http://www.tbs.co.jp/gekokujo_juken/
脚本：両沢和幸 演出：福田亮介 原作：桜井信一
これ本当に奇跡の実話なんだー
またこの手の感動ドラマかーと思ったんだけど、阿部サダヲ以下いい感じのキャストのおかげか、あんまり悲惨な話でも感動押しつけの話でもなさそうで面白かった。TBSは手堅いね。
中卒でも卑屈になる事なく、おちゃらけてるだけじゃなく仕事は出来そうな信一のキャラがわりとリアリティある感じなのと、結構本音部分を言ってるからかなあ。こんな時代じゃなけりゃ、中卒の信一でも普通に稼いでそこそこの暮らし出来てるくらいの仕事っぷりじゃないかしら。
あとどう見ても良い大学卒の新人の楢崎が風間俊介で、仕事もできるけど気が利いていかにも人が良さそうないい人で安心したというか。あの地元の焼き鳥屋のシーンのやりとりでちょっとほっとしたというか、これなら安心して見られると思ったというかw
まあ現実、大学出てても使い物にならないお馬鹿さんはたくさんいるし、オレはどちらかというと無理して大学行かなくても高卒で働ける世の中の方が良いと思うんだけど（企業が「大卒」を能力を見るための担保として使わない社会って意味でね）、それでもこの時代に中卒はさすがに仕事するにあたっては無理というより明らかに不利だと思うんだよなあ。
なので元ギャルでお馬鹿さんの香夏子（深田恭子）が中卒なのはよくありがちだと思うけど、元不良にしても今真っ当な仕事をしてるのに信一の世代で中卒ってのは相当人生早まったとしか。だって人生における格差の不可逆性に気がつくくらいだし、頭は悪くないんだよな。
確かに受験一色の生活とか好きじゃないけど、オレも香夏子さんより信一に賛成。明るい家庭も大事だけど将来はもっと大事。でもやっぱり誤認逮捕は五人逮捕したのとは違うし、それってお食事券レベルの勘違いだよな。それこそ小学生のとき流行ったくらいのw
あーでもお父さん（小林薫の方）からして下町の江戸っ子なのかー。まあ環境で中卒でも大丈夫ってなるのもわからんでもない。オレも田舎育ちなのでその感じよくわかる。
そして当の娘は地頭はいいのかもしれないけど、でも偏差値41は勉強できるって数字じゃないし、これってもしかして地頭よくても中卒の親からはどんなにがんばってもその程度って話だったならちょっと悲しいなあ。
いやこの間幼児期の読み聞かせのニュース見たんだけど、結論的には親が本読まないと子供も本好きにはならないし、想像力や洞察力の乏しい子供になるって話だからさ。いわゆる貧困貧家庭に足りないのはそういうことでしょ。（ところで生活ギリギリというわりに桜井家ってそこそこいい暮らししてるように見えるんだけどなあ）
んでこれ要潤はどういう関係なんだろうと思ってたんだけど、信一とは小学校時代の友達なのか。いやなんつーか、大学行った行かないとかじゃなく見た目でもう差がつきまくりというか。（言ってはいけない）
え、じゃあ過去何かあって信一のお父さんはテレビ壊すほど気に入らないって怒ってたのかな。何があった？
原作者のインタビュー。ええ話やw
- 「下剋上受験」原作者の中卒パパが考える、貧乏だからこそ私立中学の意味 http://news.ameba.jp/20170113-1068/
