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脚本：池上純哉、倉光泰子 演出：加藤裕将、西谷弘 原作：井浦秀夫
9話の感想を書くタイミングを失ったから2話まとめて。
てか9話でただのタクシードライバーにあえてAKIRAって贅沢だなーと思ったけど、見終わってみるとただ疑われるためだけのお手伝いさんに二階堂ふみっていうのもめっちゃ贅沢だよ。下着ドロの斎藤工と同じぐらいにｗ（とTwitterにはつぶやいてた）
その上での最終回。
うーん、この最後の2話、ロイコ事件の話は事件もののストーリーとしては面白かったけど、これってどうなのというかー。
ロイコ事件と横島不二実という登場人物は原作にいるんだとしても（未確認ですが）、その事件のキーパーソンのヒズミはドラマのオリキャラで、そのヒズミを横島の関係の話がドラマのクライマックスで一番面白いと感じる話で、それをこのドラマのメインライターがやってないってのもものすごくもやもやする。
いやそれより毎回変な話ばかりだったんだけど、最後のヒズミと横島の話は特に意味がわからない。
いやなんつーか、弓神が適当ではみ出し者の刑事なのはともかく、結局横島の自殺の偽装をしただけじゃなく一つの事件をまるっきり書き換えででっち上げたわけだよね？
しかもそれは当時小学生だったヒズミ＝氷川和美を救うため…とはいえ、その隠蔽は和美がショックで記憶をなくしてなきゃ成り立たないしそもそも隠蔽するって時点でどうなのよっていうそれは問題刑事どころじゃないんだけど。
刑事が刑事として絶対にやっちゃいけないことなんじゃないのかなあ？これ原作にある話（横島絡みのって意味で）なの？警察が信用できないのはどうかと思うよ。なんでこんな話にした。
あとさ、弓神のヒズミに対しての感情って何か事情があって保護してて、ヒズミは恋愛感情とかじゃなく身内的な感じで懐いてんだと思ってたんだけど違ったんだ？弓神がヒズミに温泉以降とかハワイに行こうとか言うのってジョークだと思ってたのに本気だったとは（ってことよね？）
ヒズミの年齢的にすごく微妙。いや山本美月がいつの間にか26歳だったのはともかく設定的にはハタチくらいだよね？弓神のキャラがとても好みのいい加減な感じで記憶喪失美少女ってコンビがとても萌えるだけに、なんか本気だとわかるとそれはヤバイとしか思えない。〈ゆがみ〉どころじゃねえよそれ。
あとよくわかんなかったんだけど、河井武は横島のゴーストライターだったみたいだけど、ロイコの小説はどっちが書いたものだったんだっけ？横島は自分が書いた小説じゃないのに自作自演したっていわれ、てかそれ以前にその7年前のロイコ事件の筋書き書いたのは弓神ってことなんでしょ？何が何やら。
どちらにしても奥さん寝取られDVに走ったっても、そこでなんでレイプされた奥さんが旦那に相談もせず娘のためだとか言ってずっと隠してるのかよくわからない。まずレイプされたなら生むなよとしか…旦那に相談しろよ…そこんとこのなんかよくわからない優柔不断さ、何を思ったのか知らないけど奥さんの忖度の結果が何年後かの悲劇を生んだんだよね？旦那が怒るのって当然だと思うし、レイプされたと相談しないまま夫婦の子としてうんだならそれは奥さんの不実さだと思うんだけどなあ。それだけでもなんかすごくドラマとして納得行かないしものすごくもやもやするよ。
まあそのへんもだけど、ヒズミの年齢とか考えるとちょっと経過年数のスパンが長すぎて、和美＝ヒズミを山本美月にしてネカフェで暮らしてる設定にしたいがためのオリジナル要素だとすると余計にドラマとしてどうよって気になるんだが。これヒズミがもっと幼い中学生くらいなら弓神がやったことも仕方なかったと思えるし、完全保護者にしかならない年齢差だと思うんだけど、どうよ。
弓神の罪って死体偽装でその時効が7年なんだっけ、それを逮捕するしないで上手く逃れたというやり取り自体はそういうの好きなんだけど、実際その弓神がやった事自体が刑事としてはナシな犯罪の隠蔽どころか冤罪でっち上げ。横島のやってることも犯罪だけど、彼を歪めたのは弓神だよね？その責任も取らないまま偽装工作の罪も逃れ、辞職もせずに交番勤務に降格…ってありなのか？
ドラマに悪いことをする警察官がいても仕方ないけど、なんかさ、正しいことをやってない主人公っていうのはなんか不快なんだよ。結局羽生もそんな弓神を見逃してるんだし。
ドラマとしての話は面白いとは言いがたかったけど少なくとも浅野忠信の弓神と神木くんの羽生のコンビは良かったし、あのやり取りや掛け合いは面白かっただけに、なんでこんな話でいいと思ったのか、スタッフに聞いてみたいよ。原作読んでないけど、もっとあのコンビを〈正しく使える」お話にはならなかったのかなあ。視聴率が悪くても仕方ないとしか言えねえ。雰囲気やキャストは良かっただけにとても残念。
