そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

絶対零度 〜未然犯罪潜入捜査〜#8

http://www.fujitv.co.jp/zettaireido/
脚本:宇山佳佑 演出:佐藤源太

うーん、これ、今回のケースってミハンシステムの話じゃなくてもいいよねえ?拳銃を手に入れたってことはどう考えても殺したい相手がいるってことで、加害者決定じゃん。てことは、そこにある理由が問題で、しかも整形までしてるとなると復讐なのはいいけど、どうしてこう日本のドラマって「情」の話になっちゃうのかなあ。
別につまらなくはないんだけど、このドラマでこういう話を見たいかと言えばそういうことではないというか。
もっとなんというか、対象者の選定も捜査も違法なんだから彼らももっと普通に表沙汰に出来ないというリスクを負ってるべきで、それゆえ真に悪意のある人間が野放しになるのを止められない、そこに葛藤が…ということじゃないのかなあ。
今回は羽場裕一の理事長のやってることもありがちだし、彼を苦しめたいために関係のない息子を殺すとか意味わからないし、このドラマの苦さってそういうとこじゃないと思うんだ。
どうせならミハンシステムじゃないとダメなくらいストーリー優先な話が見たいよ。最初の数話はそうだったのになあ。田村さんが死んじゃったことも忘れ過ぎかと。…はっ、もしかして東堂さんがあえてそういう葛藤のないケースを選んだのか?
あといくらなんでもその捜査対象者である繭美と親しくなって家に招待されるってのは無理ありすぎ。しかも夫婦でって、すでに潜入ってレベルじゃないぞ。
そもそも前の婚約者をあえて脳死させてドナーを”作った”父親を恨むならともかく、その復讐として息子を殺すっていうやり方がまったく共感できないし。息子に罪はないし、彼の心臓は繭美さんの前の婚約者の心臓じゃないの?もちろん納得できるものじゃないだろうけど彼の心臓”だけ”は生きてるとは思えなかったのか、全く関係ない相手を殺すことに罪悪感はないのか、それを上回る程の憎しみと恨みだとは思えなかったんで、どうにも話が強引すぎるとしか…
これが不審な脳死ドナー方面の疑惑から繭美がリストアップされて、なぜ?という話なら、それはそれで意表をついてて面白かったと思うんだけどなあ。
とにかくそうなると統一郎さん@入江甚儀が、ずっとあの家で息子の嫁としてにこやかに対応する繭美さんを見ながらどう思っていたのかと考えると胸が痛いよ。真実を知って死ぬつもりで、ずっと何かありそうな表情してたのはそれだったのか、そもそもそれがわかっててプロポーズをしたのかとか、いろいろ可哀想…繭美さんよりも統一郎さんのほうが断然可哀想。
結局繭美さんも普通の人が拳銃手に入れて、しかも引き金引いちゃったから弾入ってなくてもアウトってことで殺人未遂だし、理事長は当然アウトだし(てか病院も倫理的にヤバイよね、証言あるし)、死ななくてもいいはずの息子は服毒自殺(未遂?)するし、元医者のストーカーは何だったんだってくらいだけど、あれ医者だってみんな気がついてなかったの?微妙にいろいろ穴が…
まあ今回はそれよりも久しぶりの長嶋室長@北大路欣也がでてきて桜木失踪の謎に迫るっていう前振りなのかな。長嶋室長、昔はきな粉牛乳だった気がしたけど今回は黒酢牛乳なのかw そしてカメこと桜木泉は生きてるの?
いいけど病院に潜入した井沢さん違和感なさすぎのDOCTORSだし、お見合いサイトのおデブちゃんと山内はどうなったのか、そして飯倉刑事の恋は一体。南の整形にそこまで反応するって、板倉さん、南の顔の造形が好きなのか?この二人、毎回ちょっとずつ進展するの?(笑)