そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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仮面ライダービルド#20「悪魔のトリガー」

テレ朝 http://www.tv-asahi.co.jp/build/ 東映 http://www.toei.co.jp/tv/build/
脚本:武藤将吾 監督:諸田敏
『筋肉バカが…泣かせることしやがって…』
 
何なの、ここんとこ毎回の戦兎と万丈のラブラブっぷりというか、どっちが相手のことを思っていいるかってのを見せつけられてるって。仮に腐女子じゃなくてもこの二人はなんかオカシイだろと思うでしょー。公式の「龍我の自分への思いを噛みしめる。」ってどういうことよ、戦兎が思い出す万丈が全部サイコーカワイイベストショットってどういうことなのよ!(キレ気味)
し、か、も、「俺がお前を止める。この身をかけても!」って!って!
いやこれがカシラと北都の三バカたちなら微笑ましいとすら思うんだけど、戦兎と万丈ガチじゃねえか…(むしろ歓迎)
それにしても先週のカシラと三バカたちの過去設定を知った上で、実験体になって倒されたら死ぬしかない三バカに言う言葉が「絶対に死ぬな」。くぅ〜〜、カシラカッケー!
カシラはライダーになって記憶を消したと言うけど、そのカシラのために実験体になったことを当のカシラに怒られたら俺達のこと覚えてないくせにとなじり、そのくせ自分らを心配するカシラに心酔して、しかもカシラも本当に記憶をなくしたわけでない疑惑って、どれだけ強い絆なんだ。泣ける。そりゃ記憶があってもなくてもカシラ祭りになるよな。でもそのカシラ祭りをいきなりやってきた部外者(戦兎&万丈)に見られる気まずさよw
カシラと三バカの関係と同じく、戦兎のためにも早く戦争を終わらせたい龍我が幻徳にそそのかされるのもバカゆえの単純さ、ちょっと健気でいじらしいというか。いやマジで今回そう思いました。龍我はバカでかわええな!
とりあえずストーリー的にはそんな龍我をそそのかして北都侵攻をやらせようとした幻徳が、美空ちゃんの治癒能力で回復した泰山に絶縁宣言されて逆ギレ変身&パンドラボックス持ち逃げという35歳にしてこの親への反抗っぷりはどうよって、面白すぎるしなんかもうこのまま闇落ちフラグにしか思えねえ。
美空ちゃんの治癒能力?は先週の龍我を見てたらネビュラガスで強くなる&身体的負担なのでそのネビュラガスを浄化してんだとばかり思ってたんだけど、完全に治癒なんだ?むしろなぜ治癒能力発動した。まあ泰山が意識不明になってたのもスタークの毒なので、あれがガスのせいだとすれば治癒=ガスの浄化ってことでいいとはおもうんだけど、ちょっと気になる。
まあこのタイミングで泰山パパが総理に復活して幻徳は逃げ出したし。というか幻徳の侵略宣言をちゃんと新しい秘書は越権行為として止めたのは、サイボーグ内海と違ってちゃんと仕事してるなあとは思ったけどw

劇中ではすでに戦争は起こってて、東都(幻徳)は専守防衛と言いながらも侵略をしようとするというこの状況で、その幻徳に丸め込まれる万丈をバカとは言い切れないと言うか、そう思う人もたぶんいるんだよね。守るべき人々のためにも戦争を早く終わらせたい、そのためには相手を攻撃するのがもっともよい方法だと。
幻徳のいう「守るだけじゃ戦争は終わらない。勝って国を1つにする、それが戦争を終わらせる唯一の方法だ!」ってことで、でもそれは専守防衛の逸脱だと思うんだけどじゃあどうすればいいのかという答えはまだ出ないから戦兎は龍我を説得できないわけで。それはいま目の前の現実として「戦わなければ守れない」ってのもあるからだけど。
まああえて子供番組でこういうハードな戦争描写がどこまで許されてるのかってのは気になるけど、(少なくとも今までのライダーでは「種の存続の戦い」はあっても同族同士の「戦争」はなかったわけで)同族だからこそ戦争は起こるって言えばそういうことになるのかしら。それはある意味とても皮肉で、日曜の朝から子供にこれを見せる意味を考えてしまうよ。
しかもその前には科学技術や兵器をどう使うのか、という科学の兵器転用にも踏み込んでるわけだし。技術をどう使うのか、それは人を傷つけるものにもなるけど守る力でもある、じゃあみんなが幸せになるためにはどうすればいいのかってことだよね。今のところ戦争はいけないってのはわかってても、個々の事情や考え方は人それぞれ、誰も好き好んで戦ってるわけではないと思うから余計に。(戦争をしたい人たちはネビュラガスで攻撃的になってるというエクスキューズがあるわけだし)
その辺、マスターが言った万丈は天然もの、戦兎は養殖ものという分け方が的を射てるかどうかはともかくとして(アマゾンズかよ)、人々を守る力を求めて兵器になる道を選ぶのか(万丈)、人々が幸せになるために科学という力を利用するのか(戦兎)ということをなんとなくでも子供に考えさせる(にはあまりにもテーマとして重いと思うんだけど)平成最後に大変な作品を持ってきたなあと改めて思う次第であります。
みんな大切な人のことを思って行動し決断していてもその結果が幸せになるとは限らないって、悲しいね。なんとかいい方法がないものか…(とは思うけど、日本が分断されたのは東都と北都だけじゃないわけで、西都今一体…と思う今日このごろ)
そして戦兎が養殖もので万丈は天然ものだとしても、なぜ火星帰りの宇宙飛行士であるマスターがその2人を切磋琢磨して競わせるのかという、オレたちが1番知りたい事はまた今度にされたよ。一体全体稼いで何があった?
というか主人公の戦兎の方がダシなのか?万丈を成長させるために主人公が生かされた?いやしかしその戦兎自体がそもそも葛城巧という北都出身の科学者だってのと、今スタークが北都に加担してる(ファウストが北都にある)ってことはなんか関係あるんだろうか。あ、一応こないだのスタッフトークで大森プロデューサーが戦兎は葛城巧だって言ってたから、そこはもうほんとに疑う余地なく確定ってことみたいだけど。
あと結局幻徳が葛城巧と作った気になってたファウストが実際はスターク主体だったって考えると幻徳も完全にダシにされたわけで、ずっとスタークのことを対等、もしくは使い勝手のいい協力者だと思ってた幻徳さんが今どう思ってるか聞いてみたいですよ…
ところで結局どこでパンドラボックスの置き場の情報が漏れたのかはわからずじまいなのかなあ。(よね?)知ってるのは幻徳、戦兎、万丈だけ…とも言ってなかったけど。幻徳さんもまずはそこからじゃないの?まさか新しい秘書が…?
 
予告。
パワーアップしたら真っ黒のビルドってのはちょと予想外だった。むしろ真っ黒でカッコイイけど。
ていうか、戦争の代替行為はやはりスポーツなのか?
ナイトローグのスピンオフオリジナルドラマ『ROGUE』、超英雄祭で水上さんが言ってた幻徳の7年前、10年前、12年前を描いたってやつかしら?しかしBDの特典映像…おおう…