がいまいち盛り上がりきらなかったのって、やっぱり終わりの手裏剣絡みのまずさのせいじゃないかなあ?すごく楽しかったし面白かったけど、微妙に消化不良だし、何より下山さんの小学生男子のネタ感覚を生かしきれてなかったのがとても残念だったんだけど(オレ的に)
あと世界観というよりストーリーのリアリティラインがはっきりしてなかったのも若干納得いかなかったんだよ。両方とも見せ方がヘタって意味で。
結局この世界において「忍者」とはどういう立場の人たちなのか、魔法使いと同じく職業でくくっていいものなのか(魔法使いが職業な世界ってどんな)、アイドルとして(たとえ本物の忍者だと思われてなくても)「忍者」を名乗って認知されてるのはどういうことなのか…などなど、たぶんリアル現実世界とのギャップをフィクションネタのギャグとして逆手に取れるはずだったのに上手く機能しないままなんだかよく分からない謎リアリティの世界になってしまったというのはもったいなかったと思うの。(つまりプロデューサーの力不足だと言いたいんだよ)
昔の戦隊みたいにトンチキな設定を力技と機転で押し通すような説得力が欲しかったってことなんだけどさ。
その点、今回のVシネは逆にそういうことをあまり感じさせない謎の説得力があったので、多少は安心して見てられたというのはあると思うの。だから別に何の脈絡もなく牙鬼軍団が復活してても気にならないんだと思うんだ。有明の方にはそれくらいの説得力があるというのが理由だと思うんだけど。(キャラ勝ちってやつ?)
てことで時は2年後、いつの間にか風花ちゃんと霞姉がニンニンガールズとして忍者アイドルやってるという無茶ぶりな設定の中、本編ではまったく触れられてなかった伊賀崎ママこと伊賀崎桜子さんが現れた、いや劇中的には当然のようにそこにいるという驚き(笑)
しかも風花&霞のニンニンガールズの超手裏剣忍法、衣装一新の術…ってどう見てもプリキュア…と思ったらほんとにプリキュアのアニメだし!さすが東映!(笑)超プリキュア忍法かと思ったよ!
いや風花ちゃんはともかくあんなにアイドルなんかやらないって言ってた霞姉どうしたんだ!って八雲じゃなくてもいいたくなるよ?(結果オーライですがw)
そんな世界的忍者プロデューサー伊賀崎桜子が勝手に「伊賀崎流」と「ラスト忍者」を商標登録したからニンニンガールズ以外が伊賀崎流を名乗ることは許さないって、いやなんて無茶なw
というか真面目にここで突っ込みたいけど、牙鬼軍団と天晴たちが戦って好天じいちゃんが亡くなったりしてる間、旋風パパの妻である桜子さんは何してたんだ?
あの戦いって忍者界の一大事じゃないの?しかも離婚してたわけでもないよねえ。忍者マニアだから旋風と結婚したけど彼は忍術を使えなかったから呆れて出て行って(それで子供二人も作るなよw)、世界を股にかけて忍者をプロデュースって、本物の忍者だよね。
伊賀崎を名乗ってるなら忍者界でも通りが良さそうだけど名前表記は「I.SAKURAKO」だし、なぜ伊賀崎の名前を使わないのか。だからキンジも気が付かねえ。いろんな意味ですごく謎。
しかも桜子が戻ってることもニンニンガールズをプロデュースしてることも、放浪してる天晴もイギリスの魔法学校に戻った八雲もアメリカで修行してるキンジも知らないって、2年の間に一度くらい家に帰れや三人ともー。連絡取れや、せめて凪とはー(苦笑)
というか桜子さんがどこに住んでるのかわからないけど(なんで伊賀崎の道場に戻らないんだ)あんな身近にいて旋風パパの忍術の力が戻ってることは知らないのも変だしな。というか旋風パパが言ってないってことは桜子さんと復縁する気ないんじゃないのという邪推も(苦笑)
この辺はツッコミだらけなんだけど、このVシネではなんとなく気にならないのが不思議。いやすごく気にはなるんだけどストーリーの邪魔をするほどではないというか。五番勝負と有明の方で、何となくああこういうのがニンニンジャーだったなあ〜と納得はしてしまうというかw
てことで伊賀崎流とラスト忍者の商標を賭けてニンニンガールズVSニンニンボーイズ五番勝負、そこになぜか絡んでくる牙鬼軍団…というのを1時間でやってしまう力技は相変わらず上手いw
