そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

仮面ライダービルド#21「ハザードは止まらない」

テレ朝 http://www.tv-asahi.co.jp/build/ 東映 http://www.toei.co.jp/tv/build/
脚本:武藤将吾 監督:上堀内佳寿也
『最悪だ…こんなに痛くても苦しくても、戦うしかねえのか…』
 
今回も話が濃い、内容濃すぎる30分!すごいよ武藤さん。見せ方上手すぎカッコよすぎる上堀内監督
つか先週3バカは大丈夫だろかと言った矢先に早くも1人欠けるとは…青羽…(/ _ ; )
しかも最後までカシラのことを心配して、自分の名前の入ったドックタグを渡して消えていくとか悲しすぎる。つかドックタグも消えちゃうんだ…?戦兎もショックだろうけどオレもショック。まさかそんな唐突な別れ。OP直後に誰かが消えるとか書くなよテレ朝ー!
戦兎がクローズの暴走を止めようとしてハザードトリガーを使ったのに逆に暴走してしまい、しかも相手を殺してしまった(消滅を知ってたのに)ことを正気に戻って知った戦兎と、それをさせたのは自分だとわかってる万丈… 美味しすぎるシチュエーションなのに青羽がよー…(>_<)

ここしばらく正義のヒーローが戦争の中に置かれて、しかも戦争兵器だったらどうなるのかというリアルシミレーションをやってるわけだけど、カシラみたいに普通の人が…じゃなく、今まで正義のヒーローをやってた戦兎だからこそのショック。人を守るのも兵器になるのも、科学は使い方次第とかそんな生ぬるさが許されねえ展開待ったなし。
これが今までの殆どの平成ライダーみたいに戦兎が自分のエゴ、自分の存在意義のためとか自分個人が守りたい人のために戦ってるだけならそれは自分の中の戦う理由ってことで折り合いつけやすいと思うんだよね。逆にそれで戦ってるのがカシラだと思うし。
カシラはシンプルに自分と仲間を守るためなので、逆に覚悟が決めやすいとも言えるわけだし。
でも戦兎は記憶がないからある意味言われるままに正義のヒーローをやる中で、自分なりの戦う理由がみんなの笑顔だってのがあるだけに、そういう人にこういう覚悟を選ばせるマスターの鬼っぷりが酷い。
引き続きマスターの筋書きにのせられてるわけだけども、その制御不能になるような兵器を作って楽しそうに紹介してたのは過去の自分な話家で、つくづく戦兎にとって地獄のような状況。そりゃ吐くよなあ…

マスターはネビュラガスを注入された時点でおまいら人間じゃないと言ったけど、どちらにしても彼らが望んでのことじゃないという理不尽。
ある意味そういう理不尽に強大な力で立ち向かうのが平成ライダーのフォーマットとはいえ、一番それを望まない人間にやらせてしまうというのはキツイよな。
なのに人を殺したと悩む戦兎を笑い、ライダーたちを兵器にし、誰も傷つけない戦いという決意を能天気というマスターという人間の底知れなさよ。いやもう人間じゃないのか。一体なにが目的なのかってのはずっと言い続ける。
その上戦兎が戦わなくても万丈を盾に取ったような物言いで追い詰め、自分都合の成長を促したいというだけで勝手に修行をつけるというけど、グリスに勝つためとはいえその修行何も嬉しくないし。というか修行してハザードレベルを上げてもハザードトリガーを使いこなせるという保証はないよ?マスター自身も「かも知れない」としかいってないわけだし。というか、なぜビルドのシステムだけがハザードレベルと強さが関係ないのか、そこ大事なのか。
ともあれ彼の言ってる理屈すべてが酷すぎるな。あまりにも恐ろしく身勝手かつ自分本位すぎる。そのくせ全然悪びれもせず悪者にも見えない飄々としたカッコ良さ、ズルすぎる!
こんな悪魔の所業を和かに笑いながら出来るとは、本当に宇宙飛行士・石動惣一に火星で何があったとしか。
ショックで戦えなくなった戦兎が痛ましすぎるし、そうさせたのは自分だという自覚がある万丈も気の毒。(しかし戦兎が変身したくないということを認めてくれる氷室泰山はいい人だな!ただ東都市民が犠牲になってるんだけど)
でもそんな戦兎や万丈に対して覚悟が足りないというカシラ、とんでもない過ちを犯した、謝って済むことじゃないと言う戦兎に「おまえは何も悪くねえ。弱いから負けた、それだけだ。お前のせいじゃねえ。けどあいつが俺にとって大切な仲間だってことに変わりはねえ。だからお前を倒す」というカシラの言葉が重すぎる。
戦争だから仕方ないと責めることないカシラは戦場に限らず酷いことを見てきたんだろう。(たぶんあの実験に耐えられなかった仲間もいたんじゃないかと)
正義のヒーローの他人を守る戦いじゃないからこその地獄を見た覚悟だから、逆に戦兎もそれを背負わなきゃいけないんだよな。
なんか最初の頃に戦兎の正義があまりにも明解だったのがヒーローものとして正しくわかりやすかったんだけど、そんなどころじゃなかった。今さらこれかよ。
それにしても、自分開発した技術の結果としての戦争や殺人に対しての戦兎の反応って、葛城巧の科学技術に対してポジティブでその結果に思い至らない無邪気さとはどうしても繋がらないんだよなあ。根っこの人格って記憶がないくらいでそんなに変わるんだろか?いや、戦兎もそこそこポジティブに科学を信じすぎてはいるし、そこまで思い至らなかったからこそ今の戦争という現実を目の当たりにして激しく落ち込むんだろうけど。
まだ折り返し点までも進んでないこの話は一体最終的にどこに着地するんだろう?

あとぶっちゃけこの重い展開の間に入るビルドのCMで戦兎がアホみたいなトーンでベストマッチ最高〜!と言いながら寝癖立てるの本当やめてほしいわーw
あと修行中のスタークの「どんだけ赤と緑が好きなんだよォー!」ちょっとワロタw あんたも赤と緑だよ。
今までどこにあるんだろうと思ってた東都官邸は静岡にあったのね。それなら前に西都に密航しようとした時に愛知県からだったのも納得。しかしこの世界、東京ってどうなったの?
ところで日曜の「トドメの接吻」(日テレ)にも山田明郷さん会社社長で(ちなみに真剣佑の義理父)出てるんだけど、朝ビルドで氷室泰山@山田明郷さんが昏睡状態から目覚めて助かったと思ったのに、夜には同じようなシチュエーションで死んじゃって、すごい混乱した。なんつータイミングw トドメの接吻は面白いよw 菅田将暉も出てるしな!
 
予告。
どう考えてもこんな一騎打ちで終わるわけないし、西都はいったい。