そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

CRISIS 公安機動捜査隊特捜班#2

http://www.ktv.jp/crisis/index.html
脚本・原案:金城一紀 演出:鈴木浩介
 
1話めが宣戦布告の中規模テロだったんでわりとそういうつもりで見てたら今回は意外と小さい政治家の下半身スキャンダル。え、ほんとにそれだけ…?と思ったんだけど、むしろ今回の政治家下半身スキャンダルが小さいからこそ、特捜班はそんなことまでやらなきゃいけないのか…っていう問題提起の前振りなんですね…?(念押し)
だってその「お店」に出入りしてる中に石黒賢とかいるんだから(というかネクタイからし石黒賢よね)あれで終わるわけないよなあ。しかもそれを嗅ぎつけてた記者が殺されるくらいなんだし、政治家的、警察的には相当アンタッチャブルってことだろうし。
とはいってもドラマとしてはそういうことでなく、話として客である彼がなぜアリスという少女を半殺しにしたのかってとこまで突っ込むのかと思ってたのに、スキャンダルをもみ消したってことしかやらないとは思わなかった…ってことで、消化不良感があるんだけどさ。
いやそういう気を持たせた見せ方をする地固め中だっていうならそれはそれでいいんだけど、あのアリスって子に何したの?家出中で家に帰りたくないって言うなら警察でちゃんと保護しろよとしか。いろいろ細かいところが気になってしょうがないです。
例えば娘二人のシングルマザー装ってるわりに奥沢の大きな一軒家ってアンバランスだし、あんな住宅街にしょっちゅうスーツのおじさん(たぶんどう見ても政治家然とした)たちが入れ代わり立ち代わり出入りしてたら怪しすぎると思うんだけどどうだろう?しかもあの子ら二人で回してたってこと?そんな無茶な。
あと写真の一軒家を特定するの、Googleストリートビュー見てたからてっきりそういうのを使ったマッチングシステムかと思ったらまさかのジオタグ…え、Exif情報って最初にチェックしねえ?それともスーパーハッカー的には写真にジオタグけてるとかありえねえって話?(TwitterFacebookの写真に位置情報付けるなってレベルで)
それはいいけど、秘書?の男(山口祥行)が狙ってたのは田丸が屋上で見つけたUSBメモリーだと思うけど、なんかそういうとこ演出として描写不足というか説明不足じゃないかなあ?
田丸たちが調査に行った時に入れ違いで病院に行ってたのも空振りだったの?病室とか確認しに行っただけ?イマイチ映像の意図がわかりにくいんだけど。
全体にセリフが少なくて阿吽の呼吸でやってますってのはハード風でカッコイイけど、そうじゃなくてもっと基本のところをもうちょい丁寧に演出してもらえんだろか。
下半身スキャンダルが国家を揺るがすスキャンダルだっていう見せ方と次へのつなげ方も今ひとつだったし、こういうのって脚本が面白そうでも映像に説得力がなくて単にそれっぽいだけだと、すごーく薄っぺらになるからもう少し頑張って欲しいなり。
とはいっても、何も言わずいち抜けたーってふりしながらアリスちゃんの病室で秘書の男を待ち伏せて脅す稲見はカッコよかったです。だからよけいにもったいないなあと。
せめて「BORDER」くらいのテンションで見せてほしいんですが、もうフジ(カンテレだけど)はそれくらいもできなくなってんだろか。