そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

過保護のカホコ#8

http://www.ntv.co.jp/kahogo-kahoko/
脚本:遊川和彦 演出:南雲聖一
 
うっかり感想が一週遅れに。今日のではなく先週の話ですよ。とりあえずサクッと。この回もとても面白かったしむしろ泣けたけど。
ハジメくんと勢い余って別れちゃったカホコは妙なテンションで婚活。だんだん何やってるかわかんなくなってきたぞ?ハジメくんはいつもオレの思ってることを代弁してくれるよw
今までの遊川ドラマほど登場人物がカリカチュアされたものではないけど、言いたいことをズバズバ言ったり、客観的な視点で登場人物の行動を見ることで色々気づくこともあるはずなのです。もちろん泉さんのことですが。
ちょっと前に三姉妹でいろいろぶっちゃけたにも関わらず、むしろ同じように育ったはずの三姉妹が明らかに内面ではまったく違うタイプに育ってて似てるところが一つもないってのは興味深いことですが、本当に無意識に「完璧な長女」をやってる泉さんは見てるだけで息苦しいです。最終的には自分が全部コントロールして決断して勝手に周りの人間を仕切ってしまう。それがいくつになってもいい子を演じたい自己満足だろうが付け入るスキを与えない防衛本能であろうが、周りの人間はたまったもんじゃないよな。自覚ないし、人の話聞かないし、中庸がなくて白か黒だしすぐ拗ねるし、お父さんよくこんな人と結婚したなあ…しかもそれが家族からしたら頼もしい…まではいかなくて融通利かないからむしろウザいというw
そういう親子関係に突っ込みたくなるハジメくんの気持はとてもよく分かる。でもカホコみたいにそれが当たり前だと思ってるとそこを注意されると否定された気持ちになるのも仕方がない。
その中間が絶賛反抗期中のイトちゃんか?自分が守られる価値がないと思ったりその状況に疑問を持ったら負けなんだよな。まあ確かにカホコは箱入りの過保護だからこそそういう自分に迷いがないというか何の取り柄もないとは言われてるけど、全力で家族の愛情を信じるのも一つの才能というか稀有な存在なんだよ。
このドラマはファンタジーなので(いつもよりファンタジー度合いは少ないけど)、そこでカホコが奇跡を起こしてハジメのいた養護施設を見つけてしまい、ハジメを捨てたと思われてた母親が実はとても重苦しい事情を抱えていたと知り(父親の借金返済から覚せい剤って重すぎるだろ)、ハジメもその母親を許すことが出来たのはとてもスンバラシイことだと思います。
ま、そこで、多少捻くれてたとはいえあんなにもまっすぐな賢い子に育ったハジメくんは、そもそものお母さんの愛情がちゃんと注がれてた愛されてた子供なんだろうけどさ。いやちゃんと対面できてよかった、ほんとよかった。最後までなんか酷いことが起こるんじゃないかと思ってドキドキしてたw
そして婚活パーティの釣り書に書いたまんまの甘えん坊さんってそのまんまやんw
でも最終的にカホコなのは、お母さんのことは拘りはあったけど憎しみがあったわけではなく、むしろ切り替え早い?性格なのかと思わんでもない。いやとんだ甘えん坊さんだよ。うむ、ステキだけどちょっと微妙w
まあそこでカホコと結婚してつまりカホコの親族たちと家族になりたいと思うハジメくんが、別段家族の愛を求めていたとかそういうコンプレックスがあるわけでもなかったっぽいので、捻りなくそのまま素直に良かったね、早く結婚しろと思うんだが、そんな本気の彼らに泉さんの本気で反対するとは一体。じゃあ誰ならいいんだよw