だがしかし、ニンニンガールズ新メンバーで入ってきた九重ルナ=ミドニンジャ―って、むしろ緑手裏剣に思い至らない方がおかしいし。風花ちゃんはともかく霞姉は気が付きなよ。
ってか八雲のお母さんが勝手に持ちだした終わりの手裏剣に続き、桜子さんは勝手に神棚のミドニンジャー手裏剣持ち出すし。ここの妻たちは一体何しちゃってんのー?結果としてはそうなるべき展開だったんだけど(もしくは九衛門がそう仕向けたのか?)なんでここのお母さんたちはみんなこう勝手なのかwもう少し忍者に興味持ちなよ…(苦笑)
んで復活した牙鬼軍団は有明の方と萬月と弓張重三って、何それスーツの関係かしら?有明の方が本編以上に暴走気味で、萬月の遺影だのノーパソ使ってたりだの、あげく人間態まで出てきたり(しかも三石琴乃だし!)恐れの力を集めて萬月を蘇らせるぞよ〜〜〜という相変わらずさw
計画としては正しいところがナイス脚本だし、ストーリー自体は割りと真面目にやってるのに、ところどころあさっての彼方のギャグを真面目に入れてくるのが何となく下山風かと。
オレがすごい笑ったのは十六夜九右衛門の正体を表した九重ルナ、声で分かれというのも結構な無茶だと思うけどあの声とキャラの使い分けはさすが声優さんだけあるよ、潘めぐみの使い方が上手いw
しかもその場にいた萬月が
「兄者…だとう?なぜそんな姿でここにいる、まさか…姉者、だったのか…?」
「僕は男だ!」
ってとこですよwww九衛門と萬月のまさかのボケツッコミギャグwwwなぜそこで大真面目にそういう会話が出てくるのか、謎すぎるwww
いいけど有明の方と萬月の最後、あれは一体誰得のアレだったんだ…?謎すぎるw
そんなフリーダムな話なのにストーリーは妙に真面目な展開入れてくるのも手堅いというか。
ニンニンガールスとボーイズの五番勝負を邪魔する牙鬼の雑兵が他のメンバーにはちゃんと「邪魔が入った」と認識されてたのに、当のタカ兄はバナナの皮が完全に空振ってたせいで気づいてなくて、それが逆に風花の実力を評価することになったりとか。
タカ兄は本編より真面目だった気がするけど(いや本編も根は真面目か)、桜子さんのニンニンガールスのプロデュースを「勝手に自分の夢を押し付けといて、あいつの夢を終わらせるな」と言い切るとか、すげー天晴、お兄ちゃんぽい!って思っちゃったよw
タカ兄と桜子さんって何となく気が合わない気がするのはそんなとこなんだよな。自分の夢のために身内や他人をそうと気づかず踏み台に使ってしまう桜子さんは、天晴からしたら胡散臭いんだろなーと。もしかしたら桜子さんが出て行った理由も何となく気づいてて、それで苦手意識があった…のかもしれない?旋風パパのこと考えるとねえ。(というかあの夫婦はほんとになんで離婚してないのか)
そんなんとこで意外とまじめな話だったりするところがニンニンジャーだなあと。
まあ霞姉もアイドルやってたのは結局は風花のためだったし、最後はタカ兄が風花の夢を尊重して実力を認めるというところに落ち着いてよかったし。風花ちゃんは「人を守ってトキめかせる」でいいんだよw 忍んでないけど。(だからこの世界では忍者ってどういう立ち位置なのかとw)
あといいんだけどアニメの(プリキュア的)ニンニンガールスにやられて「アニメにお仕置きされた」って言うのが有明の方、つまり三石琴乃=セーラームーンだと思うとなんか感慨深いよw 三石琴乃と有明の方がなんでかまた似てるしw
オマケ的に。
感想が今頃になってしまったお陰で先週のドクターXのネタにも突っ込むことが出来ましたw
一応あまり役立たない感想はこちら→http://d.hatena.ne.jp/korohiti/20161208/p2
同じテレ朝、東映特撮にも参加してた田村直己監督回とはいえ、まさかの矢柴俊博&中山忍を夫婦でキャスティングするとは!どう考えてもこのニンニンジャーの設定からのネタだとしか思えないYO!
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