そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

コンフィデンスマンJP#3「美術商編」

https://www.fujitv.co.jp/confidenceman_jp/
脚本:古沢良太 演出:三橋利行
 
やっぱりここまできてもダー子をまったく愛せないw なんかむしろ一人だけアニメキャラみたいなんだけど。
天才的な発想を持った詐欺師だってのはまあまあ十分描写されてるはずなのになんの説得力もねえ。
たぶん彼らのバックボーンや生い立ち、出会ったきっかけなんかはまったく説明する気ないんだろうけど、それ以前の人物的な説得力というかね。オレが長澤まさみがダメだからってのもあるけど、小日向さんと東出くんはそう思わないから、たぶん長澤まさみの演技力の問題だと思うんだけどw
全体のノリは古沢さんの映画「エイプリルフール」と似たようなノリだけど(少なくともあの映画よりはちゃんと面白い気はする)でも未だにコンフィデンスマン=信用詐欺師の世界って一体何?という気持ち。楽しくなくはないしつまらなくもないけど、あまりに毎回上っ面すぎてこの世界に全然入れないよ。
今回は女癖が悪いと評判の美術商・城ヶ崎善三(石黒賢)が美大生に手を出して、その彼女の仇討ちってことで純粋なボクちゃんが勝手に復讐代わりに苦しめてやろうと思ったけれど、その子のやってることは枕営業じゃないのと突っ込まれつつも結局は枕営業でしたーという、ボクちゃんが思っている以上に世の中は欲と名声に塗れていたというそんな話。
そもそも美大生が個展って、普通無理だろ。友達同士での○人展ならありえるけど、ピローでパトロン捕まえようとするような子はたぶん嫌われてる気がする。そういう意味では確かに城ヶ崎の評価と見立ては正しかったってことか。ザ・皮肉!
今回もボクちゃんは裏切られてるけど、どう考えても最初っからあの美大生が強かすぎるし、ボクちゃん相手にされてないだろっていう話だし、あまりにも予定調和(いい意味で)(笑)
それより見てるこっちが予想を裏切られたのは、贋作作家のでんでんがそれらしいこと言いながらあっという間に捕まっちゃったというところ。まさかのダー子さんがしてやられるとは、まさかこれもダー子さんの計画のうち?と思ったところで結局贋作偽物を作るんではなく本物を作っちゃおうという発想になる流れはいい意味で予定調和で面白かった。
話はあんまないんだけど、今超高速で展開するストーリーの中で、絵画の価値とは、ひいては世の中はお金と信用の問題であるというとこをサクッと拾っていくところは、たぶん今回が絵画の話だから分かりやすかったけど、これが古沢さんの言いたいことなのかなと。つまり世の中の構造とは?みたいな話。
信用詐欺ってそういうところに切り込めるんだと思うと、実はとても面白いネタなのかも。
ストーリーよりもトリックよりも、お金を中心としたこの世の中はこういう構造になってんだよということを明らかにしていく試みということであれば、これすごく面白いのかも…って気はしてきた。おらあワクワクしてきたぞ!
美人美大生が巨乳って、馬場ふみかならそれは確かに巨乳だよね(超納得)これも特撮縛りキャストと言っていいのかどうかw
とりあえずダー子さんの中国人アートディーラーがモノホンぽくってちょっと笑ったのと、あまりの絵の下手さ(あれがフェルメールだなんて!)とかフリーダ・カーロのコスプレは気になる。長澤まさみ、何をやっても嘘くさくて逆に好感度アップw