そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

CRISIS 公安機動捜査隊特捜班#3

http://www.ktv.jp/crisis/index.html
脚本・原案:金城一紀 演出:白木啓一郎
 
今のところはストーリーがどうたらっていうドラマじゃなく状況を見せるって感じで話が進んでるから、やっぱり話自体が頭に残ってなくても仕方ないw
今回重要なことって、国家テロを目論んでる平成維新軍大山玲が以前いたトゥルーストルーパーズだったってことよね。(なにその名前、快適なマットレスかよwww…って樫井がフォローしてくれなかったらそう突っ込むとこだったよw)
てことは相当若い世代ばかりの集団ってことで、だからこその青臭い正義感で国家を正そうとしてるってことなんだろうけど、それは世間的にはテロリズムにほかならないわけで。
逆に国家の側で同じように正義を行っているのに、それすなわち権力の側を守ること=さらなる不正を蔓延させるという矛盾を抱える特捜班との対決ってことかなあ。どっちも矛盾だらけだよね。単純に「悪を倒せ、一掃しろ」で済まされない分、大人の方が分が悪いけどw
やろうとする理想とやってることの結果の不一致は単にそれぞれの立場の正義がある…ってとこで終わらしちゃいけないのは、これが個人の正義をいかに貫くか、その正義は間違ってはいないのかって話だからかなあ。あのはみ出し者のチーム構成要素を考えるとそういう話じゃなければ成り立たないでしょってことなんだけど。
ただそれにしては今回の藤崎兄弟なんかは私怨を大義に利用されただけだし、藤崎兄弟が失敗しても同じような事件は起こって次の藤崎兄弟が生み出されるわけで、そういう意味では苦い話よね。何が正しい解決なのかわからないってことでは。
ただまあ何というか、ドラマとしてはこれ好きなんだけど、面白いかと言われたら微妙?
ある状況においての彼らの人間関係や思考を各キャラクターの目配せや仕草で行間を埋めるように楽しむドラマというか。「SP」よりも主人公のヒロイック要素がないだけ何を起点にドラマを見るのか、迷うよなあw
でもっていろいろ気になるのは、藤崎兄弟たちを銃の訓練を受けてるとか言ってたけど少年院帰りの彼らにそんな感じでもなかったし(単にプロファイリングのミス?)、犯人を説得するつもりが自殺を許してしまったり、なんで手っ取り早く捕まえなかったのかという状況の読みの甘さ?とか気になるところ。あと孫を早く確保してーって思ったし。
あ、最初の犯人たちを捕まえに行くとき、なんで拳銃を撃って足止めしないのかなと思ってたんだけど、「特捜班が撃たなければ銃撃戦にはならないから大丈夫」という確信のもとでやってたことだとか、そういう描写はとても良いです。だからこれってそういうところを見せるドラマなんだよねえ?先にディテールありきでなんかストーリーを紡いでるって感じは、もうちょっとなんとか…って気はするよ。まあもう少し話が進めば面白くなるんだろうけど。今のところあんまり”規格外”ではないような。
しかし平成維新軍のメンバーって、幕末の偉人の名前を付けてはいるけどその人柄や役割には無頓着なのかな。なんで薩長土倒幕佐幕関係なしでまとめて”維新”軍なんだ。維新軍が意味するのは新政府だろ。違うの?