そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

海月姫#5

http://www.fujitv.co.jp/kuragehime/
脚本:徳永友一 演出:石川淳一 原作:東村アキコ
 
ノムさんの再現度高えええ!
いや、原作全部は読んでないけど!でも安達祐実のあの字も感じられないノムさんっぷりだった。どっふ〜!
ちょい長いと思ったら15分延長でクラゲドレス作りからショーまで全部やりきった。それなのに数字の低さに泣けるで!海月姫面白いのに!
回を追うごとに瀬戸くんの蔵子は美しく可愛くなっていくし、尼〜ずの皆さんの尼〜ずっぷりもすごいよ。
なんとなくだけど、月9のラブコメということもあってすごく「のだめカンタービレ」的な出来の良さを見せてるというか、フジテレビのドラマ班は時々こういう奇跡を見せるよね。ただ海月姫というコンテンツがあまりにもタイミングはずしてたってのが惜しまれる。というかいつが旬だったんだ?映画公開のときもそうでもなかったような。
ともかくあまりにもドリームすぎるクラゲドレスというものを素人が作りブランドを立ち上げショーをやって販売する、その資金で自分たちの居場所を買い取るために戦うという、少女漫画的ファンタジーな話ではあるけど、絶妙にリアリティがあるんだよね。それは本当に小さな、人見知りが激しすぎる月海の恋と成長だったり、政治家一族の中の異端者蔵之介のささやかな抵抗と自立と自分探しだったり尼〜ずたちの社会適応したりしなかったりだけど、人はそんなに劇的に変わらないし、変わるとすれば恋くらいだよね…という意味で小さな世界でのリアリティがこのキャスティングにマッチしてるってことなんだよ。

てなわけで、今回はノムさんから始まって花森さんで繋ぎまややで締める、なんか熱い回だった。
尼〜ずの中でまややって本当に使えない、どころか邪魔にしかならない役立たずなのに、そんな彼女の容姿をモデル並みにしつつもものすごい自尊心低めの完全ヲタク女子にするところが容赦ないんだけど、そんな邪魔にしかならないいう事聞かないまややが成長するわけでも居場所を見つけるわけでもなく(そもそも自分探しなんかしていない)、イヤイヤながらもガチャにつられて死ぬほうがマシなモデルをやり遂げたということにちょっと胸が熱くなった。まやや、よくやったよ…( ;∀;)
他人から見たら恵まれすぎてる容姿なのに、自分的にはまったく価値を認められないどころかいじめの対象だったと思ってるわけで、ドラマというか劇中的にそこは解決しないけど(原作知らないけど尺がないからか?)やるべきことはやったという参加することに意義があるってだけでもOK。誰も一つくらいは取り柄があるってことで。
それにしても本当によくぞまあこの役に内田理央を起用してくれたよ。まやや美しい…
ただよくわかんなかったけど、前もみんなで鎧的な女装をしたはずなのにそこに気づいてなかった、まややの抵抗と昔語りがなかったってのはちょっと疑問。
そして花森さんの心なさよ。その心なさを見事に演じてる要潤の素晴らしい上手さw 彼は「主に、泣いてます」で言うところのテッシー(お巡りさん)だけど、これだよ、この作品の実写版に欲しかったテンポはこれなんだよ。(映画版はくそくらえ)
本当にまややといい花森さんといい稲荷さんといい、キャラとしてのキレの良さが素晴らしいです。
そんな中でも一応しゅうしゅうと蔵之介、月海の三角関係は進んでいくんだけど、とりあえずどう考えても月海としゅうしゅうはないよなあ。なんかノリが違うというかー。
そして今回も稲荷さんと佐々木さんの関係は良いね。佐々木さんの「稲荷!」って呼び捨てのとこと、しゅうしゅうに近寄れなかった稲荷さんが佐々木さんの口にケーキ突っ込むところ、なんか他にも細かく動いてんだよなあw
ところで天水館のこの状況の中でおまったく顔も出さないし話題にも登らない目白先生すごいな。(原作では最後に実は見てたって種明かしがあったみたいだけど)
あとあれか、千絵子抄のお母さんが富山さん二役wwそして五輪にタイミング合わせた男子フィギュア追っかけw つかあそこ平昌かよ?どっふ〜!