そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

SUITS/スーツ #3

https://www.fujitv.co.jp/SUITS/
脚本:池上純哉 演出:石井祐介 原作:『SUITS/スーツ』(NBC Universal製作)
 
1、2話よりもテンポ良くなってるし、大輔の悪友が出てこないだけで随分話が見やすくなった気がするよ。
ただこれ甲斐と大輔どっちが主人公なのかもうちょいはっきりして欲しいなあ。
普通に考えて(原作ドラマでも)大輔の方が主人公だから面白いと思うのに、番組的には織田ちゃんを主役にしないといけないってとこが潔くないというか、もうちょっとどっちも目立つかどっちかを立てるかした方が。
ひと昔前なら織田裕二主演で甲斐が主人公でよかったけど、今だともうちょっと大輔が主人公じゃないと面白く見られないと思うよ?このドラマはひと癖ある敏腕弁護士がスーパーに活躍する話じゃなく、天才的記憶力を持ってる脛に傷ある、でも根は素直で優秀な若者がひょんなことから社会的地位を得ていくというアメリカン・ドリームみたいなお話だと思うのよね。今はそういうのを見たいわけだし、しかも元々が成りすまし(犯罪行為!)なんだからもう少しコメディっぽくしてくれないとダメじゃんと思うのよ。製作者側はその空気をわかってるのかなあ?(織田ちゃんに気を使わなきゃいけないのはあるとしても)
どちらにしても、ヤングセレブの藤ヶ谷を呼び込めたのもKAMIYAの仕事をきっちりフォローできたのは大輔の才能と能力ゆえだったんで、今回はなんとかオッケー。
ただまあ、最終的にはクライアントになる藤ヶ谷のせいとはいえ、大輔が昼間から酔っ払って出社したり甲斐にタメ口だったり、新人のくせに態度でかかったりってのは、原作ドラマのいかにも洋ドラっぽい法律事務所の秘書や若いアソシエイトたち、弁護士の自由に物が言える米ドラマ特有の「そこにたくさん人がいる」というわちゃわちゃした雰囲気あってのものだと思うんで、その辺もうちょっとあのセット内というかこなれた感じにならんかなあと思わんでもない。
単純に後ろのモブ増やして事務所自体が賑わってる雰囲気を出せれば勝ちな気がするんだけどそこまで気が回らないのか予算的にできないのか、できないならそもそも企画として志低いなあと思わんでもないよ?
せっかく面白い米ドラが原作なのにいつものチープな邦ドラにしなくても。セット感ありありというか、最高クラスの法律事務所の稼ぎ頭ってはずなのになんか高見えしないというかチープなんだよね。鈴木保奈美だけはかなり高見えしてるけどw
ところで今のご時世、老舗時計メーカーに「オール自社製=国内産」という自らの強みを捨てる方策をとらせる蟹江って本当に優秀なの?毎回キモいし。
あとその甲斐が言ってた「マニファクチュール」って言葉、何の説明もなく使っててオレてっきりマニュファクチュア(工場制手工業)のことだと思ってたけど、時計メーカーにおけるマニュファクチュールって「自社一貫製造の時計メーカー」って意味なんじゃんよ。ちゃんと説明してよ。それ大事なとこじゃんよ。微妙に意味は繋がってたけど厳密には違うし、そこがKAMIYAの強みって話なのに。あと娘さんは社長になったりしないのか?古株だからって工場長のおっさんのきたろうを社長にって流れが良くわからんわ。
なーんかこのドラマの脚本って下手だなあ。マジ大丈夫か?(もちろんベテランの大先生なのは知ってるけど今回の脚本は酷いってことで)
でも鈴木保奈美小市慢太郎がデートしてて、誰?何?ってとこで引きにしたけど、予告ですかさず全部ネタバレするのは上手かった。テンポいいし、いいネタバレだよw それが出来るのになぜ本編は…